ガーデン便り
2023年9月5日 8月のガーデン便り「猛暑の被害」
8月のガーデン便りです。
暑い毎日が続いていますが、9月に入って、少しずつ秋の気配がガーデンでは漂っています。ここ一週間の最高気温は、30℃を越えない日が出てきました。アカトンボの群れがガーデンを飛んでいます。お盆の頃から、その数を増しています。相変わらずツクツクボウシとミンミンゼミの声は谷に響いていますが、草むらから、秋の虫の鳴き声がよく聞こえるようになってきました。
さて、8月の暑さの被害ですが、少しまとめてみたいと思います。
まず、西洋芝の面積の3/4が枯れてしまいました。昨年10月に夏の暑さに強いというふれこみの品種に変更し、種まきをしたのですが、がっかりですね。春までは順調でしたが、7月上旬に芝刈りをした結果、枯れた芝が増えてきました。もっと早い時期から頻繁に芝刈りを行い、芝に刈込の耐性を付けるべきでした。品種を変えるべきか要検討です。再度10月に種まきをしなければなりません。
建物南側に植えたモミの木は完全に枯れてしまいました。掘り起こしてみると、根が全く成長していませんでした。これでは、枯れてしまうわけです。近くに植えてあるドイツトウヒは順調に成長していますので、モミではなく、ドイツトウヒをもう1本植えようと思います。
山のエリアのヤマザクラ260本のうち、やはり弱っているものが10本ほど枯れました。ヤマザクラは根が下に伸びていきますので、乾燥には強いようです。山のエリアは水まきを行うことができませんので、この調子で冬まで生き残ってくれればと思うばかりです。
ガーデンエリアではジンチョウゲが枯れてしまいました。どうもこのガーデンではジンチョウゲはうまく育ちません。過去にも2本植えたのですが、両方とも夏に枯れています。
スモークツリーも枯れてしまいました。植えた場所が乾燥がひどかったのが原因と思われます。その他、クラブアップル、アーモンドの木、弱ったウメも枯れています。
まあ、枯れたものは仕方がないので、せっせと別の植物を植えていくだけです。
開花の状況です。
夏の主役であるヘリアンサスレモンクィーンは7月後半から咲き始め、9月に入ってもあちこちでよく咲いています。この花は2m近くの高さになるので、花が咲き始めるとどうしてもその重さで垂れてしまいます。見た目が非常に悪くなりますので、どうしたものかと思案し、試験的に7月中旬に1m以下に刈込を行ってみたものを準備し様子を見てみました。今は花がすでに咲いていますが、高さが抑えられているので、垂れてしまうものが減っています。この方法は有効ですので、来年はすべての株の刈込を行おうと思います。
ダリアは今年は株を増やし、5種類ぐらいが今、花をつけています。ダリアの茎は重く、すぐに倒れてしまうので支柱が必要です。そのような中でも、少し風が強かった時など、茎がぽきっと折れてしまいます。折れた茎は、さし芽に使えます。20cm以上の長さの茎をさし芽にしたところ、順調に成長し始めました。冬までに球根がしっかりと育ってほしいものです。
クレオメは1年草です。花は日照が強くなると、すぐにしぼんでしまいます。そのため、花をきれいに撮影するためにはどうしても朝の時間帯になります。ガーデンの夏の主役にはなりませんが、脇役として、ガーデンに彩りを添えています。
リコリス(ナツズイセン)は、今年は3か所で咲きました。球根を植え付けてもなかなか開花しなかったのですが、去年初めて開花しました。植え付けた場所により、開花のタイミングが2週間以上ずれています。水はけの状態、水やりの状況とかが影響しているのだと思います。
その他、ガーデンを彩る夏の花々は、ミソハギ、ハナトラノオ、フロックス、オミナエシ、タイタンビカス、ムクゲ、ルドベキアタカオ、ルドベキアリトルヘンリー、モミジアオイ、サルスベリなどです。
8月19日、20日と娘が京都に来ました。土日に京都で、研修を受けるためです。参加人数が少なく、予定より早く終わったので、帰りにガーデンに来てドローン撮影を行ってもらいました。昨年来の撮影ですので、少しずつガーデンが変わっていく姿がわかります。林道沿いに植えたヤマザクラは、空撮でははっきりとは映っていません。まだまだ苗木が小さいからです。
なおガーデン見学会は、これからも毎月1回、開催していきます。次回の案内をご確認ください。
本日12時00分の気温は30.0℃。天気は晴れときどき曇りです。建物内の室温は29.0℃になってきました。
午後からは、暑い中ですが、水まきを行いながら、ガーデン内の笹の草刈り作業、枝の伸びた樹木の剪定を行います。熱中症には気を付けて対応します。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富
