ガーデン便り

2023-06-04 12:47:00

2023年6月4日 5月のガーデン便り「アリウムギガンチウム」

5月のガーデン便りです。

 

このところ、遠くでカッコウがよく鳴いています。他の野鳥に自分のひなを育てさせる図々しい鳥ですが、鳴き声はいいですね。ガーデンのBGMとしては、最高です。

 

今ガーデンでは、アリウムギガンチウムが咲いています。まさに紫色のネギボウズです。今年のアリウムはかなり肥料をやったにもかかわらず、場所によっては、ひょろひょろで枯れる寸前のものが多数出てしまいました。これは何が原因かといろいろ調べてみると、わかりました。連作障害です。

野菜では、連作障害はよく聞く話ですが、アリウムも連作障害がでるとはまさか思いませんでした。勉強不足ですね。来季の球根植え付けは、別の場所にするしかありません。

2023.06.04_アリウムギガンチウム_IMG_3307_s.jpg アリウムギガンチウム

5月に、2.5日間の起業研修を受けてきました。以前、京都商工会議所主催の創業塾の研修を受けたのですが、時間もたっており、事業計画を再度やり直す必要もありました。ちょうど京都リサーチパークにある京都高度技術研究所が主催する京都起業塾の研修が開かれるということを、商工会議所からのメールで知ったので、早速受講申請をしました。経理の話とか、興味深く聞かせていただきました。やはり、会社を起業したら税理士が必要ですね。経理職能を採用するほど資金の余裕はありませんので、月2回程度来ていただける人材を探すしかありません。

 

研修は、事業計画の話もありましたが、ビジネスモデルキャンバスという1枚のシートに自分のビジネスの概要をまとめるという作業が中心で、最後の0.5日は、参加者のビジネスモデルキャンバス発表会で終了しました。この1枚のシートで自分のビジネスをまとめてみると事業の構造がはっきりとしてきました。2019年の開墾スタートの頃よりも、いくつか施策が入っているので、利益を生み出す体質は強化されているとは思います。冬季の課題についてはまだ未策の状態ですが、もう一度、月ごとの集客数をシミュレーションして、損益分岐点がどのくらいの年間入園者数となるか計算してみます。そのうえで事業計画を作り直し、銀行へ融資の相談に行こうと思います。とにかく、やってみるしかありません。

 

今回の研修受講でとても良かったことがあります。MSさん(45)という、京北でキノコの栽培と販売を手掛けている方と、たまたま隣通しの席となり、いろいろな話ができたことです。場所も私のガーデンから車で10分です。今度、現場を訪問したいと思っています。

 

ガーデンには野ネズミが出入りしていることは以前お話ししましたが、もう一匹、厄介な小動物が出入りしています。イタチです。イタチは胴回りが細く、防獣フェンスの少しの隙間があれば、自由に通り抜けられるようです。ガーデンに侵入する目的はミミズです。あっちこっちにイタチがミミズを求めて掘った穴が開くようになりました。ただ、穴を掘るだけならまだましですが、先日、湿地帯に植えたサクラソウをすべてひっくり返していきました。これには私も頭にきましたので、サクラソウの周囲をすべてこぶし大の石でおおってしまいました。この対策にはさすがにイタチも手が出ず、サクラソウはまだ元気な状態を保っています。

2023.05.16_イタチの被害_IMG_3020_s.jpg イタチの被害

それから、シカの食害が山のエリアのヤマザクラで発生しました。山のエリアは、シカとイノシシに侵入されないように、防獣ネットで囲っているのですが、支柱と支柱の間が5mと離れているので、どうしてもネットにたるみが出ます。シカが頭をネットに押し付けることによってシカの口が葉っぱに届いてしまったため、ネット近くに植えたヤマザクラの数本が、見事に葉っぱを食べられてしまいました。

即、対策を実施しました。丸太でネットを押さえつけるようにして、ネットのたるみをとり、シカの口が届かないようにしたのです。

 

ガーデンでは一部のカンパニュラが咲き始めました。また、こぼれ種で増えた一年草のオルレアが、レースのように一面に咲いています。オルレアは、来年はもっと栽培面積を増やしたいですね。

