ガーデン便り

2025-11-30 12:19:00

2025年11月30日 11月のガーデン便り 「願わざれど花は散る」

11月のガーデン便りです。 

本日は1130日。いよいよ明日からは12月、来週は寒波が来るようです。

2025.11.15_晩秋の借景と建物_1380738_s.jpg 11月15日撮影 晩秋の借景と建物

予備2025.11.15_晩秋のガーデン_P1380640_s.jpg 11月15日撮影 晩秋のガーデン

 

 

私事で大変恐縮ですが、浜松の父が1120()に亡くなりました。

1120日、午前中、私はガーデンでインスタグラム用の動画を撮影していました。咲いている花はサザンカなどわずかですので、昼前までには、動画素材を撮影し終えました。私は建物の中で、昼食をとり、しばらく休憩しておりました。

すると、突然携帯が鳴り、画面を見ると053の市外局番、予感がしてただちに電話にでると、浜松の介護施設の看護師さんからの電話で、その内容は、父の呼吸が止まったとの状況連絡でした。あいにく浜松の弟は高校の授業中で携帯にはつながらなく、私の方に第一報の連絡が来たのです。私はガーデンでの作業中は、携帯を持たずに作業をしていますので、休憩中に携帯が鳴ったことは幸いでした。父がそのように誘導したのかもしれません。私も覚悟はしていましたが、とうとうその日が来てしまったかという気持ちでした。

父は9月上旬までは家からデイサービスに通う日々でしたが、急に歩けなくなり、98日に家から少し遠くの施設に急遽入所、ただそこの施設にはドクターがいないので、別途ドクターのいる施設を探し107日、なんとか家の近くのドクターのいる介護施設に入ることができ、点滴治療を受けられたので、一時意識は回復しました。

74日間、介護施設で寝たきりの状態で過ごしたことになります。最後の5日間は何も食べられず点滴のみ、38℃ぐらいの発熱が続き、誤嚥性肺炎 (ごえんせいはいえん)になっていたのかもしれませんが、老衰による死去です。93歳でした。

父は静岡県の山間部の引佐(いなさ)で生まれ、教職の道を歩み、浜松で小学校の音楽教師をしておりました。教頭で定年退職後は浜松市楽器博物館の嘱託勤務をへて、その後はアコーディオンを弾いて高齢者への歌唱指導ボランティアなど様々の活動をしていました。

私が植物が大好きになったのは、父の影響です。

私が子どもの頃は、引佐の在所に連れて行ってもらい、特に春のわらび取りは毎年楽しみにしていました。山は新緑に覆われ、山田へと歩いていく道には、ゼンマイなどがにょきにょきと芽を出しており、山のツツジとか様々な植物の生き生きとした姿を鮮明に覚えています。山田でのわらび取りもとても楽しく、私は四季の中でも、やはり春が一番好きな理由が、新緑の植物の姿であると思います。

父は、教職のかたわら、アイリスとかスイセンとかいろいろな植物を庭に植えて育てていました。果樹もいろいろと植えてあり、ブンタン、柿など、実が熟すと家族でそれを食べて、なかなかの美味でした。

父が実を拾ってきて育てたトチの木は、今、ガーデンで大きく育ってきています。浜松から鉢植えをたくさんガーデンに持ってきましたので、まだ、マテバシイ、ハナズオウとかの鉢植えも植え付け待ちの状態でいます。

ガーデンに興味を持ったのは、私が父と母を車に乗せて、長野白馬のホテルさいとうに連れて行ったのがきっかけです。ホテルさいとうのマダムが、長野大町のラカスタナチュラルヒーリングガーデンはとてもいいですよと勧めてくれたので、そちらに寄ってみたところ、ガーデンの美しさに私も父も感激した次第です。それ以来、毎年ホテルさいとうとラカスタに行って、ガーデナーのHMさんと仲良くなり、母が亡くなった後は、私は父を北海道ガーデンの旅に連れて行きました。上野ファームに行ったときは、芝生の刈込をやっていた上野砂由紀さんに声をかけ、父とツーショット写真を撮らせてもらいました。風のガーデン、紫竹庭園、銀河庭園(2024年で業務終了しています)にも行きました。

 

