ガーデン便り
2026年10月3日 9月のガーデン便り 「北海道ガーデンに想う」
9月のガーデン便りです。
本日は10月3日土曜日です。すでに2026年度の上半期が終わりました。とにかく、時間の進むのが早い。やるべきことがたくさんありすぎて、どうしたらよいのか、という境地ですが、まあ、なんくるないさ(沖縄の言葉で何とかなるさ)と考えるしかありません。
さて、まず表題に書いた件をお話ししたいとします。9月10日から13日の間で北海道をかみさんと一緒に旅してきました。娘と息子が旅行費用を出してくれまして、大変感謝しております。年金生活者が毎年北海道に行くというのは、結構やりくりが大変です。そのあたりは、子供達が気を利かしてくれたわけです。
1日目は千歳から白老へ行き、アイヌのウポポイを見学後、富良野の宿に向かいました。そして2日目、風のガーデン訪問後、旭川に向かい上野ファームへ、3日目は上川の大雪森のガーデンに寄り、この後は一気に小樽へ、駅前の市場で海鮮丼に舌鼓を打ち、4日目、余市のニッカウイスキーに寄ってから京都に戻るという工程です。
北海道ガーデン街道の主要ガーデン3つを初めて秋にまわりました。北海道ガーデンは、10月中旬で今シーズンの営業は終了ですが、各ガーデンは、まさに日本を代表するガーデンです。どこもすばらしいの一言に尽きます。皆様も機会がありましたら、ぜひ、行ってみるとその良さが実感できます。
まず、富良野の風のガーデン、このガーデンは、フジテレビのドラマ「風のガーデン」制作のためにつくられたガーデンです。プリンスホテルの所有するゴルフ場の一部をつぶしてガーデンに仕上げたもので、ガーデンの設計は上野ファームの上野砂由紀さん、ドラマ撮影終了後、プリンスホテルが一般客向けに開園し、今に至っています。
ドラマの脚本は、先日亡くなられた倉本聰さんです。倉本聰さんは上野ファームのガーデンを実際に見て、ガーデンの設計を上野砂由紀さんに依頼したとのことです。当然、すぐにガーデンができるわけがなく、2年をかけて植え付けた苗が見栄えよく成長してから、ドラマの撮影が始まりました。
私は、ドラマのテレビ放映を直接見てはいませんが、風のガーデンを知って、DVDを購入し、2回見ました。いいドラマです。
9月の風のガーデンは、ルドベキアやヘレニウム、アスター、などがとてもきれいに咲いており、見事な空間が造られていました。
風のガーデンのインスタグラムは、シーズン中は、各ガーデナーが交代で連日のガーデンの状況を写真と動画とガーデナーの文章の構成でアップされています。これは、とても良いことですね。ガーデナーが感じた風のガーデンの姿が生き生きと伝わってきます。
薔薇の庭をまわっていた時、赤い実がたわわに実った木がありましたので、ちょうどその場に居合わせた若いガーデナーさんに声をかけて、木の名前を尋ねてみました。カンボクというそうです。初夏にアジサイに似た花が咲くとのこと。風のガーデンのガーデナーさん、どうもありがとうございました。多分、昨年の夏もこの人に会っています。昨年はカメラを渡してグリーンハウス前のハニーサックルの近くで写真を撮ってもらいました。何か縁を感じます。
風のガーデンから旭川の上野ファームに向かいました。上野ファームは北海道ガーデン街道の中核となるガーデンです。上野ファームがなかったら、北海道ガーデン街道の組織もなかったのでしょう。それだけ上野砂由紀さんの功績がものすごいということです。上野ファームの園内はあちこちでカボチャのデコレーションが置かれており、お客様をもてなす工夫があふれていました。残念ながら、上野砂由紀さんにはガーデンで会うことはできませんでしたが、ガーデナーの仕事ぶりは拝見できました。若いガーデナーが、次の苗の植え付け準備をされていました。あと1か月で今シーズンは終わりというのに、ガーデナーは次のシーズンの準備を着々と進めていました。
私は、ガーデンというのは一朝一夕でできるものではない、ということをよくわかっています。さらに、ガーデンは人が造るものです。ガーデナーがガーデンを造るのです。花はほったらかしで成長させるものではありません。ガーデナーの手によって、時には切り戻しされて、成長を抑えられて、高さを調整されて、花を咲かせるのです。雨が降れば、花は重みで倒れてきます。選定したサンゴミズキの枝を使って、花が倒れないように支柱としていました。とても良い工夫です。私もサンゴミズキではありませんが、シラカシの剪定枝を使って、ガーデンの植物の支柱にしています。これも上野ファームのノウハウを参考にさせてもらっています。
翌日、ホテルの朝食を堪能した後、上川の大雪森のガーデンへ向かいました。大雪森のガーデンもインスタグラムに連日動画をアップされています。8月9月にレンゲショウマの動画が結構アップされていました。ちょうど若いガーデナーさんが、森のリビング辺りで作業しておられましたので、レンゲショウマの咲いている場所を尋ねたところ、いっしょに現場まで連れて行っていただきました。ガーデナーさんありがとうございました。レンゲショウマの株は大きく育っており、まだたくさんの花をつけていました。また、隣にあった黄レンゲショウマもとても素晴らしく、苗を入手して育ててみたいと思いました。
大雪森のガーデンの経営母体はどうなっているのか気になっていたので、ガーデナーさんに聞いてみたところ、資金拠出は上川町だそうです。なるほど、町おこしとして、広大な敷地をガーデンとして整備したのですね。上川町の観光資源は層雲峡温泉が主なものです。観光の次の起爆剤として大雪森のガーデンを造ったのですね。当然、若い人たちのための雇用の場が生まれます。これも、非常に良いことです。
北海道を車で旅するといつも思うのですが、町と町との間が、ほとんど人家がなく、場合によっては、廃屋がぽつんと草だらけの畑の跡に残されていたり、これは、冬はたまったものではないな、と感じます。やはり、冬の生活はとても厳しいものであるということです。北海道の人口が札幌や旭川などの都市部に集中しているのもよくわかります。
上川町を走っていると、ほとんど、民家がありません。森と畑がひたすら続く、畑も、休耕畑となっているところも結構ありました。田舎で事業を行うことの難しさがひしひしと感じられました。上川町のガーデンが、何とかこれからも発展していくことを祈らざるを得ませんでした。
9月16日、帯広近くの清水町の「十勝千年の森」が今シーズン限りで閉園するというお知らせが届きました。私は、この報を見て非常に驚きました。