2023.06.03_オルレア_IMG_3248_s.jpg オルレア

ほとんどのバラは春までの手入れが全くできていなかったので今年は悲惨な状態です。1株のツルバラが、ほったらかしになっていたせいでだいぶ弱っていましたので、これだけは対応をしました。冬の間に支柱を入れ替え、雑草を除去し、肥料をあげたところ、今年は勢いよくツルが伸び、ツボミがたくさんついています。小輪咲きの薄ピンクのバラです。

2023.06.04_ツルバラ 芽衣_IMG_3287_s.jpg ツルバラ 芽衣

それから、ガーデンでは初夏に咲く黄色のコレオプシスが3種類咲いています。ところが、このうち1種類の大型のコレオプシスに問題があることがわかりました。名前を調べるとオオキンケイギクであることが判明しました。このオオキンケイギク、実は、京北の道路沿いや川の土手で、今の時期ちらほらと咲いています。大変きれいなので、土手に生えていた苗を移植したものです。

しかしながら、ネットで検索すると、平成18年に外来生物法に基づく特定外来生物に指定され、生きたままの運搬や栽培、譲渡などが原則として禁止されていました。大変残念ですが、ガーデンで栽培することができません。今季の花が終わったら、除草処分します。ガーデンの彩りとして大変きれいなのですが、法律で規定されている以上、順守せざるを得ません。残念です。他の2種類はオオキンケイギクではない園芸品種ですので、今後もガーデンの彩りとして活用していきます。

2023.06.04_オオキンケイギク_IMG_3303_s.jpg オオキンケイギク

2023.06.03_ニッコウキスゲ_IMG_3266_s.jpg ニッコウキスゲ

本日12時の気温は22。天気は晴れです。

午後からは、かみさんが家のベランダで育てたマリーゴールドなどの植え付け作業を行います。

 

ではまた。

ブナの森ガーデンにて

小田木 一富

 

2023-05-06 12:37:00

2023年5月6日 4月のガーデン便り「ミツバツツジ」

4月のガーデン便りです。

 

新緑が目に染みる季節です。 私はこの新緑が大好きです。ガーデンの木々の新緑も良いし、借景の山の新緑もすばらしい。樹種によって、微妙に新緑の色が異なるので、遠景が見事な黄緑色のグラデーションに包まれます。

谷(ガーデンのある場所は手中谷という谷です)の遠くから、ウグイスの鳴き声が聞こえます。時々、ガーデンの近くにもやってきます。ウグイスの谷渡りといいますが、盛んに自分のなわばりを主張しているのでしょう。

 

先月紹介したミズバショウですが、3月下旬から咲き始め、4月20日頃迄、見ごろとなっていました。日々観察していると、花は入れ代わり立ち代わり開花するのですが、葉っぱがどんどん大きくなってきます。4月16日に撮影したミズバショウの写真を見てください。先月の写真よりかなり葉っぱが成長しています。去年とは打って変わって、ミズバショウの株が大きくなってきていたのです。私は内心、このガーデンでは気候や水質のせいでミズバショウはあまり成長しないのかな、と心配していました。が、心配は不要でした。ミズバショウの株は、成長に時間がかかるようです。花が付き始めて2年目で、やっと、大きく成長するようになってきました。まだ、子株の移植を行っていないので、今月に行います。

2023.04.16_ミズバショウ_IMG_2484_s.jpg 2023.4.16撮影 ミズバショウ

 

 

4月22、23日と父がガーデンにやってきました。それとタイミングを合わせて、娘と息子も22日にガーデンにやってきました。息子は加古川から自分の車を運転して丹波の娘のアパートに行き、娘の車に乗せてもらって、丹波のフジの名所を回ってから、ガーデンに来たのです。息子はここに来るのは2回目です。最初に来たのは、ガーデンの土地の周りのスギ50本ほどを伐採して、残材をかたずけているときでした。建物も朽ち果てた状態のままを見ています。

夕方4時過ぎに彼らがガーデンにやっと来たので、あわてて記念写真を撮ってから、いっしょに山のエリアを歩きました。父には登山用のストックを持ってもらい、娘に腰を押してもらって、尾根筋の登山道を登っていきました。91歳の父にはさすがに尾根筋の登山道はきつかったようです。登山道が直登すぎる箇所は、もう少し緩やかな斜面となるように、道を変える必要を痛感しました。それでも、娘に支えてもらって最も標高の高い地点(290m)まで登り切り、そこに生えているミツバツツジを見て、父は感動していました。

