ガーデン便り
2026年2月1日 1月のガーデン便り 「悪戦苦闘」
1月のガーデン便りです。
本日は2月1日。早くも2026年が1ヵ月たちました。
さて、銀行への融資申請に至るプロセスの途中経過ですが、現在見積りをやり直しています。というのも、前回のガーデン便りでも状況を少しお伝えしましたが、10月末に見積もり依頼したM工務店に年明けにドタキャンされて、結局、再度業者を選定し直し、見積依頼を進行させています。
なぜ、ドタキャンされたかというと、そのように私の方から持って行ったのです。2か月たってもM工務店から書面での見積書は提出されず、口頭で大型浄化槽(60人槽)のへの入れ替え工事だけでなんとびっくり、1000万円から2000万円だというので、こちらも以前より取引があり信頼できる水道工事業者であるHさんと相談し、適切な浄化槽の大きさをいっしょに算出したところ、40人槽で何とかなることが明らかになり、見積もってもらうと工事費用は税込みでM工務店の半額以下という見積書をいただきました。ありがたかったですね。M工務店は全く信用できない、ということになりました。
さらに、駐車場の整備工事でも、私の図面に基づき現場を業者に見させて、M工務店からは400万円かかるという口頭見積を言われたのですが、私が以前より取引のある地元の土木業のKさんに現場を見てもらい、倒木の処理、土管の廃棄と石段の復旧などもついでにお願いして、一切合切で税込みでほぼ半額の見積書が出てきました。こちらも私の想定通りであり、駐車場用地購入ができ次第、Kさんに発注することにしました。
さらに、建築確認申請について、この建物は面積200㎡以下であり、建築基準法では用途変更に伴う建築確認申請は不要であるのに、どうしても建築確認申請を行うとM工務店は言い張り、では、その法的根拠を出しなさいと連絡したところ、結局のところ今回の工事依頼は辞退します、ということになりました。
以上が年明け早々に起こった状況です。10月下旬から2か月以上費やした努力が、水の泡となりました。そのため、また一から見積依頼をやり直すことになりました。
困ったのが、業者の選定です。Hさんに相談して京北にあるA工務店に打診してもらいましたが、春までは工事が詰まっており対応できないと言われ、別の工務店を当たってもらいました。浮上してきたのが、美山の大工さんのSさんです。SさんはHさんと同年代、よく一緒に仕事をしているそうです。
Sさんに来てもらい、会ってお話をすると、なんとか、工事を引き受けていただけることになりました。内装工事見積は2月上旬まで待たねばなりません。また、電気工事は、Sさんの知人の太秦のOさんに依頼しすでに見積書をいただきました。水回り工事はすべて、Hさんに依頼することとし、見積してもらっています。建物外回りの外構工事は、Kさんに依頼し、こちらもすぐに見積書を入手しました。
というわけで、銀行への融資申請は見積がそろい次第ということになります。その結果、融資が決定されるのは、早くても3月上旬、それから工事着手となりますので、ガーデンオープンは早くても6月上旬となる予定です。
ずいぶんと遅れてしまいますが、これも神様のご指示、急がば回れ、ということなのでしょうね。5月に営業できないのはかなり痛いです。事業計画で収支をはじくと、年間で初年度は完全に赤字となります。これをどこまで白字に近づけるかは、私と従業員となるみなさんのがんばり次第ということです。
まだまだ、銀行融資相談もどうなるかはわかりませんが、一歩一歩着実に進めていこうと思います。ガーデンで働きたいと思っているみなさん、大変申し訳ありません。もう少し、お待ちください。
さて、1月後半は、雪がよく降りました。以前からお話ししていましたが、ガーデンのバラとブナの苗を食っていくノウサギの侵入ルートが全くつかめていなかったので、雪が積もった後の足跡を調べようと思っていたところ、1月24日(土)、雪の上にノウサギの足跡と思われるものを発見しました。足跡を追跡すると、侵入ルートが見えてきました。
山のエリアに入るところの歩道は、普段は防獣ネットで通せんぼしています。ノウサギはこのネットの下のすきまをくぐって、ガーデンに侵入していました。結局、山のエリア側から侵入していたことになります。さらに、その足跡を山のエリアでたどっていくと、山のエリアの南側および西側に打ち込まれたアンカーが外れており、ノウサギが簡単に侵入できる箇所を二つ発見しました。直ちに、アンカーを追加して補修し、山のエリアへの歩道のネットも下側をアンカー止めしてしまいました。出入りはちょっと不便になりますが、これで状況を見ようと思います。
ノウサギにはガーデンに来てほしいとは思うのですが、バラとブナの苗を食べてしまいますので、今はこのような方法しか、手段はありません。
では、1月のガーデンの開花状況です。1月に新たに開花した花はロウバイだけです。11月から咲いている花のサザンカも雪がひどくなる前まで咲き続けていました。花がない状況ですので、このところは、ガーデンに来る野鳥を撮影しています。
すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。以下の花の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。
1月4日より、京北での仕事を再開しました。今日は、一日中くもり、最高気温は4℃と寒い一日でした。そんな仕事始めの日に、ロウバイの一番花を見つけました。まだ、2輪しか咲いておらず、それ以外はつぼみでしたが、季節は進んでいるのですね。
1月6日朝、ガーデンに来ると、うっすらと雪が積もっていました。雪は11時頃にはすべて溶けてしまいましたが、朝の雪景色は日がさすととてもきれいに輝いていました。