十勝毎日新聞社が経営母体となって、2008年の開園以来、北海道・十勝らしい雄大な庭園、森として成長し、2012年には英国ガーデンデザイナーズ協会大賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を得ていました。
私は昨年の夏、ここを訪れています。広大な敷地の中の森と草地、一部がガーデンとして手入れされていました。景色はとても素晴らしく、ここを維持管理するのは大変だと思うのですが、ガーデナーはたったの4~5名、確かに森の中では、積極的な管理はしていないようでした。上野ファームさんのようなブリティツシュガーデンのスタイルではないので、確かに集客力は弱い感じはしました。しかし、十勝の大自然に溶け込んだ、よいガーデンだったのですが。非常に残念です。
北海道ガーデンの中では2024年にも閉園したガーデンがあります。恵庭市の銀河庭園です。札幌と新千歳空港の間にあるので立ち寄りやすい立地です。2006年にオープンし2024年10月14日をもって営業を終了。
私は以前、亡くなった父と一緒に、この銀河庭園にも寄っています。丁度、飛行機の時間にはまだ余裕があったので、恵庭の駅で降りて、この庭園を散策しました。ここも敷地がとても広く、いくつかのテーマごとに、庭園が造られていました。閉園の原因はよくわかりませんが、やはり、広すぎて固定費を維持できなかったのでしょう。
北海道ガーデンはどのガーデンもとても素晴らしく、年間の来園者もトータルで40万人をはるかに超えているはずです。最近は特にインバウンドをガーデンで多く見かけるようになりました。ただし、厳しい冬の間は、オフシーズンとしてガーデンは閉鎖となりますので、シーズン中の集客による販売高で冬を乗り切らねばなりません。ガーデン経営としては、そこが大きな課題となるのでしょう。私も、ガーデン経営を目指す身でありますので、北海道の状況をしっかりと自らの経営に活かしていきたいと思う次第です。
話は変わりますが、9月27日、私の弟がガーデンにやって来ました。私も、事前準備として1か月前からガーデンの草取りに精を出し、さらに、草だらけになっていて歩くのもままならない歩道を刈払い機で徹底的に刈込を行いました。それでも、9月の長雨のため、予定通りの刈込ができていなかったので、実は当日の朝も草刈りを行っていました。午前10時過ぎ、草刈りも一段落したので、建物内に戻り、テーブルに置いていたスマホを見てみると、何と、弟から数回の電話が入っていました。何事かとあわてて折り返し電話をしました。どうやら朝の4時に家を出たため、こちらに早く着き過ぎ、また、ガーデンの場所がよくわからず、仕方がないので日吉の道の駅に行って時間つぶしをしていたのだそうです。
私もスマホを持って作業をしていればよかったのですが、普段、私は作業中はスマホを持ち歩きませんので、ちょっと弟に迷惑をかけてしまいました。弟がガーデンにやってきて、浜松から運んできた荷物を倉庫にしまってひと段落してから、お弁当を買いにいっしょにウッディー京北へ。ガーデンの建物内で、昼食をとり、そのあと、ガーデンを案内しました。
ガーデンには、弟がドングリから育てたレッドオークが大きく育っています。高さ6mほどのレッドオーク、弟はそれを見て、結構大きくなるものだと驚いていました。あとはミズバショウの今の状態を見たり、ヒヨドリバナやハギが咲いている山のエリアを一通り回って、親父さんも元気な時はこの山道を歩いて登ったんだということを、私が説明し、納得していました。
その日は小浜の辺りの宿だと聞いていましたので、せっかくなので美山のかやぶきの里を案内していたところ、また、雨がザーザー降ってきましたので、急ぎ車に戻り、美山の道の駅で、弟と別れました。ちょっと、天気が悪かったのは残念ですが、ガーデンを一通り案内できて、私もほっとしました。
弟からは建物内装工事の資金を支援してもらいますので、また、日程が取れたらガーデンに来てもらいたいと思っています。
さて、ブナの森ガーデンのオープンの時期ですが、建物内装工事は何とか2027年3月に完了できそうですので、2027年4月のオープンを目指します。ただしまだまだいろいろと未確定要素があります。人材募集もその一つです。
このホームページで10月下旬から人材募集を始めます。ホームぺージのガーデン便りを見て、ブナの森ガーデンで働きたいと思っているみなさん、ガーデナー人材はチーフガーデナー候補として社員採用をいたします。ナチュラルガーデンでの正社員採用の機会は日本全国のガーデンを見てもめったにありませんので、他の職能の方々も、我こそはと思う方は、ぜひ応募してくださいね。
自然を相手に働くことができる職場です。都会の喧騒から離れたいと思っている方、田舎暮らしをしたいと思っている方、ぜひ当ガーデンで働くことを検討してください。京都市街地からは車で1時間ちょっとでガーデンに来ることができますので京都市内からは通えます。京都に住み、ガーデンで働く、どうでしょうか?
では、9月のガーデンの開花状況です。 すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。以下の花の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。
9月1日、モミジアオイが咲き始めました。ハイビスカスのような花を夏に咲かせます。5枚の花弁が離れて開きます。和名の由来は、葉の形がモミジに似ていることによります。
ソリダコはSolidagoと書きますので、正確にはソリダゴです。タコをひっくり返したようなイメージで花が咲くので、私はソリダコと覚えるようにしています。
9月5,6日、夏の主役ヘリアンサスレモンクィーンは、草丈が1.5m~2mになります。そのため、花がたくさん付くと重みで倒れてしまいます。それを防ぐため、成長時に1回切り戻ししています。それでも、このところの雨で結構倒れています。
当ガーデンでは最初は1本の苗からスタートしましたが、今ではガーデンで最大の専有面積を占めるに至っています。それだけ、繁殖力が強い宿根草です。
9月8日、このところ連日雨が降り続いています。秋雨前線に台風から変わった熱帯低気圧が合流して、複雑に雨雲が発生、全国各地で線状降水帯による災害が発生しています。幸い当ガーデンには災害級の雨は降っておらず、今のところ大丈夫です。
10日から、ちょっと北海道ガーデンの旅に出かけます。北海道はだいぶ秋が進んでいそうです。
9月10日~13日、北海道を旅してきました。
3つの北海道ガーデン、富良野・風のガーデン、旭川・上野ファーム、上川・大雪 森のガーデンを回ってきました。それぞれのガーデンでの撮影動画をまとめましたので、ご覧ください。