私は定年退職を控え、さて、その後はどういう仕事をしようかと、いろいろと悩んでいましたが、全く偶然に、京北の不動産屋から現在のガーデンの土地を紹介され、その土地の持つポテンシャルに一目ぼれし、退職金をつぎ込んで、まずその土地を買い、一人で荒地開墾をはじめて、建物の一期工事を進め、現在に至っています。

ですので、私が京北でガーデンをオープンさせようとしているのは、すべて、父の影響が事の始まりなのです。

資金不足のため一期工事では外装を整え、内装は水洗トイレを設置した一部分の工事ができただけにとどまりましたが、一応宿泊できる状態にはなりましたので、父に新幹線で京都にきてもらい、ガーデンに一泊宿泊してガーデンの草取りなど手伝ってもらいました。最後にガーデンに泊まったのは202468,9日、足腰が弱っていたため、山のエリアには行けませんでしたが、ガーデンを見て回りました。その年の夏は猛暑のため、家から外には出ず、さらに足腰が弱り、もはや、京都に一人で来ることはできなくなりました。

2024.06.08_父と_IMG_8727_s.jpg 2024年6月8日撮影 ガーデンにて父と

花は願わなくても散ってしまいます。すべての生きているものはその役割を終えると、死というものが待っています。願う願わないにかかわらず。

ですから私たちはこうして生きている素晴らしさを感じて、自分の使命のため、生きていかなければならないのだと思います。

「願わざれど草は生え、願わざれど花は散る。」

私の役割はブナの森ガーデンを立ち上げ、そこで働く若い人たちといっしょに汗を流し、若い人たちに事業を承継することだと考えています。私は、それを自分の使命だと考え、その使命のため、命の続く限り、がんばっていこうと思っています。父が結び付けてくれた植物との縁、私は、この使命を果たすためにこの世に生を受け、これまでの人生を歩んできたのだと、今、強く感じています。

 

さて、ちょっとだけブナの話をします。私が、ブナの苗木を育てているのは、以前よりガーデン便りでお話ししてきましたが、この10月、毎年のことですがブナの実を採取するため、京都・滋賀・福井の3府県県境近くにある朽木の生杉ブナ原生林に行ってきました。ただ、夏の猛暑がひどかったことから、今年も凶作だろうなと思っていたのですが、やはり、今年も大凶作、シイナすらなく、一粒もブナの実は落ちていませんでした。日本各地のブナも凶作でクマが里に下りてくる一因となっていることは、みなさんもニュースなどからご存じでしょう。これだけ平均気温が上がってくると、もはや、ブナそのものも育つのが難しくなってきているような気がします。

ただ、少し希望はあります。実は私は、京北ではなく京都市内に住んでいるのですが、私の家の猫の額ほどの庭には1本のブナを植えてあります。植えてから20年以上経っており、幹の直径は20cmを超え高さは8m以上、真夏は40℃にもなる今年の京都の夏もなんのその、無事に乗り切っています。このブナ、200個以上の種の中から選別して最後まで生き残っているブナなのです。ブナには明確に個体差が見られます。この個体は夏の暑さに強いことが実証されているのす。そしてなんと、今年初めてこの個体が実を付けました。ただ、見つけた数個の種はシイナで、発芽できる実ではありませんでした。来年以降で、もしかしたら発芽できる実を結実する可能性はあると思います。そうすれば、40℃の気温に耐性を持つブナの苗を増やすことができるかもしれません。もう少し、長い目で様子を見ていく必要があります。

予備2025.11.27_自宅のブナ_P1390134_s.jpg 11月27日撮影 自宅のブナ

2025.11.27_自宅のブナの紅葉_P1390128_s.jpg 11月27日撮影 自宅のブナの紅葉

では、11月のガーデンの開花状況です。すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。以下の花の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。

 

晩秋に咲く黄色の花、コレオプシスの一種だと思いますが、名前はよくわかりません。京北の耕作放棄地に咲いていた花の種を採取し、種から育てたものです。

宿根し、毎年芽が出てきますが、ほうっておくと、草丈は2m近くにもなります。そのため、夏に切り戻し、草丈を抑えています。

2025.11.29_コレオプシス_P1390259_s.jpg 11月29日撮影 コレオプシス

11月に満開となる花はほとんどないため、晩秋のガーデンを彩ります。

 