この小鳥はカシラダカです。一見、スズメみたいですが、頭に冠羽があり、かしらがたかいということで、カシラダカと呼ばれるそうです。このところ、よくガーデンに来ます。チッチッと小さな地声で鳴いており、低空でガーデンを飛び回っています。
一方、エナガは相変わらず群れでガーデンにやって来ます。滞在時間は30分程度ですので、ジュリリという鳴き声を聞いたら、すぐにカメラを準備して撮影を開始します。
ガーデンによく来るジョウビタキ、12月はナンキンハゼの実をよく食べていましたが、すべて食べつくした後、1月は、グミの実を日々食べています。時折、カシラダカやエナガの群れがグミの木に来て実を食べていると、ジョウビタキもやってきて、これはおいらの食べ物だといわんばかりに、なわばりを主張します。けんかまでには至っていませんが、グミの実を食べつくしたら、どうなるのでしょうか。ちょっと気になります。
1月17,18日の土日は、ガーデンの刈込作業を行いました。刈込は全体の1/4を行っただけですが、メインガーデンのフジバカマ、ヘリアンサスレモンクィーン、ハギ、ミソハギなどの地上部分を一気に刈り込んで行きました。今週木曜日はどうも積雪となりそうですので、ちょっと屋外作業は中断するかもしれません。
1月22日は全国的に寒波が襲来、ここ京北でも当ガーデンの積雪は20cmとなりました。今季初めての積雪、本格的な雪のシーズン、モノクロームの世界となり、屋外の作業は一旦お休みです。咲いている花はロウバイ、サザンカの一部のみ、そんな中で、ジョウビタキはグミの実を食べに来ています。
1月22日撮影 雪のガーデン
寒波が居座っています。本日25日12時のガーデンの気温は0.2℃、雪が降ったりやんだりを繰り返しています。午前中の積雪は15cm~20cm、ただし日陰の場所は30cmあるところもあります。昨日、カシラダカが梅の木でやすんでいるところへ、ジョウビタキがおじゃましました。このように2種類の野鳥が共に行動する場合もあるようですね。外敵から身を守るための手段だと思います。複数の目で監視しているのでしょうか。
1月29日、積雪がだいぶ少なくなったのもつかの間、今夜はJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の影響でまたガーデンは雪となります。雪の中、鳥たちは懸命に生きようとしています。餌となるグミの実も残りわずかとなってきました。唯一の花、ロウバイも雪に耐えています。
このところ積雪が続いたため、球根と苗の植え付けがまだ山盛り残っています。今回ばかりは2月にずれ込んでしまいました。
本日12時の気温は3.3℃、天気は曇り、午後は、球根の植え付け準備を行います。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富
2026年1月1日 12月のガーデン便り 「ガーデンオープンへの道のり」
みなさま、明けましておめでとうございます。
12月のガーデン便りです。
本日は1月1日。2026年がスタートしました。12月28日に父の49日の法要と納骨がありましたので、年末は早めに仕事納めとし、浜松におります。
2025年12月は、京北でまだ積雪が連日続くということはありませんでしたが、気温は徐々に下がっています。朝、ガーデンに来ると、きれいに霜が降りているときがありました。
さて、まず、ガーデンオープンまでの準備の進捗状況をお話ししたいと思います。建物内装レイアウトの図面を自分で設計作成し、工務店に見積依頼していますが、当初予定していた金額の2.5倍と言われ、これは困った、という状態に陥りました。このままでは、銀行への融資依頼金額が大幅アップし、多分、融資がおりないだろうと推定されます。そこで、まず、金額の大きな問題から対応を考えようと、12月はバタバタしておりました。
一番大きい課題、それはここ京北独特の立地条件にまつわる課題です。過疎地域であるここの土地には下水がありません。近い将来下水道が整備されるという京都市の計画もありません。財政が切迫している京都市には、田舎を市街地と同様に整備する予算は全くないというのが実状です。したがって自前で浄化槽を整備するしか、対応策はないのです。
第一期工事では家庭用5人槽の浄化槽を設置し、とりあえず水洗トイレが使えるようになりました。しかし、建物の内装工事図面では、お客様用トイレを複数増設しています。さらに、カフェ厨房設備からの排水の処理も追加されるため、5人槽ではとても処理能力が追いつかないと言われ、工務店が提出した見積もりでは大型浄化槽(60人槽)のへの入れ替え工事だけでなんとびっくり、1000万円から2000万円の費用を提示されました。
これには驚きました。このままではどうにもならないので何とかせねばならないと考えた末、別途、前回工事で実績のある水道工事業のHさんに来てもらって相談し、適切な浄化槽の大きさをいっしょになって算出したところ、40人槽で何とかなることが明らかになり、その工事費用を見積もりしてもらっています。見積は1月初旬には出てきますので、それを待って、銀行への融資金額を決めて、銀行と相談しようと思っています。
私のガーデンからほんの少し西側に行くと、南丹市となります。こちらは、地域ごとに下水処理施設が完備しており、浄化槽設置の必要はありません。わずか数百メートルの違いで、こうも出費がかさむとは、私は、思ってもみませんでした。ただ、京都というブランドは、大変大きいものがあります。南丹市のガーデンです、というのと、京都市のガーデンです、というのとでは、大きな差が出ます。