9月17日、長かった秋雨の期間が終わり、急に秋らしくなってきました。ガーデンでは日中の気温も最高気温で23℃程度ですので、とても過ごしやすく、作業がはかどります。
パンパスグラスの穂が開き、秋の花シオンが開花し始めました。いよいよ本格的な秋ですね。
9月19,20日、秋のバラが花数は少ないのですが、咲いています。シオンはほぼ花が満開になりました。ボタンクサギの花に、青く光るアゲハが来たので、調べてみるとカラスアゲハでした。ちょっと、神秘的です。
まだミンミンゼミが鳴いています。京都では9月末までミーンミーンと鳴いています。
9月22,24日、このところガーデンではアカトンボをよく見かけます。アキアカネなのでしょうか。よくわかりません。体が赤くなるトンボはいろいろ種類があるので。シオンは満開のピークを過ぎてきました。だんだん秋が深まっていきます。
2026年8月末から9月末までの特選映像を2026 Early Autumnとしてまとめました。バックに使用した楽曲は、小曽根真のラスト・サマーです。
9月も終わろうとしていますが、全国的に雨が続いています。台風と秋雨前線の活動が活発になっていますので、皆様、ご注意ください。
この映像で登場する花等は、以下の通りです。
ヒマワリ、タイタンビカス、ヘリアンサスレモンクィーン、バラアダージョ、ルドベキアタカオ、モミジアオイ、ダリアガッツァリア、オミナエシ、ロベリア、カラスアゲハ、ボタンクサギ、ソリダコファイヤーワークス、ハナトラノオ、オトコエシ、サルスベリ、ハギ、ブッドレア、ミンミンゼミ、シオン、バラアドーアロマンティカ、パンパスグラス、シュウメイギク
本日10月3日12時の気温は19.8℃、天気は快晴です。
午後は、来年用の苗の種まきの準備を進めます。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富
2026年9月3日 8月のガーデン便り 「朗報」
8月のガーデン便りです。
本日は9月3日木曜日です。すでに2026年は8か月が過ぎてしまいました。ここの草刈りをやらなければ、あの苗をはやく植えなければ、この作業もしなければならない、あの剪定もやらなければならない、といろいろなことを思い浮かべるのですが、自分一人だけではもがくだけで、なかなか、進みません。けれども、一日一日の仕事をわずかでも進めることで、ガーデンもちょっとずつ改善していきます。
さて、表題に書いた朗報を、まずはお話しします。以前のガーデン便りでお話しした通り、建物内装工事を進めるためには、銀行からの融資の確保が必須条件でした。しかしながら、銀行からは融資不可の回答となり、このままでは、ガーデンをオープンすることは夢のまた夢。どうあがいても手持ち資金だけではここから先の景色を見ることはできないという状況におちいっていました。何か手はないかといろいろ考えましたが、お客様を呼べる最小限の条件(高額な浄化槽更新をあきらめるなど)で施設を整えスタートをと思っても、やはり、まだ全然資金が足りないのです。
結局のところ、何も打開策のないまま、8月を迎えました。もはや、頼みの綱は身内しかありません。私は、8月、父の初盆で浜松に帰った際、思い切って弟に相談してみました。
「捨てる神あれば拾う神あり」まさに、このことわざの通り、弟は、資金の融資をあっさりとOKしてくれました。しかも、最低限ではなく、必要な設備は入れるべきとの考えで、プラスαの資金を融資すると言ってくれたのです。
私は、とてもありがたく思いました。持つべきは兄弟です。「ブナの森ガーデン」の実現は、弟の支援なくしては実現できません。私は心より弟に感謝しました。弟は、この9月後半に休暇を取って京都・北陸方面に旅行に来るとのことで、真っ先にブナの森ガーデンに立ち寄りたいそうですので、大事なスポンサーにしっかりと今の現状を見てもらおうと思っています。
あまりに草ぼうぼうではお粗末ですので、今、草取り・草刈り作業を苗の植え付けと並行して実施しています。これには当然歩道の整備にも関わります。まずはテストで防草シートを敷いたうえに砂利と真砂土で覆い、どんな感じになるのかもテストします。時間はいくらあっても足りませんが、新たなる目標ができました。
さて、ガーデンオープンの時期ですが、2027年4月を予定します。これはまだ確定ではありません。大工さん他の職人さんの手配はこれからですので、うまくスケジュールが合うかどうかはまだわかりません。さらに、駐車場用地の残り2区画の土地が確保できていません。不動産屋のスークさんにはお願いしていますが、難航していますので、今後の方針について再度打ち合わせをしなければなりません。
それから、最大の課題は人材の確保です。工事のスケジュールが決まり次第、人材募集をホームページより始めますが、ガーデナー他の人材が集まるかどうか、これは最重要課題です。このホームぺージのガーデン便りを見て、ブナの森ガーデンで働きたいと思っているみなさん、ぜひ、人材募集のオファーに応募してください。初年度カフェは無しで行く事業計画ですので、調理員志望の方は、もう少しお待ちください。ガーデナー人材はチーフガーデナー候補として社員採用をいたします。ナチュラルガーデンでの正社員採用の機会は日本全国を見てもめったにありませんので、他の職能の方々も、我こそはと思う方は、ぜひ応募してくださいね。
自然を相手に働くことができる職場です。都会の喧騒から離れたいと思っている方、ぜひ当ガーデンで働くことを検討してください。京都市街地からは車で1時間ちょっとでガーデンに来ることができますので京都市内からは通えます。京都に住み、ガーデンで働く、どうでしょうか?
大企業で働くのも、確かに給料は高いでしょうけれど、小さなできたばかりのガーデンで働く、ものすごくやりがいだらけだと思いませんか? ご自身の人生を顧みて、本当に今の仕事でいいのか、よく考えてください。ブナの森ガーデンは、そこに集う若い人たちに、やりがい、働きがい、生きがいを提供します。
では、人材募集のオファーは、もう少しお待ちください。10月には出したいと思っています。
さて、次の話にチェンジします。
次の話、ブナの挿し木が成功したか失敗したかの話です。
6月25日、京都市内の自宅に植えて巨木になったブナの木からさし穂を12本調達、挿し木を実施しました。
その前に実施した1回目の挿し木は、西日に当たってしまい、すべてのさし穂が全滅したため、今回は西日が当たらないようにヤナギの日陰に苗床を置いて様子を見ました。残念ながら挿し木12本中、生存しているのは1本だけですというお話を先月しましたが、そして、その1本はどうなったと思います?