111日、2日と娘がガーデンにキャンプに来たので、2日の帰り際に、サッとドローンでガーデンを空撮してもらいました。

これは、山のエリアを含むガーデン全景の写真ですが、インスタグラムでは動画で見られます。鳥になった感覚で、しばし空撮動画をお楽しみください。

2025.11.02_ガーデン空撮_DJI_0491_hosei_s.jpg  11月2日撮影 ガーデン空撮

 

アガスターシェはシソ科の多年草です。ガーデンのアガスターシェは種をまいて大きくなったものですので、来年また芽が出てくるかはまだわかりませんが、このところ、キタキチョウがよく飛んできます。

キタキチョウは黄色の小型の蝶です。幼虫の食草はネムノキやハギなどのマメ科の植物とのことで、当ガーデンにたくさん植えてありますので、そのせいでしょうか。ガーデンには晩秋となってもたくさん飛んでいます。

2025.11.06_アガスターシェ_P1380398_s.jpg 11月6日撮影 アガスターシェとキタキチョウ

2025.11.02_キタキチョウとコレオプシス_P1380289_s.jpg 11月2日撮影 キタキチョウとコレオプシス

ホトトギスは、日本の特産種の多年草です。直径23cmで紫色の斑点のある花を13輪上向きに咲かせます。

和名のいわれは花の紫色の斑点のようすを鳥のホトトギスの胸にある斑点に見立てたことによるとのことです。

開花期は一般的には8月~10月ですが、当ガーデンのホトトギスは10月~11月が見ごろです。

2025.11.11_ホトトギス_P1380552_s.jpg 11月11日撮影 ホトトギス

バラ アプリコットキャンディが、今シーズンで最も大きな花を咲かせました。花びらの色はあんず色、英語ではアプリコット色です。とてもきれいに咲きましたので、インスタグラムではこの花をじっくりと撮影してみました。花一輪をいろいろなアングルで撮るのは、今回が初めてですが、それほど、このバラの花が魅力的だったからです。

2025.11.15_バラ アプリコットキャンディ_P1380683_s.jpg 11月15日撮影 バラ アプリコットキャンディ

その他のバラは、ストロベリーアイス、サンセットグロー、プリンセスヴェール黄色のツルバラ(品種名不明)、ブラッシングノックアウト、バレリーナ、などが、花数は少ないのですが、咲いてくれました。

2025.11.04_バラ ストロベリーアイスP1380347_s.jpg 11月4日撮影 バラ ストロベリーアイス

2025.11.06_ツルバラ P1380417_s.jpg 11月6日撮影 ツルバラ サンセットグロー

予備2025.11.06_バラ プリンセスヴェール_P1380448_s.jpg 11月6日撮影 バラ プリンセスヴェール

2025.11.08_ツルバラ_黄色_P1380459_s.jpg 11月8日撮影 ツルバラ 黄色

予備2025.11.11_バラ ブラッシングノックアウト_P1380523_s.jpg 11月11日撮影 バラ ブラッシングノックアウト

2025.11.15_バラ ブラッシングノックアウト_P1380660_s.jpg 11月15日撮影 バラ ブラッシングノックアウト

 

11月下旬にはサザンカが満開に近くなってきました。晩秋に咲く花はほとんどない中、サザンカは貴重です。赤っぽいもの、ピンク、白、白の外周に赤みのあるもの、白と赤のしぼりの入ったもの、花弁が星形に広がるもの、いろいろな種類があります。

2025.11.04_サザンカ_P1380368_s.jpg  11月4日撮影 サザンカ

2025.11.08_サザンカ_P1380470_s.jpg 11月8日撮影 サザンカ

2025.11.08_サザンカ_P1380475_s.jpg  11月8日撮影 サザンカ

2025.11.11_サザンカ_ピンク_P1380513_s.jpg 11月11日撮影 サザンカ ピンク

2025.11.11_サザンカ今川絞り_P1380516_s.jpg 11月11日撮影 サザンカ今川絞り

2025.11.15_サザンカ_P1380673_s.jpg 11月15日撮影 サザンカ

2025.11.20_サザンカ_P1380801_s.jpg 11月20日撮影 サザンカ

2025.11.27_サザンカ_P1390191_s.jpg 11月27日撮影 サザンカ

予備2025.11.29_サザンカ_P1390274_s.jpg 11月29日撮影 サザンカ

 