私は、この京都市右京区京北田貫町の土地に、ガーデンとしてのポテンシャルを感じ、この土地でガーデンをオープンさせて、ガーデンに集う若い人たちと一緒にガーデンを大きくしていこうと決意したのです。これを実現するためには、様々な困難が待ち受けています。これを乗り越えない限りガーデンオープンを実現することはできないのです。
その他の重要な課題として、建物の南側の駐車場用地となる土地の残り2区画の買い取りを早急に進めるため、不動産屋スークの吉村さんに売買の進行をお願いしました。また、駐車場を整備する工事を行う必要があり、こちらも、自分で駐車場レイアウト図面を設計作成し、これまで井戸工事をお願いした実績のある地元京北の土木業のKさんに現場を見てもらい、こちらは年末に見積もりが出てきて、こちらの意図する金額であることが判明しました。
1月は銀行への融資相談で忙しくなりそうです。私の使命は、何としてもここ京北の土地でガーデンをオープンさせることです。それは同時に若い人たちの働く場所を提供することにもつながります。ガーデンができるのなら、そこで働きたいと思っている方々、もう少しお待ちください。4月オープンは少々無理と思いますが、私は必ずガーデンのオープンにこぎつけます。カフェについては必須の条件と認識していますが、費用を抑えるためには、段階を経て実現することになるやもしれません。とにかく融資が降りるかどうか次第となります。銀行融資が決まり次第、人材の募集を開始いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、12月は、また動物による事件が発生しました。今度はシカではなく、犯人はノウサギです。ノウサギがまたもやガーデンに侵入し、バラとブナの苗を食っていったのです。
12月2日(火)、朝、ガーデンに来て、いつものようにあっちこっちを見て回っていました。バラのところに来て、あれっと気が付きました。高さが40cm以上あったはずであるバラ バーガンディアイスバーグの枝が、なくなっていました。よく見ると、根元の方の茎が、スパッと切ったような切り口で残っていました。また、ノウサギがやったな、とすぐにわかりましたが、ノウサギの痕跡がどこかにあるはずです。奥の草むらを探していると、ありました。ノウサギのフンです。
その後12月7日(日)、再び、バラがやられているのを発見しました。今度は、サイラスマーナーが食われました。まだ、花が残っている枝が根元で食われ、花は茎ごとそのまま倒れて残っていました。
一体、ノウサギはどこから入ってくるのか、ガーデン北側のフェンスの状態は、十分点検できていませんでしたので、ササを刈りながら点検しましたが、これか、という箇所は発見できません。怪しい部分はありましたが、侵入しているのであれば、何か痕跡があるはずですがありません。どうもここではないな、というのが結論です。
ノウサギの侵入経路はいまだにわかりません。その間、3株のばらが被害を受け、ブナの苗1本も食われました。今度雪が積もった時に、また、ノウサギが侵入すれば、足跡が残りますので、その時を待つしかないかなと思っています。ノウサギが元気にこの土地で生きていること自体は、大変うれしく思っています。けれど、こちらが植えた苗はあまり食べてほしくないのですが。ノウサギ君、ちゃんとわかってくださいよ。
では、12月のガーデンの開花状況です。12月に新たに開花した花はありません。11月から咲いている花の続報となりますので、花数はわずかです。木々の葉が落ちて、小鳥の撮影には適してきましたので、ガーデンを訪れる小鳥を紹介します。
すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。以下の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。
冒頭の小鳥はエナガです。小さな群れで木から木へと素早く移動する姿が見られるのですが、すばしっこくってなかなか動画撮影ができませんでした。ところが、2日のもう日暮れ時、偶然に梅の木にとまっているエナガの群れを撮影できました。ジュリリ、ジュリリと鳴くエナガ、羽毛をふっくらと膨らましたまんまるの姿は、とてもキュートですね。
18日には、エナガの動画がたくさん撮れましたので、題して、「僕、エナガくん」としてインスタグラムにアップしました。群れで飛んできて、せわしく動き回るので、カメラを追随させるだけで精一杯でしたが、なかなかかわいらしい動画が撮れましたので、ご覧になっていない方は、ぜひインスタグラムを見てください。
エナガは、群れで時折ガーデンにやってくるのですが、あいかわらず、すばしこく動き回り、忙しい、忙しい、と言っているようです。北海道ではシマエナガが大人気ですが、本州のエナガも捨てたものではありません。ぜひ、ガーデンで商品化したいですね。
12月4日は京北も初雪が降り、いよいよ、本格的な雪のシーズンの到来です。初雪と霜のため、ほとんどの花は終了しました。わずかに残る花はサザンカとバラ、これも寒さがひどくなれば、ダメになってしまいます。
澄んだ声でヒッヒッと鳴くジョウビタキ、11月から春先までガーデンでよく見られる冬鳥です。オスは胸が赤茶色、メスは全体的に地味なウグイス色がかった灰色、基本的には単独で暮らしているようです。
ジョウビタキのメスが羽毛を膨らませてまんまるになっていました。
木の実は、葉っぱが落ちてかなり目立ってきました。ガマズミ、ニシキギ、グミ、サンシュユ、ナンテンなどの実が、目につくようになりました。いずれ、鳥に全部食べられてしまいます。
写真の小鳥はシジュウカラです。まだガーデンには、ナンキンハゼやグミなどの木の実が残っていますので、彼らはそれを好んで食べに来ます。
その他、カワラナデシコ、コレオプシス、ノコンギク、ブッドレア、帝王貝細工、などが11月からのなごりで開花していました。