暑さで葉っぱは1枚しか残っていませんが、9月に入っても、まだ、生きています。しかも、なんと、来年用の冬芽がふたつ、葉が付いていた付け根から芽をだしています。写真をご覧ください。
結論、1/12、8.3%という極めて低い歩留まりですが、挿し木は成功しました。本当は、掘り出して発根の状況を写真に撮りたかったのですが、この暑さの中、これを行うと、苗を枯らしてしまうだけですので、やめました。もう少し気温が下がってから、移植をしようと思っています。
京都市内の真夏の高温に耐性を持つブナの木ですので、苗としては非常に京都になじむ苗となるはずです。うまくいけば、耐暑性を有するブナのクローン苗木をたくさん作ることができます。 挿し木方法については、もう少し、改善の余地はありそうですね。研究開発の可能性が存在します。
では、8月のガーデンの開花状況です。 すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。以下の花の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。
8月1日,2日、ガーデンのユリの季節の最後を飾るトリは、オリエンタルユリ カサブランカです。白の花弁の堂々たる姿は、さすが女王という感じでしょうか。
タイタンビカスが真っ盛りとなってきました。直径が20cmを超える花弁がゆらゆらと揺れる姿は、まさに夏を彩る花ですね。花は赤のほか、白、ピンクなどが楽しめます。
8月1日撮影 バラ サイラスマーナー
8月4日,6日、ナツズイセン(リコリススクアミゲラ)は、梅雨入り前に葉っぱは枯れてしまい、8月になると、花茎だけがニョキニョキと伸びて、花を咲かせます。夏の暑い盛りに咲く花ですので、ガーデンとしてはよいアクセントになります。植えた場所によって、少し開花の時期が変わります。
7月上旬から8月上旬の間に撮影した特選映像を、2026 midsummerの表題でまとめました。
バックに流れる音楽は、服部克久の「夏は緑」です。こちらも名曲ですね。
登場する花の名前は、オリエンタルユリ、シャンデリアリリー、バラ、北山友禅菊、キキョウ、ヘメロカリス、ルドベキア、エキナセア、トリアシショウマ、ノラニンジン、ボタンクサギ、西洋ニンジンボク、コンカドール、オニユリ、フロックス、ヤブカンゾウ、タイタンビカス、ナツズイセン、ルドベキアゴールドストラムです。最後にホオジロも登場です。
8月11日、お盆の時期ですね。みなさま、今年のお盆はどうお過ごしでしたか。
ヒルザキツキミソウは草丈40cmほどの多年草です。淡いピンクと白の花を咲かせます。
コマツヨイグサは、ヒルザキツキミソウと葉っぱはよく似ています。可憐で小さな黄色の花(直径は2cmほど)を、夕方から咲かせ、翌日の昼にはしぼんでしまいます。
8月16日、京都は五山送り火、お盆が終わりました。私も父が昨年の秋に亡くなりましたので、今年は初盆、そのため、実家に帰ったりと忙しい日々でした。
ガーデンの花々を見ていると、亡くなった故人がなぜかしのばれます。今はすでに残暑、もうじき、暑い夏も終わります。
8月18,20日、レンゲショウマは、薄紫の上品で気品あふれる花を咲かせます。花の直径は3~4cm、うつむき加減にいろいろな方向を向いて咲きます。ゆらゆら揺れる涼しげな印象は、まさに、森の妖精です。
8月22,23日、ハナトラノオはフィソステギアともいい、よく見かける宿根草です。ありふれた花ですが、よく見るとなかなか美しく、一つ一つの花の形もユニークです。
背丈が高くなると花の重さで倒れてしまうので、ガーデンでは一回切り戻しをしています。
森の妖精レンゲショウマの花も、今シーズンはまもなく終了です。あまりのかわいらしさは、神様がガーデンにくれた贈り物ですね。
8月25,27日、サルスベリの花は、漢字で百日紅と書きます。文字通り夏から秋と長い期間咲き続けます。花をよく見ると、縮れたようなくしゃくしゃのフォルムの花びらで、その中心からおしべめしべが飛び出しています。
レンゲショウマの花は、今シーズンの見納めです。花は2~3日しか持ちません。はかない命ですが、可憐です。
8月29,20日、このところ大雨が列島各地を襲っています。27日には石川、富山、そして30日には福井の豪雨と、秋雨前線の移動によって、線状降水帯が停滞し、大規模な水害が発生しています。
当ガーデンは福井県に隣接する京都府の真ん中あたりの位置ですが、この土日、北部の秋雨前線の影響を受けて、短時間ではありますが線状降水帯が通過し、どしゃ降りの雨が降りました。
大した被害はありませんでしたが、あのどしゃ降りが1時間以上続いていたら、どうなることやら。ちょっと、ぞっとします。いろいろな対応策は持っておく必要がありますね。
本日9月3日12時の気温は24.8℃、天気は雨です。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富
2026年8月2日 7月のガーデン便り 「酷暑のもたらすもの」
7月のガーデン便りです。
本日は8月2日、あっという間に8月です。どんどん時間が過ぎていきます。
連日の暑さ、たまりません。ここ京北は、京都市内よりは気温が3℃以上低く、まだましですが、さすがに30℃を超えると、作業は大変です。1時間も作業をすると、汗びっしょりになりますので、すぐに建物内に戻り休憩、クールダウンです。建物には冷房はまだありませんが、午前中は室温は30℃以下です。除湿器は動かしていますので湿度が低く過ごしやすい環境です。水分を補給し、塩分チャージのタブレッツをかんで体調を整えます。あまり疲れているときは、ソファーで昼寝をします。
7月にガーデンに来た時の気温の記録を振り返ってみると、35℃以上の最高気温となったのは、7月23日の1日だけでした。これは意外ですね。もっと京北でも猛暑日があったような気がするのですが、やはり、京都市街地よりは、はるかにすごしやすいということになるでしょうか。ちなみにその日は市街地では39℃を超えていたと思います。
さて草の勢いが止まりません。歩道の草を刈払い機で刈っても、1週間もすれば、すぐに草は茂ってきますので、しばらく放置していた歩道は、もう通れない状態です。このままではいかんと思うのですが、歩道の草刈りばかりやっているわけにはいきません。
何か簡単にできる除草の方法はないものかと、いろいろYouTubeを見ていると、ビニール除草というものがUPされていました。やり方は簡単です。草の茂っている場所をビニールで覆い、ビニール周囲を石などの重しで密閉し、何日間かしばらく放置して夏の太陽熱で草を蒸してしまうという方法です。
早速、実験してみました。歩道の一角を2m×0.9mのビニールで覆い、縁を石で密閉し、1週間以上そのまま放置しておきました。結果は見事に草は枯れました。ただし、縁側の空気が通いやすい部分の草はなかなか枯れません。また、ササやスギナなど、地下茎が地中深くにあるものは、地上部は枯れても、地下茎は生きています。さらに、ビニールで覆うためには、一旦、刈払い機で草を刈っておかないと、ビニールでうまく覆うことはできないということです。