小鳥の写真はエナガです。北海道はシマエナガが大人気ですが、本州のエナガもなかなかのものです。群れですばしこく動くので、なかなか動画が撮れません。

 予備2025.11.13_エナガ_P1380620_s.jpg 11月13日撮影 エナガ

2025.11.16_エナガ_P1380759_s.jpg 11月16日撮影 エナガ

 

ヤマモミジがガーデンの紅葉の最後を飾ります。ヤマモミジの隣にあったナンキンハゼがあっという間に葉っぱを散らしてしまったので、ヤマモミジに太陽光がよくあたるようになり、色づきが急に進みました。

年々ヤマモミジが成長し、背丈が高くなってきましたので、また、来年が楽しみです。

2025.11.29_ヤマモミジ_P1390239_s.jpg  11月29日撮影 ヤマモミジ

ガーデンの花数はかなり少なくなっています。雑草だらけのガーデンですが、雪が積もる前にしなければならないことが山盛りです。

咲いている花の種類もあとわずか。すでに霜が降りたので、霜に弱いマリーゴールド、ダリアなどはすぐに枯れてしまいました。

 

その他、ガイラルディア、ノコンギク、千成柿、ブッドレア、ボタンクサギ、シュウメイギク、ニシキギなどが開花、結実、もしくは開花中です。

 2025.11.01_ガイラルディアグレープセンセーション_P1380259_s.jpg 11月1日撮影 ガイラルディアグレープセンセーション

2025.11.02_ノコンギク_P1380303_s.jpg 11月2日撮影 ノコンギク

2025.11.15_ノコンギク_P1380643_s.jpg 11月15日撮影 ノコンギク

2025.11.04_千成柿_P1380349_s.jpg 11月4日撮影 千成柿

予備2025.11.11_ブッドレア白_P1380503_s.jpg 11月11日撮影 ブッドレア白

2025.11.15_ボタンクサギ_P1380649_s.jpg 11月15日撮影 ボタンクサギ

2025.11.20_シュウメイギク_P1380822_s.jpg 11月20日撮影 シュウメイギク

2025.11.27_ニシキギ_P1390174_s.jpg 11月27日撮影 ニシキギ

 

 本日12時の気温は10℃、天気は快晴。めちゃくちゃ寒くもなく、午後は刈払い機で草刈りを行う予定です。 

 

ではまた。

ブナの森ガーデンにて

小田木 一富

2025-11-02 13:29:00

2025年11月2日 10月のガーデン便り 「アサギマダラ来ました」

10月のガーデン便りです。

本日は112日、朝はかなり冷え込みました。昨日より娘がキャンプに来ており、私もガーデンで一泊しました。朝8時の気温は10.0、いよいよ晩秋の気温になってきました。

昨日は、ガーデンから15kmのところにあるスプリングス日吉でのんびりと温泉につかった後、夜、ガーデン建物内ですき焼きをつくり、娘の持ってきた吟醸酒とスプリングス日吉で買ってきた丹波ワインの新酒で乾杯しました。牛肉は娘が丹波で買ってきた丹波牛、なかなかのうまさでした。

その後は、外でキャンプファイヤー、焚き木はいくらでも転がっていますので、乾燥した焚き木にバーナーで火をつけて、しばし、暖をとりながら、炎をじっと見たり、おぼろ月夜を見たりして、ゆっくりと時間が流れました。すぐ近くまで2頭のシカがいつものごとくやってきて、こちらを見て、キッと鳴き声を発しましたが、今晩は人間がいるからだめだと判断したのでしょう。山の奥に消えていきました。

夜、娘は建物前に張ったテントで寝たのですが、冬用のシュラフにくるまり、寒さは大丈夫だったようです。京都市内でも嵐山、貴船、岩倉、花背などでクマが出没しておりちょっと心配でしたが、幸い、問題はありませんでした。

ところで、娘と息子は今、二人とも加古川にいます。半年だけですが、娘は、加古川にアパートを借りています。息子はもう少し都会にいたいそうで、神戸の大学病院の近くに借りたマンションから通っています。遅くなるときとかは、娘のアパートに転がり込むようです。それぞれ専攻は違いますが、少しずつ、一人前に近づいているのだと思います。

 