2023年8月5日 7月のガーデン便り「北山友禅菊とヒグラシの大合唱」
7月のガーデン便りです。
暑い毎日が続いています。京都市内の最高気温が38℃になると、ここ京北での最高気温はだいたい35℃に達します。3℃低いのですが、それにしても35℃は結構きつい。連日の猛暑で、雨がほとんど降っておらず、土を10cm掘っても湿った土が出てきません。からからに乾いています。
気が付くと植物があちこちで枯れ始めました。ひたすら水やりをするのですが、気が付いたときはもう手遅れというものが、結構あります。 建物南側のエントランスに植えたモミの木の葉が先端から茶色に変色してきました。まだ、根が地中深く伸びていないので、果たしてこのまま枯れてしまうのかは、よくわかりません。とにかく水をやるだけです。
この猛暑の中にあっても、雑草はしぶとく生きています。根を掘り起こしてみると、からからに乾いた土のかけらが根に貼りついています。それでも、じっと耐えて生きているのですから、土に残ったわずかの水分だけで、何とかその生命を保っているのです。恐るべき生命力です。
6月から猛威を振るっていたマメコガネの来襲は、7月末でやっと収まりました。成虫の活動期が終了したようです。ほっとしますね。
今、ガーデンではセミの声が響き渡っています。朝夕はヒグラシのカナカナカナという大合唱が聞こえます。朝は、おそらく夜明けとともに鳴き始めるのでしょうね。朝、私が京北に来る頃には、朝の大合唱は終わっています。夕方、4時が過ぎ、山の影が少しずつ大きくなってくると、夕方の大合唱が始まります。外で作業中に聞くカナカナカナの大合唱は、なんと心地良いことか。5時を過ぎると気温が少しずつ下がってきますので、一層、心地よさは体に染み入ってきます。
日中は、今はニイニイゼミの鳴き声がガーデンに響きます。7月25日には、ミンミンゼミの第一声が聞こえてきました。ミーンミーンという鳴き声も夏らしくてまた心地よいですね。西日本に多いクマゼミは、京北にはほとんどいません。なぜかはわかりません。京都市内ではシャアシャアと騒々しく鳴くクマゼミがいないということだけですが、ガーデンのBGMとしてはずいぶんと違ってきます。
7月の開花の状況です。まずは6月末から咲き始めた、北山友禅菊、去年に比べて、株の数がだいぶ増えてきました。また、一株の大きさも成長して大きくなってきましたので、花の大きさも左京区久多の北山友禅菊に近づいてきたように思います。 あちこちに植えているのですが、場所によって生育の状態が違ってきました。雑草の影響を受けて、株がほとんど増えなかったところもあります。やはり、雑草はまめに取り除かないとだめです。8月に入って、見頃の時期は終わりましたが、まだ花は残っています。7月の花としては、とても楽しみな花です。
秋の七草であるキキョウ、オミナエシですが、実際に咲くのは夏です。キキョウはかみさんが種から育てた苗を昨年植え付けたのですが、今年はよく咲いています。ただ、支柱を添えていないので、やはり、相当な本数が倒れた状態で咲いています。1本ずつ支柱をするのは結構大変です。何か、いい方法はないものでしょうか。
西洋ニンジンボクは、木自体がずいぶんと大きくなってきました。群青色の花が、隣のブッドレアと競い合い、結構よい眺めを作っています。
ユリ カサブランカは、2株が咲いてくれました。植え付けた場所があまりユリに合っていなかったようで、球根をだめにしてしまったものもいくつかあります。植え付け場所の検討が必要です。
オニユリは、コオニユリと違い、葉の付け根にムカゴができます。コオニユリも植えているのですが、コオニユリの方が先に咲き、すでに花は散っています。オニユリは、まさに盛夏の花という感じですね。もうしばらくは楽しめそうです。
ところで、暑さが続いていますのでボランティア募集はさておき、9月2日(土)にガーデン見学会をもう1回やろうと思っています。アクセスカウントを調べると、7月にお問い合わせページを開いた人が異常に増えていましたので、参加しようかどうしようかと迷っている若い人もいるのではないかと思います。一人でも参加者があれば実施します。どうぞ、ご遠慮なく、応募してください。
本日12時00分の気温は32.8℃。天気は晴れです。建物内の室温は29.5℃になってきました。まだ、何とか耐えられます。
午後からは、炎天下の中ですが、水まきを行いながら、ガーデン内の草取り作業、残っている苗の植え付け作業を行います。熱中症には気を付けて対応します。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富