いろいろ、課題もありますが、とりあえず草を刈った歩道の部分から、ビニール除草を進めてみようと思います。この8月が勝負ですね。涼しくなったら、この方法は使えなくなりますので。
続いて害虫の話です。7月は、ゴマダラカミキリの襲来が絶えません。この1か月で10匹ほどを殺虫駆除しました。
樹木の被害も発生しました。2019年開墾をスタートさせて間もなく植えたハクロニシキがどんどん弱ってきましたので、なぜだろうと根元を確認すると、根元が穴だらけになっており、手でぐらぐら揺すると、ぽきっと根元から幹が折れてしまいました。根を掘り起こしてみるとカミキリムシの幼虫が1匹出てきました。ゴマダラカミキリなのかはわかりません。幼虫の大きさからおそらくゴマダラカミキリ以上の大きさのカミキリムシであると推定されます。残念ですが、このハクロニシキは根っこからすべて除去しました。
一方、こちらも長年花を咲かせていたハマナスが7月に突然枯れました。根元を見ると、やはりカミキリムシと思われる穴があいていました。残念ですが、この木も撤去するしか方法はありません。また、ハマナスの苗を調達して植えるしかありません。
昨年ブナの枝の樹皮を食い荒らし、木の枝を枯らしてしまった大型のシロスジカミキリは、まだ、発見されていません。ゴマダラカミキリと同様、シロスジカミキリは要注意です。私は、カミキリムシは見つけ次第駆除していきますが、何せ、敵は羽をもっているので外から飛んできます。暑い夏の間、園内パトロールでの駆除は欠かすことができません。
ブナの話が出てきましたので前回のガーデン便りで報告した、ブナの挿し木テストですが、今回は西日が当たらないようにヤナギの日陰に苗床を置いて様子を見ています。残念ながら挿し木12本中、生存しているのは1本だけです。その1本もこのところの暑さで葉の周囲が枯れてきていますが、まだ、生きています。京都市内の真夏の高温に耐性を持つブナの木ですので、苗としては非常に京都になじむ苗となるはずです。うまくいけば、耐暑性を有するブナのクローン苗木をたくさん作ることができます。 もう少し様子を見て、苗として移植できるのかを判断します。
では、7月のガーデンの開花状況です。 すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。以下の花の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。
7月2日、リシマキアファイヤークラッカーは褐色がかった赤紫色の葉が特徴的です。小さな黄色の花を今の時期に付けます。大変丈夫な性質で、適当に植えてもどんどん育ちます。暑さ寒さに強く、生育旺盛で、地下茎で増えていきますので、増えすぎには注意が必要です。
バラアダージョ、クィーンエリザベス、サンセットグローなど夏のバラがまだまだ咲いています。
5月末から7月頭までの厳選映像を、1分30秒にまとめて、インスタグラムにアップしました。表題は2026 Early Summer、バックの楽曲はスーパー登山部の「頂き」です。いつ聞いても彼らの楽曲は、素晴らしいの一言に尽きます。
7月7,9日、北山友禅菊は、チョウセンヨメナあるいはボルドーギクともよばれ、7月に開花します。京都市左京区の久多地区の北山友禅菊が有名です。この時期に同時に咲くのがキキョウです。友禅菊の薄いブルーとキキョウのブルーがよくマッチングします。タニワタリノキの花が咲き始めました。花の形はとなりのトトロに出てくるススワタリにそっくりですね。
7月11日、レモンイエローのヘメロカリス、品種名はわかりません。7月に咲くヘメロカリスの中では最もきれいですね。蒸し暑い夏の中で優雅に風に揺れるこの花を見ていると、なぜか涼しさを感じます。
7月14,16日、ネムノキの花は、夕方に開き、翌日の午前中ぐらいまではそのまま咲いています。白から桃色のグラデーションの花がゆらゆら揺れる様は、何とも涼しげです。ネムノキはこの土地の自生植物で、種が飛び、あちこちから芽を出します。ガーデンでは、適度に木陰をつくるので、重宝しています。
7月18,19日、ユリの季節も終盤です。今咲いているのはオリエンタルユリ コンカドール、オニユリ、コオニユリ、ヤマユリです。あと残るはカサブランカだけです。京都市内は連日35℃以上が続き、ここ京北ではいよいよ32℃を超えてきました。暑い夏、熱中症に注意しながらの作業が続きます。
7月21,23日、ボタンクサギが満開です。花に近づくとよい香りがしますが、葉っぱや茎をちぎると、ちょっと臭いにおいがします。クサギは漢字で「臭木」と書きます。西洋ニンジンボクのライトブルーの花が夏空に映えます。この他、薄ピンクや白の花もあります。ルドベキアゴールドストラムが満開に近づいています。夏のガーデンを彩る植物です。ちなみに、23日は最高気温が35.7℃となりました。いよいよ、京北でも猛暑日となりました。
7月25,26日、ルドベキアゴールドストラムは宿根するルドベキアです。以前、富良野の風のガーデンで、見事に咲いているルドベキアを見て、ガーデナーに品種名を教えてもらい、苗を取り寄せて、増やしたものです。暑さ寒さに強く、夏のガーデンを彩る、代表的な花となってきました。
7月28,30日、フロックスは夏のガーデンに欠かせない存在です。赤、紫、白などいろいろな色の花があります。比較的長い期間咲いているので、夏のガーデンを彩る素材としては最適です。
ブッドレアも夏の間、ずっと咲いています。こちらも紫、ピンク、白、黄など様々な品種があります。冬の間に強剪定するのですが、春になると枝がずんずん伸びてきますので、大きさは結構大きくなります。
本日8月2日、12時の気温は31.2℃、天気は晴れです。午後からは、まだ植え付けできていない苗の植え付けを行います。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富
2026年7月2日 6月のガーデン便り 「伸びる伸びる夏の緑、害虫もいろいろやってきた」
6月のガーデン便りです。
本日は7月2日、じたばたしているうちに、すでに7月です。時間だけはどんどん過ぎていきます。
草の勢いが止まりません。歩道の草を刈払い機で刈っても、1週間もすれば、すぐに草は茂ってきますので、まあ、一人の手に負えるものではありません。必要なところだけ草を取り、苗を植え、という繰り返しです。
一番厄介だなと思っているのはササです。ササを完全に除去するのはまず難しい。地下茎がものすごく、だいたい取り切ったなと思っていた場所でも、また、ササが生えてくる。仕方がないので、地上部分のササを、剪定ばさみで一本ずつ切っていくしか手はありません。ホタルブクロの周りもササだらけのため、撮影の際にはまずササを剪定ばさみで除去します。カメラの視野の外には、まだ多数のササが茂っていますが、そこまでは除去している時間がありませんので、そのまま放置、ということになってしまうのです。