さて、10月、ガーデンに待望のアサギマダラがやって来ました。薄桃色のフジバカマが咲き始めた途端のご来園です。

1014日、朝、私がガーデンに来て、今日あたりアサギマダラが来ないかなあ、とフジバカマの方を見ると、見慣れぬ蝶がいるではないですか。すぐにカメラを準備してフジバカマのところに行くと、やっぱりアサギマダラでした。しかも、2匹います。(正式には蝶は1頭、2頭と数えますが、ちょっと違和感がありますので、匹で数えます。)

アサギマダラは、23時間、ガーデンで休憩した後、11時頃、上昇気流に乗って上空へと旅立ちました。

 

2025.10.14_アサギマダラ_P1370391_s.jpg 10月14日撮影 アサギマダラ

2025.10.14_アサギマダラ_P1370430_s.jpg 10月14日撮影 アサギマダラ

ガーデンには、いろんな花が咲いていますが、アサギマダラが花の蜜を吸うのは、決まってフジバカマです。他の花のところにはあまりいきません。不思議ですね。ただし唯一、ブッドレアの花のところには、止まっていました。

2025.10.18_アサギマダラ_P1370592_s.jpg 10月18日撮影 ブッドレアとアサギマダラ

 

近畿各地のアサギマダラ飛来のニュースが聞こえてきます。その後も、旅する蝶、アサギマダラの飛来が続きました。

18日は3匹のアサギマダラが、午前中から夕方までガーデンに滞在していました。ゆったりと食事をした後、彼らは、どこまで飛んでいくのでしょうか。自然の営みの不思議さを感じます。

19日に来園したアサギマダラには、羽にマーキングがされていました。飛行ルートの調査だと思いますが、かわいそうに両方の羽はひどく痛んでいます。マーキングで捕獲された際、傷つけられてしまったのだと思いますが、この個体は、21日にも見かけたので、少なくとも3日間、ガーデンに滞在していたことになります。おそらく、あまり遠くには飛べないと思います。

2025.10.19_アサギマダラAKA_P1370737_s.jpg 10月19日撮影 マーキングされたアサギマダラ

23日もアサギマダラが一匹ご来園でした。ぼちぼち、飛来は終了と思っていましたが、25日も二匹がご来園。早く南に飛んでいかないと、寒くなるのですが。大丈夫でしょうか。

トータルすると14日から25日まで、数は多くはないですが可憐な蝶を見ることができ、今年は大変良かったと思います。昨年に比べて、フジバカマがかなりたくさん開花してくれた上、開花の時期が、アサギマダラの飛来の時期にうまく重なったことが、要因と思います。

 

では、10月のガーデンの開花状況です。すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。以下の花の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。

ペルシカリアは、夏から秋にかけて、スッと伸びた茎の先に鮮やかな赤い花を穂状に咲かせる多年草です。暑さ、寒さに強く、昨年秋に3株ほど植え付けたのですが、この夏の終わりから穂が伸びはじめ、初めは穂の数がとても少なかったので心配しておりました。今は、けっこうな数の穂が立ち上がって、とてもきれいです。

2025.10.05_ペルシカリア_P1370245_s.jpg 10月5日撮影 ペルシカリア

ヒャクニチソウは、ジニアとも呼ばれる一年草です。百日草と書き、その名の通り開花期間は3か月以上ととても長く、見栄えもよいので、ガーデンでは重宝して使っています。ただ、背丈が伸びると茎が倒れてしまい、そこから垂直に花が立ち上がります。少し行儀の悪い花です。7月から咲いているので、ぼちぼち花も終盤、葉っぱもだいぶ傷んできました。

2025.10.09_ヒャクニチソウ_P1370351_s.jpg  10月9日撮影 ヒャクニチソウ

2025.10.23_ヒャクニチソウ_P1380022_s.jpg 10月23日撮影 ヒャクニチソウ

715日のインスタグラムでも紹介したボタンクサギが、10月下旬、再び満開です。日本名を漢字で書くと、牡丹臭木、葉を傷つけたり、枝を切ったりすると臭いのですが、花はよい香りがします。英名ではCashmere Bouquet カシミアブーケというそうです。こちらのほうが、花のイメージにぴったりですね。

2025.10.28_ボタンクサギ_P1380199_s.jpg 10月28日撮影 ボタンクサギ

一般的には、7月~9月の開花ということですが、ガーデンのボタンクサギはまだまだつぼみが出てきていますので、11月初旬まで楽しめそうです。

 