ネコヤナギの芽が少し膨らんできました。
さて、積雪がひどくなる前にやらなければならないこと(苗と球根の植え付け、等々)が山盛り残っています。ざっとみても1月いっぱいまでかかるでしょうね。
ではまた。
浜松にて
小田木 一富
2025年11月30日 11月のガーデン便り 「願わざれど花は散る」
11月のガーデン便りです。
本日は11月30日。いよいよ明日からは12月、来週は寒波が来るようです。
私事で大変恐縮ですが、浜松の父が11月20日(木)に亡くなりました。
11月20日、午前中、私はガーデンでインスタグラム用の動画を撮影していました。咲いている花はサザンカなどわずかですので、昼前までには、動画素材を撮影し終えました。私は建物の中で、昼食をとり、しばらく休憩しておりました。
すると、突然携帯が鳴り、画面を見ると053の市外局番、予感がしてただちに電話にでると、浜松の介護施設の看護師さんからの電話で、その内容は、父の呼吸が止まったとの状況連絡でした。あいにく浜松の弟は高校の授業中で携帯にはつながらなく、私の方に第一報の連絡が来たのです。私はガーデンでの作業中は、携帯を持たずに作業をしていますので、休憩中に携帯が鳴ったことは幸いでした。父がそのように誘導したのかもしれません。私も覚悟はしていましたが、とうとうその日が来てしまったかという気持ちでした。
父は9月上旬までは家からデイサービスに通う日々でしたが、急に歩けなくなり、9月8日に家から少し遠くの施設に急遽入所、ただそこの施設にはドクターがいないので、別途ドクターのいる施設を探し10月7日、なんとか家の近くのドクターのいる介護施設に入ることができ、点滴治療を受けられたので、一時意識は回復しました。
74日間、介護施設で寝たきりの状態で過ごしたことになります。最後の5日間は何も食べられず点滴のみ、38℃ぐらいの発熱が続き、誤嚥性肺炎 (ごえんせいはいえん)になっていたのかもしれませんが、老衰による死去です。93歳でした。
父は静岡県の山間部の引佐(いなさ)で生まれ、教職の道を歩み、浜松で小学校の音楽教師をしておりました。教頭で定年退職後は浜松市楽器博物館の嘱託勤務をへて、その後はアコーディオンを弾いて高齢者への歌唱指導ボランティアなど様々の活動をしていました。
私が植物が大好きになったのは、父の影響です。
私が子どもの頃は、引佐の在所に連れて行ってもらい、特に春のわらび取りは毎年楽しみにしていました。山は新緑に覆われ、山田へと歩いていく道には、ゼンマイなどがにょきにょきと芽を出しており、山のツツジとか様々な植物の生き生きとした姿を鮮明に覚えています。山田でのわらび取りもとても楽しく、私は四季の中でも、やはり春が一番好きな理由が、新緑の植物の姿であると思います。
父は、教職のかたわら、アイリスとかスイセンとかいろいろな植物を庭に植えて育てていました。果樹もいろいろと植えてあり、ブンタン、柿など、実が熟すと家族でそれを食べて、なかなかの美味でした。
父が実を拾ってきて育てたトチの木は、今、ガーデンで大きく育ってきています。浜松から鉢植えをたくさんガーデンに持ってきましたので、まだ、マテバシイ、ハナズオウとかの鉢植えも植え付け待ちの状態でいます。
ガーデンに興味を持ったのは、私が父と母を車に乗せて、長野白馬のホテルさいとうに連れて行ったのがきっかけです。ホテルさいとうのマダムが、長野大町のラカスタナチュラルヒーリングガーデンはとてもいいですよと勧めてくれたので、そちらに寄ってみたところ、ガーデンの美しさに私も父も感激した次第です。それ以来、毎年ホテルさいとうとラカスタに行って、ガーデナーのHMさんと仲良くなり、母が亡くなった後は、私は父を北海道ガーデンの旅に連れて行きました。上野ファームに行ったときは、芝生の刈込をやっていた上野砂由紀さんに声をかけ、父とツーショット写真を撮らせてもらいました。風のガーデン、紫竹庭園、銀河庭園(2024年で業務終了しています)にも行きました。
私は定年退職を控え、さて、その後はどういう仕事をしようかと、いろいろと悩んでいましたが、全く偶然に、京北の不動産屋から現在のガーデンの土地を紹介され、その土地の持つポテンシャルに一目ぼれし、退職金をつぎ込んで、まずその土地を買い、一人で荒地開墾をはじめて、建物の一期工事を進め、現在に至っています。
ですので、私が京北でガーデンをオープンさせようとしているのは、すべて、父の影響が事の始まりなのです。
資金不足のため一期工事では外装を整え、内装は水洗トイレを設置した一部分の工事ができただけにとどまりましたが、一応宿泊できる状態にはなりましたので、父に新幹線で京都にきてもらい、ガーデンに一泊宿泊してガーデンの草取りなど手伝ってもらいました。最後にガーデンに泊まったのは2024年6月8,9日、足腰が弱っていたため、山のエリアには行けませんでしたが、ガーデンを見て回りました。その年の夏は猛暑のため、家から外には出ず、さらに足腰が弱り、もはや、京都に一人で来ることはできなくなりました。
花は願わなくても散ってしまいます。すべての生きているものはその役割を終えると、死というものが待っています。願う願わないにかかわらず。
ですから私たちはこうして生きている素晴らしさを感じて、自分の使命のため、生きていかなければならないのだと思います。
「願わざれど草は生え、願わざれど花は散る。」
私の役割はブナの森ガーデンを立ち上げ、そこで働く若い人たちといっしょに汗を流し、若い人たちに事業を承継することだと考えています。私は、それを自分の使命だと考え、その使命のため、命の続く限り、がんばっていこうと思っています。父が結び付けてくれた植物との縁、私は、この使命を果たすためにこの世に生を受け、これまでの人生を歩んできたのだと、今、強く感じています。