宿根草の苗は、暑さ寒さに強いものをセレクトして買っているのですが、サルビアスカイダンスという苗を何本か植えたところ、全く育ちません。植えた場所が乾燥しやすい場所のためそれが悪かったのかと思いますが、同じ場所でもすくすくと育っている別の種類の苗もあります。その場所の状況と植物の相性というものがあるのだと思います。サルビアスカイダンスの場合、その影響が顕著に表れ、活着しなかったのだと思われます。
まあ、宿根草は奥が深いということでしょう。買ってきた苗のうち、まともに翌年も開花するものは3割もありません。その土地の風土、植えた場所の環境、様々な要素がうまくかみ合わないと、植物はいきいきと育ってはくれないのです。
ボランティアのTIさんが、また、来てくれました。前回来ていただいたとき、北側の境界に隣家との目隠しとして植えてあるシラカシの高さを4mぐらいで抑えるようにしたいと相談して、8尺の三脚脚立が必要と聞いていました。そこで早々にコメリで8尺の三脚脚立を購入、また、Amazonで中国製ではありますが高枝電動はさみとチェーンソーを購入しておきました。
6月21日の日曜日、TIさんがガーデンに来ていただいたおり、早速、数十本あるシラカシの剪定に挑戦していただきました。このシラカシ、植えたときは高さは1mもありませんでしたが、さすがに7年近くになりますので、背丈は高いもので6mを超えています。枝もこれまでほとんど剪定していませんでしたので、茂り放題です。
当日は3時間ぐらいの作業でしたが、作業はかなり難航しました。刈ったシラカシは数本のみ、まだまだ、作業時間がかかります。 後で自分で三脚脚立に上って高枝チェーンソーで伐採を2本ほどやりましたが、なかなか大変です。伐採しても、他の枝に引っかかって、下におろすのも一苦労。さらに、伐採した枝の処理が大変です。電動剪定ばさみで短く切って、シラカシの根元に積み重ねていきました。このまま腐らせて堆肥にしてしまうつもりです。
バッテリー駆動の電動剪定ばさみ、これはなかなか役に立ちます。バッテリーも結構持ちますので、数時間作業しても大丈夫。手動で枝を短く選定していた時は、2cm以上の枝は、大型の剪定ばさみで切っていましたが、電動剪定ばさみでしたら3cmまでならスパスパ切れてとても楽です。ただ、あまりに切れ味が良いので、ボーっと作業してはだめです。自分の指まで切断してしまいますので、注意して取り扱わなければならないのは、当然です。
こうして考えると、緑の維持管理というのは、非常に労力がかかるということです。実際にガーデンとして営業を開始しても、これらの維持管理をガーデナーの皆さんにやってもらわねばなりません。草取りもそうですし、樹木の剪定も同じく。ガーデンはほったらかしで成り立つものではありません。人件費がかかるということです。そのためには、お客様から入園料をいただき、ガーデナーの人件費に充当しなければなりません。ガーデンでお客様が、非日常の世界の中で心を癒していただくための原資の確保、これが重要なのです。
さて、6月は歓迎できない害虫たちもガーデンにやって来ました。
体長が1cmほどの小さなコガネムシ、マメコガネ、毎年この時期にガーデンに多数出現するのですが、案の定、今年も、やって来ました。マメコガネが厄介なのは、バラなどの花びらをバリバリと食べていくことです。結構な頻度で、バラが被害にあっています。私は、ガーデンではバラなど、被害にあいそうな花を巡回し、マメコガネを見つけ次第、直ちに殺虫駆除していきます。
6月はアジサイの時期ですが、アジサイの花を根元でチョッキリと切ってしまう害虫がいます。その名をアジサイチョッキリ、正式には「シロオビアカアシナガゾウムシ」と呼ばれるこの虫は、体長は5〜8mmほど、アジサイの花が付いた茎を切って産卵する習性を持つゾウムシの仲間です。ガーデンでも毎年この虫が出没して、アジサイの被害が発生しています。今年も、数本のアジサイの花がやられました。いつも注意してアジサイの花をみているのですが、なかなか、このゾウムシを発見できません。
左京区の大原三千院では、今年、境内の「あじさい苑」で害虫被害が発生。約1000株のうち2割ほどしか咲いていない、とのことです。アジサイチョッキリ、恐るべしです。
6月末、ゴマダラカミキリを3匹発見し、直ちに殺虫駆除しました。樹木の枝の樹皮を食い荒らし、木の枝を枯らしてしまいます。昨年、ガーデンのブナの木の枝が壊滅してしまったのは、大型のシロスジカミキリと、この中型のゴマダラカミキリでした。カミキリムシは要注意です。私は、見つけ次第駆除していきますが、何せ、敵は羽をもっているので外から飛んできます。暑い夏、園内パトロールでの駆除は欠かすことができません。
話題は変わりますが、今、ブナの挿し木をテスト中であると前回のガーデン便りで記述したのですが、第一回のテストは失敗でした。根が生えたものは一本もありませんでした。で、再度、私の自宅のブナの木から枝を採取し、挿し木をしています。今回は西日が当たらないようにヤナギの日陰に苗床を置いて様子を見ています。京都市内の真夏の高温に耐性を持つブナの木ですので、苗としては非常に京都になじむ苗となるはずです。うまくいけば、耐暑性を有するブナのクローン苗木をたくさん作ることができます。 1か月後、結果は判明します。
では、6月のガーデンの開花状況です。 すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。以下の花の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。
6月4日、チューリップのような外観をした、釣り鐘型のクレマチスプリンセスダイアナ、その名の通り、気品ある美しさの濃いピンク色の花を咲かせます。イギリス生まれのクレマチスだそうです。暑さ寒さに強く、私はいつもほったらかしですが、よく咲いてくれます。
キョウガノコ(京鹿の子)は、キョウカノコとも呼ばれます。花の様子を京都の絞り染め「鹿の子絞り」にたとえたもの。ピンクの小花が群がって咲く様子は、桜でんぶをちりばめたように見えませんか。
6月6日、ツルバラ安曇野は、一期咲きです。花の外側は赤みを帯びたピンク、中心部は白の一重です。ほとんど手入れをしていないので、やはり、花つきは本来の姿ではありませんね。
ヘメロカリスはキスゲの仲間です。暑さ寒さに強く、ほったらかしでよく育ちます。デイリリーの英名のとおり、1日花ですが、たくさんの花が次々と開花します。
エゾクガイソウは、クガイソウに比べて大型で、花穂は40cm以上と長いのが特徴です。ブルーの穂がゆらゆら揺れる姿は、とても優雅ですね。この株は毎年成長し、見栄えが良くなりました。
6月9,11日、クラウンベッチはマメ科の宿根草です。レンゲのようなピンクの花を咲かせながら、ツルが横に広がっていきます。あまりに群落が広がりすぎるので、適切な範囲で除去することが必要です。