2023.04.20_山側からミツバツツジ_IMG_2580_s.jpg 山側からミツバツツジを見る

4月25日に山主のYさんが愛犬のかんちゃんを連れて散歩がてらやって来ました。森林組合経由で申請していた補助金がやっと降りたとのことで、わざわざ現金を持ってきていただきました。私はありがたく拝受したあと、かんちゃんとYさんをガーデンに案内しました。 昨年12月に植林したヤマザクラが芽吹き始めています。植えた262本のヤマザクラのすべてが芽吹いているのを一緒に確認しました。100パーセントの芽吹きは大変うれしい限りです。ただし、これから暑い夏の時期を迎えますので、それを乗り越えることができれば、植林は大成功ということになります。まだまだ、油断はできません。

かんちゃんとYさんは、尾根筋の登山道を何の問題もなく登っていき、下りは、私が造った階段から、林道へ降りていきました。わんこと一緒にトレッキング、やはり実現しなければなりません。尾根筋ルートの登山道をもう少し緩やかな斜面の道に変更して整備しなければなりません。

 

昨年10月から12月は山仕事に追われていたつけが、いま、回ってきています。春に開花する宿根草の移植、追加植え付けを今頃になって必死にやっているのです。SK先生の指示にしたがって、サクラソウを湿地帯に移植したところ、うまくいきました。衰弱していたサクラソウが見事に復活しました。来年からは、この場所に植え付けることにします。

 

センダイハギを植えていた場所にはササが入り込んで、邪魔な状態となっていましたので、半分ほどの面積のセンダイハギを掘り起こし、ササの地下茎を除去してもう一度、センダイハギを植えなおしました。また、ほかの場所にも、余ったセンダイハギを移植しました。今年の開花は、非常に貧弱な状態となってしまいましたが、来年は期待できると思います。なお、添付したセンダイハギの写真は、掘り起こしをしていないところの開花を撮影しています。

2023.04.29_センダイハギ_IMG_2910_s.jpg センダイハギ

本日12時の気温は21.8℃。天気は曇りです。 午後からは、エリンジウム、ジギタリス、キンギョソウ、カンパニュラなどの植え付け作業を行います。

 

ではまた。

ブナの森ガーデンにて

小田木 一富

2023-04-06 12:42:00

2023年4月6日 3月のガーデン便り「春の訪れ」

3月のガーデン便りです。

 

春本番です。 

今年の日本列島は、サクラの開花が軒並み早く、ここ京北でも例年よりかなり早く満開となりました。4月の頭には、建物の南側にあるソメイヨシノが満開となり、いよいよ春のシーズンの幕開けです。

ミズバショウが今年も咲いてくれました。全部で12株あるうち、5株の開花が確認できました。写真を見てください。左手前側のミズバショウの周りに、小さな株が何本も出てきました。どうやら昨年開花した花から種ができ、それが芽を出したようです。これは朗報です。

花の時期が終わったら、移植をして、株を増やしていきます。

2023.03.28_ミズバショウ_IMG_2062_s.jpg 2023.3.28撮影 ミズバショウ

2023.03.28_フジザクラ_IMG_2101_s.jpg 2023.3.28撮影 フジザクラ

2023.03.30_バイモユリ_IMG_2145_s.jpg 2023.3.30撮影 バイモユリ

チューリップも咲き始めたのですが、ちょっと、事件がありました。前回のガーデン便りでも少し触れましたが、チューリップクィーンオブナイトの芽が出てきた頃、球根を小動物に食われるという被害が発生しました。買ってきて植え付けたものの中から9球も食われてしまいました。当然、食べられた球根は、花は咲きません。犯人は野ネズミと思われます。急いでチューリップの周りに不織布を敷き詰め、ネズミが穴を掘れないようにしました。一週間ほど様子を見ていましたが、それ以上の被害は出ませんでした。

今回の事件は、昨年までにはなかったことです。ネズミの食害を減らすためには、フクロウに来てもらうほかはありません。山のエリアに、フクロウ用の巣箱を設置しなければならないと思います。フクロウの鳴き声は、以前、この京北で聞いたことがあります。ずっといるわけではありません。かなり広範囲のエリアをえさ場にしているのではないかと思いますが、ガーデンにフクロウが来てくれるようになれば、少しワクワクしますね。

 