2023年7月6日 6月のガーデン便り「マメコガネ襲来」
6月のガーデン便りです。
6月上旬を過ぎた頃から、新たな難敵がガーデンに登場し始めました。マメコガネです。6月後半になってからは、連日100匹以上を殺虫剤で駆除していますが、駆除しても駆除しても、次々と飛来してくるものですからたまりません。7月になっても、まだ、飛来は続いています。彼らは、植物を食い荒らす害虫です。好物は、バラの花びらと葉っぱ、ハギ、サクラ、プルーン、アンズ、ハクロニシキ、ネコヤナギ、シラカバ、ヒペリカムなどの葉っぱです。雑草のヤブガラシの葉っぱもよく食べます。
気が付くとあっという間に、植物が丸坊主にされてしまいます。いずれにせよ、見つけたら駆除して、少しでも来年につながる卵の産み付けを阻止しなければなりません。ガーデンの周辺に食草がたくさんあるのだと思いますが、それが何かは、よくわかりません。まあ、私のできることは、朝夕のガーデンの見回りと殺虫駆除をひたすらやるだけです。マメコガネ、恐るべしです。
6月は蛍のシーズンです。京北でも、あちこちでゲンジボタルが飛び交います。6月17日、18日と父がガーデンにやってきましたので、夜、近くの川まで、蛍を見に行きました、府道から田んぼ道に入ると、さっそくゲンジボタルが飛んでいます。川の土手を過ぎて、小さな河原に降りると、無数のゲンジボタルが川の上を乱舞していました。ざっと見ても50匹以上はいるでしょうか。今はこのようにホタルが乱舞する場所は、田舎しかありませんね。京都市内の市街地でも、川のそばでわずかに見ることはできるのですが、とても乱舞というところまではいきません。満天の星とゲンジボタルの乱舞をしばし楽しみ、京北の夜を満喫できました。
ガーデンでは、夏の花々が、次々に開花しています。ホタルブクロは6月に咲く花です。地下茎で伸びていくので、群落が形成されます。ガーデンでは、ほかの種類の植物の勢いが強い場合、そちらに押されて群落が制限されてしまう場合があり、植物群としてどうしていくかは、ガーデナーの腕の見せ所でしょう。私の場合、ほぼほったらかしにしたままですので、もう少しレイアウトを考えながら、不要な植物の除去を進めなければならないと思っています。ホタルブクロの仲間には、カンパニュラプンクタータもありますので、ガーデンのあちこちで、それぞれの群落を形成できたらと考えています。
ヘメロカリスは、何種類かをあちこちに植えているのですが、株が大きくなってきて、よく咲くようになりました。黄色が主体ですが、オレンジ色や紅色など、咲く時期も少しずつずれており、日々、いろいろと楽しめます。6月から7月の重要な植物ですね。
ウツボグサは、水はけの悪い場所を好む植物です。私は、それにハタと気が付き、2年前から、自生していたウツボグサをガーデンの最も水はけの悪い場所に移植しました。それが功を奏し、ウツボグサの大きな群落ができあがりました。背丈は低いのですが、群落として咲くと見事ですね。
ところで、ボランティアの集まり具合ですが、案の定、全然集まりません。次回ボランティア集合日は、8月5日(土)にしようと思っていますが、かなり暑いので外の作業は行わず、ガーデン見学会と、昼食でのフリートークだけのイベントにするつもりです。暑さに慣れていない人がいきなり炎天下での作業は無理があります。熱中症になる確率がかなり高くなります。私はいろいろな方々の意見を聞きたいので、お弁当を提供し、自由にディスカッションする機会としたいと思います。一人でも参加者があれば実施します。
本日12時45分の気温は28.7℃。天気は晴れです。午後からは、炎天下の中ですが、ガーデン南側駐車場予定地の草刈り作業の続きを行います。熱中症には気を付けて対応します。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富
2023年6月4日 5月のガーデン便り「アリウムギガンチウム」
5月のガーデン便りです。
このところ、遠くでカッコウがよく鳴いています。他の野鳥に自分のひなを育てさせる図々しい鳥ですが、鳴き声はいいですね。ガーデンのBGMとしては、最高です。
今ガーデンでは、アリウムギガンチウムが咲いています。まさに紫色のネギボウズです。今年のアリウムはかなり肥料をやったにもかかわらず、場所によっては、ひょろひょろで枯れる寸前のものが多数出てしまいました。これは何が原因かといろいろ調べてみると、わかりました。連作障害です。
野菜では、連作障害はよく聞く話ですが、アリウムも連作障害がでるとはまさか思いませんでした。勉強不足ですね。来季の球根植え付けは、別の場所にするしかありません。