初夏のバラ、アドーアロマンティカ、シュワブローズクラリス、ルビーフラワーカーニバルなどが、今が盛りと咲き続けています。
6月13,14日、ガーデンのミズバショウの湿地北側に植えたハナショウブが開花中です。梅雨の時期に凛とした清涼感をもたらす花です。
ガーデンの高木が茂っている半日陰にひっそりと花を咲かせるヤマアジサイ。一般的なアジサイと比べて、繊細な美しさが魅力ですね。
ウグイスは、普段、藪の中で鳴いているのでなかなか撮影できないのですが、偶然、ナンキンハゼの木にとまったところを数秒間だけ撮影できました。
ユリも害虫の標的です。つぼみの頃から、花弁に穴をあけられる被害が、多発しています。
6月16,18日、とても大きなモリアオガエル、頭からお尻まで10cmぐらいの大きさです。カシワの葉っぱに張り付いて休憩中の様子。モリアオガエルは卵を池の上の枝に産み付けます。10日ほど前に、ミズバショウの池の上で発見しました。
ウグイスは相変わらずガーデンにやって来て、よく鳴いています。
ツルバラ芽衣、ほとんど手入れができておらず、花つきが悪かったのですが、今回、きれいにまとまって咲く花を撮影できました。ピンクの小さな花がまとまって咲くと、とてもきれいです。
梅雨に雨は付き物です。この時期の雨は植物にとっても恵みの雨となります。ただ、雨の日は、ほとんど外の作業ができません。さらに土砂降りの雨になると、けっこう花茎が倒れてしまう場合がありますので、後が大変です。雨の日は、アジサイが映えますね。梅雨の時期ならではの光景です。
バラ、カンパニュラ、ネムノキ、ハニーサックルなど、雨の日でもなかなかのものです。
6月21,23日、ヘメロカリスは、初夏から夏にかけて次々と花を咲かせる多年草です。暑さ寒さに強く、いろいろな種類があります。
テンニンギクは、以前、ルドベキアの仲間で品種名不明と紹介してしまいましたが、これは誤りでした。正しくは名前はテンニンギク、キク科のガイラルディアの仲間です。
先日、NHK京都のニュースでテンニンギクが登場し、別名「特攻花」と呼ばれている旨、紹介されていました。中心が赤、外側が黄色の花弁が特徴的な多年草です。
6月27,28日、台風7号、8号と梅雨前線の影響で雨が降り続きましたが、京都は26日の未明に降った大雨が、市内各所に被害をもたらしました。幸いガーデンでは、大きな被害は免れました。雨の風景も悪くはないですが、やはりお日様に照らされた風景のほうが、植物がキラキラ輝いて見えますね。
ウツボグサはもともとこの土地の自生種ですが、他の雑草の勢いに負けて、ガーデンの絶滅危惧種となってしまいました。株を増やすことを考えなければなりません。
本日7月2日12時の気温は26.6℃、天気は午前中は雨、昼頃から晴れ間ものぞきましたが、曇りです。まだ、通り雨もありそうです。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富
2026年6月2日 5月のガーデン便り 「あっという間に春は過ぎ去り夏が来る」
5月のガーデン便りです。
あっという間に6月が来てしまいました。早いものですね。春が来たと思って、あれもせねば、これもせねばとじたばたしているうちに、時間だけはどんどん過ぎていきます。植え付けていない苗が、まだまだたくさんあります。苗だけは、あまり暑くならないうちに植えてしまいたいのですが、どうなることやら。
テスト的に一部の歩道の工事もやってみようと思っています。草を除去した後、防草シートを敷いて、その上から砂利を敷く構造です。費用を安くしようとすると、たぶん、この方法以外はないのだろうと思います。自分でできますし、まず、テストを行ってみないと、感触がわかりません。やってみて、いろいろ問題もわかってくると思いますので、その時は、その出てきた課題をどう解決するかを考えます。
さて、5月2日~3日と娘がガーデンにキャンプに来ましたので、3日の朝にドローンでガーデンを撮影してもらいました。その時の動画映像は、すでにインスタグラムにアップしています。まだ、ご覧になっていないという方は、ぜひ、見てください。上空から見ると、やっと、ガーデンと呼べる段階にはなってきたなと思うのですが、まだまだです。歩道が整備されれば、もっと、見た目が良くなるのですが、これには、相当な労力と時間がかかりますので、なかなか一人では進めることができません。まずはテストですね。10m程度の歩道整備をやってみます。その後、出てきた課題をどうすればよいか、思案します。
並行して、現在、建物第二期工事の工事内容の見直しを行っています。最低限、ミニマムの必要工事だけを業者さんにやってもらい、それ以外の工事で自分でできることは自分でする、自分でできないものは後回しにして、ガーデンオープン後、第三期工事として行う、そういうことになります。事業計画も修正します。
5月31日に、お一人の助っ人にお越しいただきました。ガーデン作業をお手伝いいただける方が、来てほしいと願い、ホームぺージにもボランティア募集のお知らせをずっと出し続けているのですが、なかなかボランティアは集まりません。まあ、当ガーデンに来るためには、車がないと来れませんし、ガーデンに来て、見学だけだったらいいけれど、労働するのはちょっと、と誰もが思いますよね。それは、仕方がないなと、半分あきらめておりました。
そんな折、突然、メール連絡が入り、その人はやってきてくれました。31日は晴天で気温が上昇した日です。私は、まずガーデンを案内し、山のエリアも見てもらい、いろいろとお話をしました。その後、草取り作業をいっしょに行いました。
やはり、一人で行うのと、二人で行うのとでは、まったく、作業の進度が違いました。一人でやっていると、ああ疲れた、と思ったらすぐに休憩してしまい、なかなか作業は、はかどりません。今回、二人作業でやった範囲の草取りは予定の時間までには見事に完了できました。これで、植え付け待ちの苗をたくさん植えることができます。TIさん、今回は大変お世話になりました。お疲れさまでした。これに懲りず、また、時間がとれましたら、ぜひ、ガーデンにお越しください。
さて、ガーデンで働きたいと思っているみなさん、今年の社員採用はありませんが、ぜひ、ボランティアの作業に参加してください。そのためには、ホームぺージのお問い合わせより、まずはガーデン見学を申し込んでください。私は、ガーデンはいつでもオープンです。もし、車をお持ちでない方は、その旨連絡いただければ、私が、最寄り駅まで車で迎えに行きます。
ちなみにガーデンに最も近い駅は、山陰線の日吉駅です。そこからガーデンまでは、15km、車で15分です。日吉駅にはタクシーはありません。バス路線もほとんどありません。遠慮なく送迎の申し込みをしてください。見学だけでも良いですし、草取り作業を少しの時間でもお手伝いいただければ幸いです。どうぞ、よろしくお願いいたします。