328日に、山主のYさんが突然やってきました。今から、雪で倒れかけたヒノキを切るよ、というのです。急ぎ、私もヘルメットをかぶり、手伝いに現場に行きました。雪で曲がったヒノキは、Kさん所有のスギとスギの間に引っかかっており、倒すのに難航しました。ヒノキの枝は割と強いので、他の木に引っかかるとかなり厄介です。

特別な道具で、ロープを4m以上の高さに引っ掛け、ロープを一気に引くことで、幹を横に倒すことができました。切り倒した幹は、現場に放置したままです。いずれ、導入する薪ストーブの薪にしますが、まだそこまでのマンパワーはありませんので、一旦、現場の安全が確保できたところで、良しとするしかありません。

 

山のエリアでは、時間がない中ではありますが、少しだけ歩道を整備しかけています。林道から尾根筋に上るための階段を、6段ほど設置しました。材料は現場に転がっているヒノキなどの残材を使いました。杭にしてハンマーで打ち込み、そこに長い枝を番線でくくり付け、階段状にするのです。これで、尾根にはかなり登りやすくなりました。もう少し、階段は延長しますが、とりあえず、この工事で、尾根筋ルートが開通したことになります。

2023.03.30_尾根筋への階段_IMG_2167_s.jpg 尾根筋への階段

44日、久々にSK先生宅に電話をしました。以前お話したことがある昆虫学者の先生です。御年75歳、まだまだ元気です。昼過ぎに電話をしたら、道の駅に行っているとのこと。ウッディ京北に、SK先生はクリスマスローズなどの苗を出品しているのです。夕方、4時にもう一度電話すると、SK先生が電話に出て、今からだったら時間があるからそちらに行くよ、とのこと。どうも京北の方々は、突然、というのが多いようですね。

先生宅からガーデンまで車で10分もかからないので、さっそく府道に出て、先生の車をお出迎えしました。SK先生をガーデンに案内し、まず、ミズバショウを見てもらいました。ミズバショウの南限は、兵庫県にあるとか、京都府に自生地はないなど、先生の知識はさすがですね。ミズバショウは種で増えるとのことで、開花株の周りに出てきた苗はすぐに植え替えるといいとアドバイスをいただきました。

そのあと、山のエリアを案内しました。尾根筋の登山道を西側からゆっくりと登りましたが、先生は普段、山の中を歩き回っているせいか、全然年を感じさせません。山の土の状態などを見て回り、尾根に出ると、ここはほっておいたらすぐに馬酔木だらけになりますよ、といわれました。確かにヒノキを伐採したので、日光がよく当たり、馬酔木(アセビ)の開花がかなり増えてきています。

尾根の見晴らし台から下山ルートを下り、できたばかりの階段を何の心配もなくすたすたと先生は歩いていきます。

ブナなどの植え付け予定の場所も、じっくりと見ていただきました。先生の意見では、この斜面はかなり乾燥するので、上のほうはブナの植え付けはやめたほうが良い、谷筋に近いところにブナを植え付けてはどうかとのことです。斜面の上のほうはミズナラなどが乾燥に耐えることができるようです。

ガーデンに戻り、私はサクラソウがうまく育っていないことを相談してみました。即、答えが返ってきました。サクラソウは湿地を好むので、この場所はすぐに乾燥するでしょう、だからうまく育たないんです、とのことでした。私にとって、見事に腑に落ちる回答でした。先生はやはり頼りになる存在です。夕方、先生は満足げに帰って行きました。

 

建物の内装設計を進めていましたが、おおよその案ができました。建物の鉄扉6箇所は、そのまま生かし、南側中央は受付用の窓、左はカフェ入り口、右はオフィスの通用口の扉を内側に設置します。北側は、真ん中をガーデンへの出入り口、左右の鉄扉の内側は窓になります。

カフェのエリアは、デンマーク製のHWAM(ワム)の薪ストーブを鎮座させるため、厨房の形が影響を受けていますが、必要な設備機器は何とか収まりました。トイレは車いす用のトイレと女性用のトイレ、男性小用のトイレを配置しました。オフィスには少し小さめの事務机を配置し、5名程度は作業ができる広さにしています。オーナー室は会議室を兼ねるようにして、従業員の方々も利用できるようにします。

工務店へ見積もりを依頼するためには、まだ立面図とか何枚か図面を書かなければなりませんが、レイアウトが決まりましたので、あとは時間の問題です。少しずつ進めていきます。