マリーゴールドは、花壇の定番品目ともいえるポピュラーな花です。マリーゴールドには独特のにおいがあり、他の植物の害虫の防除にも役立つそうです。花期が長く、霜が降りるまで咲き続けます。

2025.10.25_マリーゴールド_P1380097_s.jpg 10月25日撮影 マリーゴールド

 

今現在、ガーデンのあちこちで咲いている野菊、実は野菊という名称の植物はありません。一般的には、ノコンギクやヨメナを総称して野菊と呼ぶのではないかと思います。ガーデンでは、紫、薄紫、薄桃色のノコンギク、そして白、薄紫のヨメナがあちこちで混在しています。識別がよくわからないものもあります。晩秋を彩る野菊たち、派手さはありませんが、可憐に咲いています。

2025.10.28_ノコンギク紫色_P1380158_s.jpg 10月28日撮影 ノコンギク紫色

2025.10.28_ノコンギク薄桃色_P1380172_s.jpg 10月28日撮影 ノコンギク薄桃色

2025.10.30_ノコンギク薄紫色_P1380228_s.jpg 10月30日撮影 ノコンギク薄紫色

2025.10.28_ヨメナ白色_P1380147_s.jpg 10月28日撮影 ヨメナ白色

2025.10.30_ヨメナ薄紫色_P1380238_s.jpg 10月30日撮影 ヨメナ薄紫色

 

バラは、マリーヘンリエッテ、アドーアロマンティカ、アプリコットキャンディ、ストロベリーアイス、ブルームーン、サイラスマーナーなどが、花数は少ないのですが、咲いてくれました。 

2025.10.07_ツルバラ マリーヘンリエッテ_P1370291_s.jpg 10月7日撮影 ツルバラ マリーヘンリエッテ

2025.10.18_バラ アドーアロマンティカ_P1370637_s.jpg 10月18日撮影 バラ アドーアロマンティカ

2025.10.18_バラ アプリコットキャンディ_P1370635_s.jpg 10月18日撮影 バラ アプリコットキャンディ

2025.10.25_バラ ストロベリーアイス_P1380081_s.jpg 10月25日撮影 バラ ストロベリーアイス

2025.10.25_バラ ブルームーン_P1380084_s.jpg 10月25日撮影 バラ ブルームーン

2025.10.28_バラ サイラスマーナー_P1380167_s.jpg 10月28日撮影 バラ サイラスマーナー

2025.10.25_ツルバラ 品種不明_P1380055_s.jpg 10月25日撮影 ツルバラ 品種不明

 

その他、シオン、オトコエシ、シュウメイギク、ホトトギス、ガイラルディア、フクシア、ブッドレア、ムラサキシキブ、ラベンダーセージ、ワタバナ、アスター、アメジストセージ、ダリア ガッツァリア、コレオプシス、ニチニチソウ、などが開花、結実、もしくは開花中です。

2025.10.07_シオン_P1370251_s.jpg 10月7日撮影 シオン

2025.10.09_オトコエシ_P1370390_s.jpg 10月9日撮影 オトコエシ

2025.10.09_シュウメイギク_P1370374_s.jpg 10月9日撮影 シュウメイギク

2025.10.09_ホトトギス_P1370372_s.jpg 10月9日撮影 ホトトギス

2025.10.14_ガイラルディア_P1370492_s.jpg 10月14日撮影 ガイラルディア

2025.10.21_ガイラルディア グレープセンセーション_P1370771_s.jpg 10月21日撮影 ガイラルディア グレープセンセーション

2025.10.14_フクシア_P1370505_s.jpg 10月14日撮影 フクシア

2025.10.14_ブッドレア_P1370494_s.jpg 10月14日撮影 ブッドレア

2025.10.14_ムラサキシキブ_P1370490_s.jpg 10月14日撮影 ムラサキシキブ

2025.10.14_ラベンダーセージ_P1370501_s.jpg 10月14日撮影 ラベンダーセージ

2025.10.14_ワタバナ_P1370483_s.jpg 10月14日撮影 ワタバナ

2025.10.18_アスター_P1370649_s.jpg 10月18日撮影 アスター

2025.10.19_アメジストセージ_P1370727_s.jpg 10月19日撮影 アメジストセージ

2025.10.19_ダリア ガッツァリア_P1370711_s.jpg 10月19日撮影 ダリア ガッツァリア

2025.10.23_コレオプシス_P1380017_s.jpg 10月23日撮影 コレオプシス

2025.10.25_ニチニチソウ_P1380103_s.jpg 10月25日撮影 ニチニチソウ

2025.10.23_名称不明_P1370828_s.jpg 10月23日撮影 アケボノソウ

2025.10.25_キタキチョウ_P1380127_s.jpg 10月25日撮影 キタキチョウ

 