話題は変わりますが、今、ブナの挿し木をテスト中です。以前のガーデン便りで記述した、私の自宅のブナの木から枝を採取し、それを、5月5日に挿し木したのです。京都市内の真夏の高温に耐性を持つブナの木ですので、苗としては非常に京都になじむ苗となるはずです。挿し木してから10日間は順調だったのですが、強烈な西日に当たってしまい、一部のさし穂の葉があっという間に枯れてしまいました。私はあわてて、西日の当たらない場所に苗床を移し、今、様子を見ています。まだ、葉が元気なさし穂も残っているので、もう少ししたら発根の状況を確認しようと思います。うまくいけば、耐暑性を有するブナのクローン苗木をたくさん作ることができます。どうか、うまくいきますように。
では、5月のガーデンの開花状況です。バラも咲き始めましたので、花の種類はどんどん増えています。
すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。以下の花の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。
5月2日、3日、このところ、ウグイスがよくガーデンを訪れています。ただし、相変わらず藪の中で鳴くので、なかなかカメラでとらえられません。ホオジロもウグイスに負けじとさえずります。ガーデンに娘がキャンプに来て、3日朝一にドローン撮影をしてくれましたので、その映像を織り込みました。草だらけのガーデンですが、だいぶガーデンらしくなってきました。
5月5日、7日、モチツツジは当ガーデンの春を彩る代表的なツツジです。ハナグルマ(花車)系のモチツツジは、采咲(さいさき)で花冠が全裂します。江戸時代からある品種だそうです。
レンゲツツジは、枝先に輪をなすようにつく花の様子が蓮華に見えることから名付けられたそうです。
オオデマリは真っ白なボール状の花を咲かせます。いつの間にか背丈を超える大きさとなり、ダイナミックな白が印象的です。
5月10日、ガーデンでは、ウグイスは朝から晩まで、結構よく鳴いていました。ただし、藪の中から鳴くので、なかなか撮影はできません。次の木に飛び移るところを追いかけて、やっと撮影できました。
ビバーナムスノーボールは、春になると黄緑色の美しいボール状の花を咲かせ、やがて花は白く変わります。オオデマリとよく似ていますが、葉っぱの形状が異なります。スノーボールはカエデの葉のように切れ込みがありますが、オオデマリの葉は楕円形です。ガーデンではどちらも同じ時期に満開となります。
5月12、14日、ジギタリスは5月から6月にベル状の花を穂のように咲かせます。洋風ガーデンに合い、広く栽培されていますが、全草に毒を有するため、取り扱いには注意が必要です。
ラベンダーは北海道のラベンダー畑が有名ですが、京都では夏の暑さに耐えることができず、枯れてしまうことが度々あります。フレンチラベンダーの方がイングリッシュラベンダーよりも耐暑性があり、特にご覧のフレンチラベンダーは、京都市内の40℃を超える場所で毎年生きている株から挿し木で増やしたものです。おそらく、最も耐暑性のある株だろうと期待しています。
5月16、17日、ニセアカシアは、もともとこの土地に古木がありました。しかし、若い木は芽を出すと、すぐにシカに食べられていたので、まったく次の世代が育っていませんでした。ガーデンの中で若木を育て、1.5m以上に育ってから、エントランスゾーンに植えたものが、今ご覧になっている開花中の木です。ただし、シカ対策として幹の周りは金網で覆っています。こうしておかないと、冬の餌のない時期に、シカが幹の皮をはいで食べてしまうからです。
アリウムマウントエベレストが咲き始めました。アリウムの中でも花色が白、雪玉を連想させる球場の花の形をしています。最もネギボウズに近い花の色とも言えますね。
5月19、21日、アメリカフジはその名の通りアメリカ原産のフジです。日本のフジのようにそれほどツルは伸びません。花は下に長く垂れることもありません。ずんぐりむっくりな花ですが、なぜか愛嬌があり、とても魅力的です。
タニウツギは、谷などに多く自生していることから、そう名づけられました。ガーデンでは、山のエリアに2株のタニウツギが育っています。いずれも鳥が運んだ種から芽を出したものです。薄桃色の花は、とてもきれいですね。
5月23、24日、レースのような白い花をつけるオルレアとよく似た雑草をご存知ですか。その名をヤブジラミといいます。すごい名前ですね。花は全く似ていませんが、葉っぱがよく似ています。芽吹きが始まった早春は、見分けがつかない状態でしたが、よくよく観察すると、オルレアの葉は丸みを帯びているのに対し、ヤブジラミの葉は先がとがっています。この違いで見分けがつきます。ヤブジラミの種にはとげがあり、いわゆるヒッツキムシですので、服などについてあっちこっちに増えてゆきます。注意が必要です。種が熟す前に抜いてしまうのが重要です。一方、オルレアもこぼれ種でよく繁殖します。たくさん繁殖させたくない場合は、早めに除去したほうがよいでしょう。
ガーデンでは、バラ、アリウムギガンチウムが咲き始めました。
5月26、28日、アリウムギガンチウムは、球状の花序の大きさが15cm近くにもなり、紫色のボールはガーデンでひときわ存在感を示します。多肥を好み、また、水分を多く必要とします。球根は夏の暑さと湿気に弱いので、花が終わるとすぐに掘り起こします。
ニッコウキスゲは、キスゲの仲間の中では最も大きく、高さは80cmぐらいに花茎が伸びます。花は朝開花すると夕方にはしぼんでしまう一日花です。
5月30、31日、カンパニュラメディウムは、長さ5~7cmの釣り鐘型の花が、花茎が立ち上がって咲く様は、とても魅力的です。ただし、この花は雨にたたられるとすぐにダメになってしまいます。台風が近づいてきていますので、少し心配です。
アンチューサアズレア、今年初めて咲きました。鮮やかなブルーの小さな花が、たくさん咲きます。花茎は枝分かれし、背丈が高く伸びますので、株は結構大きくなります。大きくなった株が、花後夏越しできるのかは、まだ未確認です。
ハナウドは、日当たりのよい湿地を好む多年草です。ウドの仲間ですが、葉より白い花が目立つため、ハナウドと呼ばれるようです。背丈は高く、1.5mにも伸びてきます。
本日6月2日12時の気温は21.7℃、天気は雨。台風の影響で雨はもっとひどくなりますので、今日はすぐに帰宅します。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富


















































































































































































































































