さて、ちょっとだけブナの話をします。私が、ブナの苗木を育てているのは、以前よりガーデン便りでお話ししてきましたが、この10月、毎年のことですがブナの実を採取するため、京都・滋賀・福井の3府県県境近くにある朽木の生杉ブナ原生林に行ってきました。ただ、夏の猛暑がひどかったことから、今年も凶作だろうなと思っていたのですが、やはり、今年も大凶作、シイナすらなく、一粒もブナの実は落ちていませんでした。日本各地のブナも凶作でクマが里に下りてくる一因となっていることは、みなさんもニュースなどからご存じでしょう。これだけ平均気温が上がってくると、もはや、ブナそのものも育つのが難しくなってきているような気がします。
ただ、少し希望はあります。実は私は、京北ではなく京都市内に住んでいるのですが、私の家の猫の額ほどの庭には1本のブナを植えてあります。植えてから20年以上経っており、幹の直径は20cmを超え高さは8m以上、真夏は40℃にもなる今年の京都の夏もなんのその、無事に乗り切っています。このブナ、200個以上の種の中から選別して最後まで生き残っているブナなのです。ブナには明確に個体差が見られます。この個体は夏の暑さに強いことが実証されているのす。そしてなんと、今年初めてこの個体が実を付けました。ただ、見つけた数個の種はシイナで、発芽できる実ではありませんでした。来年以降で、もしかしたら発芽できる実を結実する可能性はあると思います。そうすれば、40℃の気温に耐性を持つブナの苗を増やすことができるかもしれません。もう少し、長い目で様子を見ていく必要があります。
では、11月のガーデンの開花状況です。すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。以下の花の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。
晩秋に咲く黄色の花、コレオプシスの一種だと思いますが、名前はよくわかりません。京北の耕作放棄地に咲いていた花の種を採取し、種から育てたものです。
宿根し、毎年芽が出てきますが、ほうっておくと、草丈は2m近くにもなります。そのため、夏に切り戻し、草丈を抑えています。
11月に満開となる花はほとんどないため、晩秋のガーデンを彩ります。
11月1日、2日と娘がガーデンにキャンプに来たので、2日の帰り際に、サッとドローンでガーデンを空撮してもらいました。
これは、山のエリアを含むガーデン全景の写真ですが、インスタグラムでは動画で見られます。鳥になった感覚で、しばし空撮動画をお楽しみください。
アガスターシェはシソ科の多年草です。ガーデンのアガスターシェは種をまいて大きくなったものですので、来年また芽が出てくるかはまだわかりませんが、このところ、キタキチョウがよく飛んできます。
キタキチョウは黄色の小型の蝶です。幼虫の食草はネムノキやハギなどのマメ科の植物とのことで、当ガーデンにたくさん植えてありますので、そのせいでしょうか。ガーデンには晩秋となってもたくさん飛んでいます。
ホトトギスは、日本の特産種の多年草です。直径2~3cmで紫色の斑点のある花を1~3輪上向きに咲かせます。
和名のいわれは花の紫色の斑点のようすを鳥のホトトギスの胸にある斑点に見立てたことによるとのことです。
開花期は一般的には8月~10月ですが、当ガーデンのホトトギスは10月~11月が見ごろです。
バラ アプリコットキャンディが、今シーズンで最も大きな花を咲かせました。花びらの色はあんず色、英語ではアプリコット色です。とてもきれいに咲きましたので、インスタグラムではこの花をじっくりと撮影してみました。花一輪をいろいろなアングルで撮るのは、今回が初めてですが、それほど、このバラの花が魅力的だったからです。
その他のバラは、ストロベリーアイス、サンセットグロー、プリンセスヴェール、黄色のツルバラ(品種名不明)、ブラッシングノックアウト、バレリーナ、などが、花数は少ないのですが、咲いてくれました。
11月下旬にはサザンカが満開に近くなってきました。晩秋に咲く花はほとんどない中、サザンカは貴重です。赤っぽいもの、ピンク、白、白の外周に赤みのあるもの、白と赤のしぼりの入ったもの、花弁が星形に広がるもの、いろいろな種類があります。
小鳥の写真はエナガです。北海道はシマエナガが大人気ですが、本州のエナガもなかなかのものです。群れですばしこく動くので、なかなか動画が撮れません。
ヤマモミジがガーデンの紅葉の最後を飾ります。ヤマモミジの隣にあったナンキンハゼがあっという間に葉っぱを散らしてしまったので、ヤマモミジに太陽光がよくあたるようになり、色づきが急に進みました。
年々ヤマモミジが成長し、背丈が高くなってきましたので、また、来年が楽しみです。
ガーデンの花数はかなり少なくなっています。雑草だらけのガーデンですが、雪が積もる前にしなければならないことが山盛りです。
咲いている花の種類もあとわずか。すでに霜が降りたので、霜に弱いマリーゴールド、ダリアなどはすぐに枯れてしまいました。
その他、ガイラルディア、ノコンギク、千成柿、ブッドレア、ボタンクサギ、シュウメイギク、ニシキギなどが開花、結実、もしくは開花中です。
本日12時の気温は10℃、天気は快晴。めちゃくちゃ寒くもなく、午後は刈払い機で草刈りを行う予定です。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富
2025年11月2日 10月のガーデン便り 「アサギマダラ来ました」
10月のガーデン便りです。
本日は11月2日、朝はかなり冷え込みました。昨日より娘がキャンプに来ており、私もガーデンで一泊しました。朝8時の気温は10.0℃、いよいよ晩秋の気温になってきました。