5月に、2.5日間の起業研修を受けてきました。以前、京都商工会議所主催の創業塾の研修を受けたのですが、時間もたっており、事業計画を再度やり直す必要もありました。ちょうど京都リサーチパークにある京都高度技術研究所が主催する京都起業塾の研修が開かれるということを、商工会議所からのメールで知ったので、早速受講申請をしました。経理の話とか、興味深く聞かせていただきました。やはり、会社を起業したら税理士が必要ですね。経理職能を採用するほど資金の余裕はありませんので、月2回程度来ていただける人材を探すしかありません。
研修は、事業計画の話もありましたが、ビジネスモデルキャンバスという1枚のシートに自分のビジネスの概要をまとめるという作業が中心で、最後の0.5日は、参加者のビジネスモデルキャンバス発表会で終了しました。この1枚のシートで自分のビジネスをまとめてみると事業の構造がはっきりとしてきました。2019年の開墾スタートの頃よりも、いくつか施策が入っているので、利益を生み出す体質は強化されているとは思います。冬季の課題についてはまだ未策の状態ですが、もう一度、月ごとの集客数をシミュレーションして、損益分岐点がどのくらいの年間入園者数となるか計算してみます。そのうえで事業計画を作り直し、銀行へ融資の相談に行こうと思います。とにかく、やってみるしかありません。
今回の研修受講でとても良かったことがあります。MSさん(45歳)という、京北でキノコの栽培と販売を手掛けている方と、たまたま隣通しの席となり、いろいろな話ができたことです。場所も私のガーデンから車で10分です。今度、現場を訪問したいと思っています。
ガーデンには野ネズミが出入りしていることは以前お話ししましたが、もう一匹、厄介な小動物が出入りしています。イタチです。イタチは胴回りが細く、防獣フェンスの少しの隙間があれば、自由に通り抜けられるようです。ガーデンに侵入する目的はミミズです。あっちこっちにイタチがミミズを求めて掘った穴が開くようになりました。ただ、穴を掘るだけならまだましですが、先日、湿地帯に植えたサクラソウをすべてひっくり返していきました。これには私も頭にきましたので、サクラソウの周囲をすべてこぶし大の石でおおってしまいました。この対策にはさすがにイタチも手が出ず、サクラソウはまだ元気な状態を保っています。
それから、シカの食害が山のエリアのヤマザクラで発生しました。山のエリアは、シカとイノシシに侵入されないように、防獣ネットで囲っているのですが、支柱と支柱の間が5mと離れているので、どうしてもネットにたるみが出ます。シカが頭をネットに押し付けることによってシカの口が葉っぱに届いてしまったため、ネット近くに植えたヤマザクラの数本が、見事に葉っぱを食べられてしまいました。
即、対策を実施しました。丸太でネットを押さえつけるようにして、ネットのたるみをとり、シカの口が届かないようにしたのです。
ガーデンでは一部のカンパニュラが咲き始めました。また、こぼれ種で増えた一年草のオルレアが、レースのように一面に咲いています。オルレアは、来年はもっと栽培面積を増やしたいですね。
ほとんどのバラは春までの手入れが全くできていなかったので今年は悲惨な状態です。1株のツルバラが、ほったらかしになっていたせいでだいぶ弱っていましたので、これだけは対応をしました。冬の間に支柱を入れ替え、雑草を除去し、肥料をあげたところ、今年は勢いよくツルが伸び、ツボミがたくさんついています。小輪咲きの薄ピンクのバラです。
それから、ガーデンでは初夏に咲く黄色のコレオプシスが3種類咲いています。ところが、このうち1種類の大型のコレオプシスに問題があることがわかりました。名前を調べるとオオキンケイギクであることが判明しました。このオオキンケイギク、実は、京北の道路沿いや川の土手で、今の時期ちらほらと咲いています。大変きれいなので、土手に生えていた苗を移植したものです。
しかしながら、ネットで検索すると、平成18年に外来生物法に基づく特定外来生物に指定され、生きたままの運搬や栽培、譲渡などが原則として禁止されていました。大変残念ですが、ガーデンで栽培することができません。今季の花が終わったら、除草処分します。ガーデンの彩りとして大変きれいなのですが、法律で規定されている以上、順守せざるを得ません。残念です。他の2種類はオオキンケイギクではない園芸品種ですので、今後もガーデンの彩りとして活用していきます。
本日12時の気温は22℃。天気は晴れです。