 

それよりも、現時点の大きな課題は、山のエリアを含むガーデンの整備がなかなか進まないということが一番の問題です。やはり人手が必要です。しかし、人件費をやりくりする資金はありませんので、ボランティアを募集しようと思います。

それには、このガーデンを周知する必要があります。ホームページを作成し、私の思いを伝え、共感していただいた方、一人でも二人でも、ボランティアとしてガーデンに来ていただければと思います。幸い、これまでに書きためたガーデン便りと写真があります。そのデータを加工し、自分の思いをホームページにまとめれば、それを見てくれた方が、ブナの森ガーデンを知ってくれて、お手伝いをしたいと思ってくれたらなあ、と考えています。

さっそく本日から準備にかかります。5月に第一回のボランティア活動の日を設定し、ボランティアを募集します。一人も集まらないかもしれませんが、まずは一歩を踏み出すことが、重要でしょう。

 

本日12時の気温は17。天気は曇りです。

午後からは、先日SK先生が突然来園されて中断していたセンダイハギの植え替え作業を行います。

 

ではまた。

京北のガーデンにて

小田木 一富

2023-03-05 12:32:00

2023年3月5日 2月のガーデン便り「雪解け」

2月のガーデン便りです。

 

2月は雪が降っては積雪となり、それがやっと解けたかと思えば、また、雪が降る、その繰り返しでした。特に221日は、夜中に結構雪が降り、朝、京北に行くと、林道にも15cm以上の積雪となっていました。ただし、今回は府道と林道の境界に除雪車による雪の塊はなく、林道の除雪なしで、車を進めることができました。ガーデン内は午前9時の段階で、積雪28cm。こうなっては、ガーデンの仕事は全くできません。これまで、建物の内装設計を進めることが全くできていなかったので、建物内で設計構想を行ったり、寸法どりを行ったり、まあ、やることはいっぱいあります。ただし、アラジンの石油ストーブ一つだけでは寒くてたまらないので、京北には長居をせず、昼過ぎに家に帰りました。

2023.02.21_またもや積雪_IMG_1794_s.jpg 2023.2.21撮影 またもや積雪

2023.02.23_雪中のネコヤナギ_IMG_1827_s.jpg 2023.2.23撮影 雪中のネコヤナギ

2023.02.25_ガーデンの雪解け_山側から見る_IMG_1874_s.jpg 2023.2.25撮影 山側から見たガーデンの雪解け

その後、雪は25日にはほとんど解け、屋根から滑り落ちた雪の塊を除き、ガーデンから雪はなくなりました。ただし、雪が解けるということは、解けた水が、ガーデンにしみ込み、水はけの悪いところは、必然的にどろどろになります。前回のガーデン便りで、排水路を掘ったことを書きましたが、大いに役立ってくれています。地下に浸透した雪解け水は、水路を通って排水されます。ただ、気になることが残っていました。建物西側屋根斜面の雪解け水は、雨どいから地面に落ちて、そこにしみ込むだけなのですが、そこに大きな水たまりができてしまいます。そこで雨どいから排水される水を、排水パイプにより、排水路までもっていく工事を行うことにしました。

例によって、ツルハシで排水路を掘り、傾斜をつけて、水の流れを確認し、あとは、ホームセンターで買ってきた塩ビパイプを設置するという作業です。8mの塩ビパイプ設置となりましたので、のべ2日間を費やしましたが、なんとか、完成しました。これで、屋根からの水は、水たまりを作ることなく、排水されます。

 

建物内装設計を進めていくと、懸案事項がいろいろ出てきます。厨房の構想設計も、結構大変です。保健所要求事項をいろいろ調べて、それに合うように機器を選択し配置するのですが、2槽のステンレス流し台、調理台を兼ねた冷蔵庫、ステンレスの食器棚、IHコンロおよびプロパンガスのコンロ、製氷機は、最低限のものを選定し、レイアウトを決めました。素人なりに、動線を考え、配置を決めたのですが、これを決めないと、内装工事ができませんので、手書きの図面に落とし込み、今、パソコンでCAD図面化しています。

 

内装設計でもう一つの懸念事項は、薪ストーブです。薪ストーブは、冬の期間、お客様にガーデンに来ていただくための唯一の楽しみとなります。炎を見ながら、ゆったりとカフェで過ごす時間を提供するわけですので、これには、それにかなう薪ストーブを設置しようと思っていました。

