ガーデン便り
2023年8月5日 7月のガーデン便り「北山友禅菊とヒグラシの大合唱」
7月のガーデン便りです。
暑い毎日が続いています。京都市内の最高気温が38℃になると、ここ京北での最高気温はだいたい35℃に達します。3℃低いのですが、それにしても35℃は結構きつい。連日の猛暑で、雨がほとんど降っておらず、土を10cm掘っても湿った土が出てきません。からからに乾いています。
気が付くと植物があちこちで枯れ始めました。ひたすら水やりをするのですが、気が付いたときはもう手遅れというものが、結構あります。 建物南側のエントランスに植えたモミの木の葉が先端から茶色に変色してきました。まだ、根が地中深く伸びていないので、果たしてこのまま枯れてしまうのかは、よくわかりません。とにかく水をやるだけです。
この猛暑の中にあっても、雑草はしぶとく生きています。根を掘り起こしてみると、からからに乾いた土のかけらが根に貼りついています。それでも、じっと耐えて生きているのですから、土に残ったわずかの水分だけで、何とかその生命を保っているのです。恐るべき生命力です。
6月から猛威を振るっていたマメコガネの来襲は、7月末でやっと収まりました。成虫の活動期が終了したようです。ほっとしますね。
今、ガーデンではセミの声が響き渡っています。朝夕はヒグラシのカナカナカナという大合唱が聞こえます。朝は、おそらく夜明けとともに鳴き始めるのでしょうね。朝、私が京北に来る頃には、朝の大合唱は終わっています。夕方、4時が過ぎ、山の影が少しずつ大きくなってくると、夕方の大合唱が始まります。外で作業中に聞くカナカナカナの大合唱は、なんと心地良いことか。5時を過ぎると気温が少しずつ下がってきますので、一層、心地よさは体に染み入ってきます。
日中は、今はニイニイゼミの鳴き声がガーデンに響きます。7月25日には、ミンミンゼミの第一声が聞こえてきました。ミーンミーンという鳴き声も夏らしくてまた心地よいですね。西日本に多いクマゼミは、京北にはほとんどいません。なぜかはわかりません。京都市内ではシャアシャアと騒々しく鳴くクマゼミがいないということだけですが、ガーデンのBGMとしてはずいぶんと違ってきます。
7月の開花の状況です。まずは6月末から咲き始めた、北山友禅菊、去年に比べて、株の数がだいぶ増えてきました。また、一株の大きさも成長して大きくなってきましたので、花の大きさも左京区久多の北山友禅菊に近づいてきたように思います。 あちこちに植えているのですが、場所によって生育の状態が違ってきました。雑草の影響を受けて、株がほとんど増えなかったところもあります。やはり、雑草はまめに取り除かないとだめです。8月に入って、見頃の時期は終わりましたが、まだ花は残っています。7月の花としては、とても楽しみな花です。
秋の七草であるキキョウ、オミナエシですが、実際に咲くのは夏です。キキョウはかみさんが種から育てた苗を昨年植え付けたのですが、今年はよく咲いています。ただ、支柱を添えていないので、やはり、相当な本数が倒れた状態で咲いています。1本ずつ支柱をするのは結構大変です。何か、いい方法はないものでしょうか。
西洋ニンジンボクは、木自体がずいぶんと大きくなってきました。群青色の花が、隣のブッドレアと競い合い、結構よい眺めを作っています。
ユリ カサブランカは、2株が咲いてくれました。植え付けた場所があまりユリに合っていなかったようで、球根をだめにしてしまったものもいくつかあります。植え付け場所の検討が必要です。
オニユリは、コオニユリと違い、葉の付け根にムカゴができます。コオニユリも植えているのですが、コオニユリの方が先に咲き、すでに花は散っています。オニユリは、まさに盛夏の花という感じですね。もうしばらくは楽しめそうです。
ところで、暑さが続いていますのでボランティア募集はさておき、9月2日(土)にガーデン見学会をもう1回やろうと思っています。アクセスカウントを調べると、7月にお問い合わせページを開いた人が異常に増えていましたので、参加しようかどうしようかと迷っている若い人もいるのではないかと思います。一人でも参加者があれば実施します。どうぞ、ご遠慮なく、応募してください。
本日12時00分の気温は32.8℃。天気は晴れです。建物内の室温は29.5℃になってきました。まだ、何とか耐えられます。
午後からは、炎天下の中ですが、水まきを行いながら、ガーデン内の草取り作業、残っている苗の植え付け作業を行います。熱中症には気を付けて対応します。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富