午後からは、かみさんが家のベランダで育てたマリーゴールドなどの植え付け作業を行います。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富
2023年5月6日 4月のガーデン便り「ミツバツツジ」
4月のガーデン便りです。
新緑が目に染みる季節です。 私はこの新緑が大好きです。ガーデンの木々の新緑も良いし、借景の山の新緑もすばらしい。樹種によって、微妙に新緑の色が異なるので、遠景が見事な黄緑色のグラデーションに包まれます。
谷(ガーデンのある場所は手中谷という谷です)の遠くから、ウグイスの鳴き声が聞こえます。時々、ガーデンの近くにもやってきます。ウグイスの谷渡りといいますが、盛んに自分のなわばりを主張しているのでしょう。
先月紹介したミズバショウですが、3月下旬から咲き始め、4月20日頃迄、見ごろとなっていました。日々観察していると、花は入れ代わり立ち代わり開花するのですが、葉っぱがどんどん大きくなってきます。4月16日に撮影したミズバショウの写真を見てください。先月の写真よりかなり葉っぱが成長しています。去年とは打って変わって、ミズバショウの株が大きくなってきていたのです。私は内心、このガーデンでは気候や水質のせいでミズバショウはあまり成長しないのかな、と心配していました。が、心配は不要でした。ミズバショウの株は、成長に時間がかかるようです。花が付き始めて2年目で、やっと、大きく成長するようになってきました。まだ、子株の移植を行っていないので、今月に行います。
4月22、23日と父がガーデンにやってきました。それとタイミングを合わせて、娘と息子も22日にガーデンにやってきました。息子は加古川から自分の車を運転して丹波の娘のアパートに行き、娘の車に乗せてもらって、丹波のフジの名所を回ってから、ガーデンに来たのです。息子はここに来るのは2回目です。最初に来たのは、ガーデンの土地の周りのスギ50本ほどを伐採して、残材をかたずけているときでした。建物も朽ち果てた状態のままを見ています。
夕方4時過ぎに彼らがガーデンにやっと来たので、あわてて記念写真を撮ってから、いっしょに山のエリアを歩きました。父には登山用のストックを持ってもらい、娘に腰を押してもらって、尾根筋の登山道を登っていきました。91歳の父にはさすがに尾根筋の登山道はきつかったようです。登山道が直登すぎる箇所は、もう少し緩やかな斜面となるように、道を変える必要を痛感しました。それでも、娘に支えてもらって最も標高の高い地点(290m)まで登り切り、そこに生えているミツバツツジを見て、父は感動していました。
4月25日に山主のYさんが愛犬のかんちゃんを連れて散歩がてらやって来ました。森林組合経由で申請していた補助金がやっと降りたとのことで、わざわざ現金を持ってきていただきました。私はありがたく拝受したあと、かんちゃんとYさんをガーデンに案内しました。 昨年12月に植林したヤマザクラが芽吹き始めています。植えた262本のヤマザクラのすべてが芽吹いているのを一緒に確認しました。100パーセントの芽吹きは大変うれしい限りです。ただし、これから暑い夏の時期を迎えますので、それを乗り越えることができれば、植林は大成功ということになります。まだまだ、油断はできません。
かんちゃんとYさんは、尾根筋の登山道を何の問題もなく登っていき、下りは、私が造った階段から、林道へ降りていきました。わんこと一緒にトレッキング、やはり実現しなければなりません。尾根筋ルートの登山道をもう少し緩やかな斜面の道に変更して整備しなければなりません。
昨年10月から12月は山仕事に追われていたつけが、いま、回ってきています。春に開花する宿根草の移植、追加植え付けを今頃になって必死にやっているのです。SK先生の指示にしたがって、サクラソウを湿地帯に移植したところ、うまくいきました。衰弱していたサクラソウが見事に復活しました。来年からは、この場所に植え付けることにします。
センダイハギを植えていた場所にはササが入り込んで、邪魔な状態となっていましたので、半分ほどの面積のセンダイハギを掘り起こし、ササの地下茎を除去してもう一度、センダイハギを植えなおしました。また、ほかの場所にも、余ったセンダイハギを移植しました。今年の開花は、非常に貧弱な状態となってしまいましたが、来年は期待できると思います。なお、添付したセンダイハギの写真は、掘り起こしをしていないところの開花を撮影しています。
本日12時の気温は21.8℃。天気は曇りです。 午後からは、エリンジウム、ジギタリス、キンギョソウ、カンパニュラなどの植え付け作業を行います。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富