昨日は、ガーデンから15kmのところにあるスプリングス日吉でのんびりと温泉につかった後、夜、ガーデン建物内ですき焼きをつくり、娘の持ってきた吟醸酒とスプリングス日吉で買ってきた丹波ワインの新酒で乾杯しました。牛肉は娘が丹波で買ってきた丹波牛、なかなかのうまさでした。
その後は、外でキャンプファイヤー、焚き木はいくらでも転がっていますので、乾燥した焚き木にバーナーで火をつけて、しばし、暖をとりながら、炎をじっと見たり、おぼろ月夜を見たりして、ゆっくりと時間が流れました。すぐ近くまで2頭のシカがいつものごとくやってきて、こちらを見て、キッと鳴き声を発しましたが、今晩は人間がいるからだめだと判断したのでしょう。山の奥に消えていきました。
夜、娘は建物前に張ったテントで寝たのですが、冬用のシュラフにくるまり、寒さは大丈夫だったようです。京都市内でも嵐山、貴船、岩倉、花背などでクマが出没しておりちょっと心配でしたが、幸い、問題はありませんでした。
ところで、娘と息子は今、二人とも加古川にいます。半年だけですが、娘は、加古川にアパートを借りています。息子はもう少し都会にいたいそうで、神戸の大学病院の近くに借りたマンションから通っています。遅くなるときとかは、娘のアパートに転がり込むようです。それぞれ専攻は違いますが、少しずつ、一人前に近づいているのだと思います。
さて、10月、ガーデンに待望のアサギマダラがやって来ました。薄桃色のフジバカマが咲き始めた途端のご来園です。
10月14日、朝、私がガーデンに来て、今日あたりアサギマダラが来ないかなあ、とフジバカマの方を見ると、見慣れぬ蝶がいるではないですか。すぐにカメラを準備してフジバカマのところに行くと、やっぱりアサギマダラでした。しかも、2匹います。(正式には蝶は1頭、2頭と数えますが、ちょっと違和感がありますので、匹で数えます。)
アサギマダラは、2、3時間、ガーデンで休憩した後、11時頃、上昇気流に乗って上空へと旅立ちました。
ガーデンには、いろんな花が咲いていますが、アサギマダラが花の蜜を吸うのは、決まってフジバカマです。他の花のところにはあまりいきません。不思議ですね。ただし唯一、ブッドレアの花のところには、止まっていました。
近畿各地のアサギマダラ飛来のニュースが聞こえてきます。その後も、旅する蝶、アサギマダラの飛来が続きました。
18日は3匹のアサギマダラが、午前中から夕方までガーデンに滞在していました。ゆったりと食事をした後、彼らは、どこまで飛んでいくのでしょうか。自然の営みの不思議さを感じます。
19日に来園したアサギマダラには、羽にマーキングがされていました。飛行ルートの調査だと思いますが、かわいそうに両方の羽はひどく痛んでいます。マーキングで捕獲された際、傷つけられてしまったのだと思いますが、この個体は、21日にも見かけたので、少なくとも3日間、ガーデンに滞在していたことになります。おそらく、あまり遠くには飛べないと思います。
23日もアサギマダラが一匹ご来園でした。ぼちぼち、飛来は終了と思っていましたが、25日も二匹がご来園。早く南に飛んでいかないと、寒くなるのですが。大丈夫でしょうか。
トータルすると14日から25日まで、数は多くはないですが可憐な蝶を見ることができ、今年は大変良かったと思います。昨年に比べて、フジバカマがかなりたくさん開花してくれた上、開花の時期が、アサギマダラの飛来の時期にうまく重なったことが、要因と思います。
では、10月のガーデンの開花状況です。すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。以下の花の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。
ペルシカリアは、夏から秋にかけて、スッと伸びた茎の先に鮮やかな赤い花を穂状に咲かせる多年草です。暑さ、寒さに強く、昨年秋に3株ほど植え付けたのですが、この夏の終わりから穂が伸びはじめ、初めは穂の数がとても少なかったので心配しておりました。今は、けっこうな数の穂が立ち上がって、とてもきれいです。
ヒャクニチソウは、ジニアとも呼ばれる一年草です。百日草と書き、その名の通り開花期間は3か月以上ととても長く、見栄えもよいので、ガーデンでは重宝して使っています。ただ、背丈が伸びると茎が倒れてしまい、そこから垂直に花が立ち上がります。少し行儀の悪い花です。7月から咲いているので、ぼちぼち花も終盤、葉っぱもだいぶ傷んできました。
7月15日のインスタグラムでも紹介したボタンクサギが、10月下旬、再び満開です。日本名を漢字で書くと、牡丹臭木、葉を傷つけたり、枝を切ったりすると臭いのですが、花はよい香りがします。英名ではCashmere Bouquet カシミアブーケというそうです。こちらのほうが、花のイメージにぴったりですね。
一般的には、7月~9月の開花ということですが、ガーデンのボタンクサギはまだまだつぼみが出てきていますので、11月初旬まで楽しめそうです。
マリーゴールドは、花壇の定番品目ともいえるポピュラーな花です。マリーゴールドには独特のにおいがあり、他の植物の害虫の防除にも役立つそうです。花期が長く、霜が降りるまで咲き続けます。
今現在、ガーデンのあちこちで咲いている野菊、実は野菊という名称の植物はありません。一般的には、ノコンギクやヨメナを総称して野菊と呼ぶのではないかと思います。ガーデンでは、紫、薄紫、薄桃色のノコンギク、そして白、薄紫のヨメナがあちこちで混在しています。識別がよくわからないものもあります。晩秋を彩る野菊たち、派手さはありませんが、可憐に咲いています。
バラは、マリーヘンリエッテ、アドーアロマンティカ、アプリコットキャンディ、ストロベリーアイス、ブルームーン、サイラスマーナーなどが、花数は少ないのですが、咲いてくれました。