以前、山林の売買交渉を行い、物別れに終わったKさんですが、話を聞いていると、デンマーク製の薪ストーブを入れたとのこと。このデザインがものすごくよいと聞きましたので、さっそくホームページで検索し、美山のウッドエンジニアという会社を訪問することにしました。32日、アポをとり、美山のショールームに行ってきました。私のガーデンからは、車で20分もかかりません。

2023.03.02_薪ストーブ・デモ機_P1050396_s.jpg HWAM(ワム)のデモ機

ショールームにはデンマーク製のHWAM(ワム)という会社のデモ機が、いい感じで炎をゆらめかしていました。デザインは、このHWAMが大変洗練されていて一番ですね。社長の岡本さんから、薪ストーブの設置場所、取り扱い方、メンテナンスのこと、煙突工事のこと、薪のこと、2時間以上、いろいろと教えていただきました。大変参考になりました。この会社は20人ほど従業員を抱えているそうですが、とても信頼のおける会社であることがわかりました。建物の写真と図面を渡して見積りを依頼しました。おそらく、120万円以上かかると思いますが、冬の間の大切なツールとなる薪ストーブですので、ここは投資と思って導入したいと思います。

 

さて、ガーデンの状態ですが、チューリップの球根植えつけは完了しており、残るはユリの球根を残すのみです。アリウムギガンチウムはすでに植え付けた場所から芽が出てきました。チューリップクィーンオブナイトも芽が出てきたのですが、今日午前中に、小動物による被害を確認しました。5球ほど、球根が食われていたのです。こんな事は、初めてです。おそらく野ネズミでしょう。

 

3月に入り、急に暖かくなってきましたので、まだ、植え付けできていないたくさんの苗をこれから植え付けていきます。急がねばなりません。

春がいよいよやってきた、という感じがガーデンにいると肌で感じます。昨年植えたリュウキンカが咲き始めました。ガーデンで真っ先に咲く花です。雪が降っている間は、ネコヤナギのモフモフ(花穂)しかありませんでしたので、黄色の花が咲くと、いっぺんに春だなあと感じますね。山では、アセビの花が咲き始めています。 

ガーデンでしきりに飛び交っていたジョウビタキは、いつの間にかいなくなりました。渡り鳥ですので、どこかへ旅立っていったのでしょう。

 

本日12時の気温は9.3。天気は晴れです。昼からは、かみさんが家のベランダで育てたネモフィラの苗を植えつける予定です。

 

 

ではまた。

京北のガーデンにて

小田木 一富

2023-02-05 12:54:00

2023年2月5日 1月のガーデン便り「大雪」

1月のガーデン便りです。

 

125日に襲来した10年に一度という寒波で、京北も大雪に見舞われました。

そのあとさらに27日から28日の明け方まで降った雪のため、積雪が増し、29日の日曜日にはガーデンの積雪量は40cmとなっていました。今回の雪はさすがに根雪となってしまい、本日現在もガーデンには18cm以上の雪が残っています。しばらくはガーデンでの作業はほとんどできない状況が続くと思います。

2023.01.26_建物南側から借景の山を望む_IMG_1655_s.jpg 建物南側から借景の山を望む

2023.01.26_雪だるま_IMG_1677_s.jpg 2023.1.26撮影 雪だるま

除雪も大変でした。26日の時点の除雪は、府道から林道を経てガーデンの駐車場所まで40mをなんとか1時間半で除雪できました。

ところが、29日に再び京北へ行き再度除雪を行う羽目になったのですが、この時は積雪量がさらにひどくなっており、林道入り口にできた土塁のような雪の山の塊を除去し5mほど林道を掘り進めただけで1時間半もかかってしまいました。もうくたくたですね。

積雪量の違い(府道の除雪車作業による道路わきの圧雪量の違い)で、除雪の仕事量がこうも変わるのかと、思い知らされました。新潟などの雪国の人たちのご苦労が、よくわかりました。

雪による被害も発生しました。山のエリアで、フェンスの外側にあるヒノキが1本折れ、フェンスを押しつぶす形で倒れてしまいました。129日の昼過ぎに、山のエリアの点検に行って発見したので、すぐ山主のYさんに電話をし、倒木をチェーンソーで除去してもらいました。フェンスは私のほうで応急処置で復旧させました。また、もう1本ヒノキが雪の重さで弓なりに曲がった状態で別のヒノキに引っかかっていましたが、まだ倒れてはおらずフェンス上空にとどまっていました。こちらは、Yさんと相談し、もう少し様子をみることにしました。春になったらいずれにせよ伐採する必要があります。

 

ガーデンの樹木にも被害が出ました。トトロの木として植栽した2本のコニファー・ゴールドクレストのうち1本が途中で折れてしまいました。このゴールドクレストは2本を隣接させて植え込み、トトロの形状を形成させるように仕上げる予定ですが、1本が折れてしまったので、もう1本も同じ高さで伐採し、側面から延びる枝を成長させていくしかありません。ちょっと時間はかかると思いますが、何年かして、トトロの木が出来上がれば良しとすることにします。

 

雪の話はこのくらいにしましょう。12月までは山仕事でほとんどガーデンの仕事ができていませんでした。1月に入ってやったのは、水はけ対策の排水路堀り作業と球根の植え付けです。

 

水はけ対策は以前より取り組んでいる対応策ですが、今回やったのは、建物西側エリアの水はけ対策です。この建物ができる前(昭和47年以前)から作られていた排水路を復活させたのです。もともとは溝が残っていた部分があり、その延長された南側に大型の塩ビパイプが土砂に埋もれた形で残っていました。塩ビパイプの先は完全に埋め立てられてしまっており、要するに排水路としての機能は完全に遮断されていたのです。

試しに排水路が残っていた部分を10cmほど泥を雑草ごとクワで深堀りしてみました。2mほど深掘りしたら、その部分に周囲から水が染み出してくるではありませんか。なんと、排水路として重要な役割をこの溝は担っていたのですね。ただ、この状態のままでは水が流れていくすべはありませんので、その先をすべて掘り起こしていくことにしました。完全に埋め立てられていた場所を掘り起こすのは難航しました。この付近は、産廃を含む土砂で埋め立てを行っていたからです。

その昔の昭和の時代、おそらく元の地主から、田畑の土地を買い現建物を建てる前に、田畑の埋め立てを行ったのでしょう。その埋め立てに使った土がひどいものでした。建築廃材であるコンクリート片、アスファルト片、瓦のかけら、ガラス、プラスチック、等々が混ざった土砂が使われたのです。

溝を掘ると、出てくるわ出てくるわ。建築廃材を分別しながら、掘る作業を進めましたが、大変でした。コンクリート片とアスファルト片、瓦のかけらは、一か所に山積みにしてあります。いずれ処理するつもりです。それ以外は燃えるゴミとして、搬出しました。何とか21日過ぎには溝が復活し、ガーデンの水はけの悪い部分が解消されました。あとは、この溝にコルゲート管を設置し暗渠(あんきょ)に変えていきます。

2023.01.21_排水路を掘る_IMG_1531_s.jpg 排水路を掘る

ガーデンのすべてに建築廃材が埋められているわけではありませんので、ご安心ください。建物の南西方向のある区域に、建築廃材の混ざった土砂が使われていたのです。これは昭和の負の遺産です。この区域を耕す際は、分別回収が必要ということです。

 

球根の植え付けで、雪が降る前にできたのは、アリウムギガンチウムの62球と、チューリップのメンフィスおよびダブルのチューリップ50球ほどです。まだ植え付けできていないものは、クィーンオブナイトの小粒の球根数十球、とピンクのチューリップ購入球根32球が残っています。ユリのカサブランカの球根もまだです。

本日は、雪をあらかじめ除去しておいた場所に、32球のチューリップを植え付ける予定です。球根以外の宿根草の苗、等も全然植え付けができていません。雪が解けるのを待つしかありませんね。

 

雪を除去して、植え付け場所を耕していると、決まって小鳥が近くにやってきます。ジョウビタキです。土の中にいるミミズとかを狙っているのです。ガーデンにやってきたジョウビタキは今年は昨年のオスではなく、色の異なるメスです。鳴き声は同じですが、色は少し地味です。写真を添付しますので見てください。渡り鳥ですので、春になるとどこかへ旅立っていきます。

2023.02.04_ジョウビタキ_メス_P1290439_s.jpg ジョウビタキのメス

本日12時の気温は6.5。天気は曇りときどき晴れです。

 

ではまた。

京北のガーデンにて

小田木 一富

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