その他、シオン、オトコエシ、シュウメイギク、ホトトギス、ガイラルディア、フクシア、ブッドレア、ムラサキシキブ、ラベンダーセージ、ワタバナ、アスター、アメジストセージ、ダリア ガッツァリア、コレオプシス、ニチニチソウ、などが開花、結実、もしくは開花中です。
本日12時の気温は13.5℃、天気は晴れ、寒くもなく、このあと宿根草の植え付けを行う予定です。
娘は、昼過ぎに、帰路につきました。今晩は、宿直勤務だそうです。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富
2025年10月2日 9月のガーデン便り 「続・事件」
9月のガーデン便りです。
本日は10月2日、9月半ば頃までの残暑からは打って変わって、かなり涼しくなりました。京北の最低気温は20℃を下回り、朝、ガーデンの建物に入ると、室温が十数度になっていますので、長袖でちょうどよい温度です。午前中にガーデンを回ると、キンモクセイの香りが漂っていました。もう、そんな時期なのですね。
さて、表題の件、サスペンスドラマのタイトルみたいですが、実際に警察が来る羽目に陥りました。
9月22日(月)AM9時半頃、私はアルバイト先のデイサービスの送迎車を運転中でした。突然、ポケットの携帯電話が鳴りました。ご利用者お迎えの運転中であり、電話には出ず、すぐにプチッと電話を切ったのですが、ご利用者の施設入室が完了して、しばらくすると、再び電話があり、これはただ事ではないなと電話に出ると、京北の警察からでした。
私のガーデンのフェンスにオジカが引っかかり、暴れて危険であったため、地元猟友会に出動してもらい、オジカを駆除した、とのことでした。シカによって防獣フェンスがかなり損傷したということで、あとの対処をよろしく、との内容でした。
私は警察官にお礼を言って、電話を切ったのですが、ちょうどその日は11時から車の1年点検、その後、1週間分の買い物、15時からは午後の送迎アルバイトをしなければならないため、日中は、全く京北に行く時間がとれませんでした。さらに、その夜は、浜松の父の状況がかなり悪くなってきたため、浜松に車で行くことにしていたので、翌日に京北へ行くこともできません。
結局、京北に行ったのは9月24日(水)、午前のアルバイトを終えて直ちにガーデンに行き、状況を確認しました。 ガーデンに来た私の車を見て、南隣に住むKさんがかけつけてくれました。
Kさんが京北の交番に通報してくれたのです。Kさんによると、22日の明け方3時過ぎからオジカがフェンスのネットに引っかかっていたようだ、とのこと。Kさんが気が付いたのは、朝の5時半過ぎ、ネットにからまって暴れるオジカを見つけて、網を外せるか試みようとしたそうですが、とても危険なため、近寄ることもできず、その後警察に連絡したとのことです。出動した猟友会も、シカの暴れ方が激しく、電気で殺処分する道具が使えず、その場で撲殺し、直ちに血抜きをして、持ち帰ったそうです。
まあ、かわいそうだったが、どうしようもないね、とKさんは言っていました。
シカは最近、京北でも数を増やしています。私もガーデンに来ると数頭のシカの群れに遭遇したりします。実際、昨年は、シカの猛襲に会い、ガーデン内部に侵入されて、キスゲ類やギボウシ類の植物を食い荒らされました。
推測ですが、今回、防獣フェンスを飛び越えて、ガーデンに侵入しようとしたオジカは、去年の秋にガーデンに侵入した若いシカだったのではないか、と思います。ニッコウキスゲの味を覚えており、フェンス越しにガーデンのニッコウキスゲの葉っぱが、青々と茂っているのを見て、また、ガーデンに侵入しようとしたのだと思います。
ところが、体は大きくなっているし、つのは生えてきて、網に引っかかりやすくなっていますので、ガーデンの防獣フェンスを飛び越えようとしたのですが、足がフェンスの上のネットにからまり落下し、フェンスもろとも倒れて網に完全にからまってしまい、身動きが取れない状態で数時間経過後、お陀仏となったのでしょう。
オジカは、からまって暴れている時間、腹がすいたのか、周囲の木々の葉っぱを食べていました。ただし、2mほど離れたところにあるニッコウキスゲの葉っぱは無傷で残っていました。さぞかし、無念であったと思います。
ガーデンの被害の状況ですが、防獣フェンスが10mの幅で倒れて支柱の鉄アングルが3本、根元から折れていました。私は直ちに、復旧作業に取り掛かり、支柱3本を交換、損傷した金網の部分に8mほどの幅の防獣フェンスを重ねて取り付け、とりあえず応急処置を施しました。
ガーデンの植物の被害はありませんでした。オジカが暴れて鳴き叫んでいたので、他のシカはそのことを知ったのでしょう。現場に近寄ることもなく、2日間が経過し、他のシカがガーデンに侵入することはありませんでした。
以上が事件の顛末です。オジカを一頭駆除できたのは幸いでした。シカは増えすぎの状況ですので、周囲の森林被害が増える一方です。国の対策として、シカの駆除をしっかり考えていただきたいと思う次第です。地方の猟友会にお願いするだけでは、シカ対策はだめです。駆除、食肉としての活用、など一連の流れを構築して、シカの増えすぎを是正する施策の立案が必要です。
さて、それ以外にも、小さな事件は発生しています。
9月13日(土)、またしてもゴマダラカミキリを発見、ブナ以外の木の皮を食べていましたので、直ちに駆除しました。
また、9月14日(日)には、植えたばかりのバラの苗1本がなくなっていることに気が付きました。よくよく確認すると根元近くまで幹がかじられていました。この痕跡はノウサギの仕業と思われます。ただし、決定的な証拠であるノウサギのフンは、周囲から発見できませんでした。バラは、その後、根元から再び芽が出てきましたので、一安心です。
ノウサギ、タヌキは、時折ガーデンに侵入してきます。まだ、その侵入ルートを特定できていませんので、もう少し、ルート探しに時間をかけなければなりません。
では、9月のガーデンの開花状況です。すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。以下の花の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。
ナツズイセン、リコリス スクアミゲラは、8月12,14日のインスタ動画でアップしたのですが、別の場所(梅の木の下)に植えていた球根が再び開花しました。日陰ですので開花時期がずれたのだと思います。
また、ムクゲは7月から9月にかけて花を咲かせます。盛夏を彩る代表的な花木で、暑さ寒さに強いので、ガーデンのあちこちに植えています。
9月に入って咲き始めたオトコエシの花にアオスジアゲハがやって来ました。アオスジアゲハは、普段それほど見かけないチョウですが、オトコエシが気に入ったのか、あちこちのオトコエシの花をめまぐるしく飛び回っていました。オトコエシはオミナエシの仲間の多年草です。花の色は白、無数の小さな花の集団が、散房状につきます。一方、オトコエシと同じ仲間、黄色の多数の小さな花をつけるオミナエシは7月から咲き始めていますので、すでに終盤の状態です。
ガーデンに植えたイチジクが今年初めて実をつけました。実をつけるまで、数年かかっています。食べてみると、まあまあの甘さでした。
一方、ハニーサックルのアーチに一緒に植えておいたブドウの巨峰が、こちらも初めて実をつけました。一時は枯れてしまったような状態でしたが、よくぞ実をつけたものです。
ハマナスの実は、食べることができるそうですが、味がよくないのでジャムにするのが良いとのことです。
グミの実に似ているのはサンシュユの実です。こちらも食べられるそうですが、熟してないサンシュユの実は渋く酸っぱいそうです。
ガーデンにはいろいろと食べられる秋の果実があります。
9月中旬、ハギが結構咲き始めました。赤、ピンク、白といろいろ咲いています。
フジバカマは、原種の白が咲き始めています。淡いピンクのフジバカマはまだまだこれからです。アサギマダラが来ないかと待っているのですが、なかなか来ませんね。
一方、フジバカマによく似た花をつけるのがヒヨドリバナです。ガーデンでは山のエリアで自生しており、たくさん咲くようになりました。両者の見分け方ですが、フジバカマは葉先が3つに切り込まれているのに対し、ヒヨドリバナの葉は細長く切り込みは入っていないことで、識別できます。
スイフヨウは漢字で酔芙蓉と書き、要は、酔っぱらいのフヨウです。花の色は、朝は白ですが、気温が上昇していくにつれて淡いピンク、さらに濃いピンクに変化する花色が、お酒に酔った人のようであることから酔芙蓉と名付けられました。名付け親は、植物学者、牧野富太郎博士だそうです。
ガーデンのスイフヨウは、花弁がくす玉のように折り重なって咲くため、どこが花の正面なのかよくわかりません。よく見ると、大変おもしろい酔っぱらいさんです。なお、京北では冬の寒さのため、地上部は枯れてしまいますが、翌年の春、ちゃんと芽が出て、樹高は2m以上になります。丈夫な植物です。
9月下旬、ソリダコファイヤーワークスが満開となりました。ソリダコっておもしろい名前ですね。上野ファームのカレンダーに載っていた写真を見て、苗を取り寄せ植えたところ、暑さ寒さに強く、よく増えます。夏から秋にかけて、色鮮やかな黄色の長い花穂が、まるで花火のように花を咲かせます。ソリダコはSolidagoと書き、正確にはソリダゴですが、通称名としてソリダコで知られています。私は、逆さにしたタコの反った足のように花が咲くので、ソリダコかなと思っていましたが、これは全く違いました。
シオンはキク科の多年草で、漢字で紫苑と書きます。日本では古くから栽培されている植物で、秋には薄紫色の一重の花を咲かせます。その草丈は2mほどまで成長するため、私は花芽が付く前に一度切り戻し、草丈を抑えています。暑さ寒さに強く、放っておいても地下茎で増えるため、いつの間にか群落ができています。花言葉は『君を忘れない』だそうです。
コルチカムは葉が出る前に花が咲くという独特な性質を持っている、秋咲きの球根植物です。球根から直接花芽が伸び、ピンクがかった薄紫の花を咲かせます。春には新芽が伸び出し、大きなつやのある葉が6月ごろまで茂ります。葉はその後枯れ、秋に花芽が伸びてきます。暑さ寒さに強く、ガーデンでは植えっぱなしのままです。いつの間にか、周囲をクラウンベッチのツルに覆いつくされ、ツルの間から花が咲き始めたのを見つけましたので、周囲のクラウンベッチを除去して、撮影しました。
その他、ガイラルディア、バラ、ヘリアンサス、北山友禅菊、ルドベキアタカオ、タイタンビカス、ロベリア、ダリア、キクイモ、ラベンダーセージ、パンパスグラス、ヒオウギ、ヒャクニチソウ、ペルシカリア、ヨメナ、などが開花、もしくは開花中です。
本日12時の気温は24.2℃、天気は晴れ時々曇り、ガーデン作業にはうってつけの気象条件です。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富
























































































































































