本日12時の気温は13.5、天気は晴れ、寒くもなく、このあと宿根草の植え付けを行う予定です。 

娘は、昼過ぎに、帰路につきました。今晩は、宿直勤務だそうです。

 

ではまた。

ブナの森ガーデンにて

小田木 一富

2025-10-02 15:03:00

2025年10月2日 9月のガーデン便り 「続・事件」

9月のガーデン便りです。 

本日は102日、9月半ば頃までの残暑からは打って変わって、かなり涼しくなりました。京北の最低気温は20を下回り、朝、ガーデンの建物に入ると、室温が十数度になっていますので、長袖でちょうどよい温度です。午前中にガーデンを回ると、キンモクセイの香りが漂っていました。もう、そんな時期なのですね。

 

さて、表題の件、サスペンスドラマのタイトルみたいですが、実際に警察が来る羽目に陥りました。

922()AM9時半頃、私はアルバイト先のデイサービスの送迎車を運転中でした。突然、ポケットの携帯電話が鳴りました。ご利用者お迎えの運転中であり、電話には出ず、すぐにプチッと電話を切ったのですが、ご利用者の施設入室が完了して、しばらくすると、再び電話があり、これはただ事ではないなと電話に出ると、京北の警察からでした。

私のガーデンのフェンスにオジカが引っかかり、暴れて危険であったため、地元猟友会に出動してもらい、オジカを駆除した、とのことでした。シカによって防獣フェンスがかなり損傷したということで、あとの対処をよろしく、との内容でした。

私は警察官にお礼を言って、電話を切ったのですが、ちょうどその日は11時から車の1年点検、その後、1週間分の買い物、15時からは午後の送迎アルバイトをしなければならないため、日中は、全く京北に行く時間がとれませんでした。さらに、その夜は、浜松の父の状況がかなり悪くなってきたため、浜松に車で行くことにしていたので、翌日に京北へ行くこともできません。

結局、京北に行ったのは924()、午前のアルバイトを終えて直ちにガーデンに行き、状況を確認しました。 ガーデンに来た私の車を見て、南隣に住むKさんがかけつけてくれました。

Kさんが京北の交番に通報してくれたのです。Kさんによると、22日の明け方3時過ぎからオジカがフェンスのネットに引っかかっていたようだ、とのこと。Kさんが気が付いたのは、朝の5時半過ぎ、ネットにからまって暴れるオジカを見つけて、網を外せるか試みようとしたそうですが、とても危険なため、近寄ることもできず、その後警察に連絡したとのことです。出動した猟友会も、シカの暴れ方が激しく、電気で殺処分する道具が使えず、その場で撲殺し、直ちに血抜きをして、持ち帰ったそうです。

まあ、かわいそうだったが、どうしようもないね、とKさんは言っていました。

シカは最近、京北でも数を増やしています。私もガーデンに来ると数頭のシカの群れに遭遇したりします。実際、昨年は、シカの猛襲に会い、ガーデン内部に侵入されて、キスゲ類やギボウシ類の植物を食い荒らされました。

推測ですが、今回、防獣フェンスを飛び越えて、ガーデンに侵入しようとしたオジカは、去年の秋にガーデンに侵入した若いシカだったのではないか、と思います。ニッコウキスゲの味を覚えており、フェンス越しにガーデンのニッコウキスゲの葉っぱが、青々と茂っているのを見て、また、ガーデンに侵入しようとしたのだと思います。

ところが、体は大きくなっているし、つのは生えてきて、網に引っかかりやすくなっていますので、ガーデンの防獣フェンスを飛び越えようとしたのですが、足がフェンスの上のネットにからまり落下し、フェンスもろとも倒れて網に完全にからまってしまい、身動きが取れない状態で数時間経過後、お陀仏となったのでしょう。

オジカは、からまって暴れている時間、腹がすいたのか、周囲の木々の葉っぱを食べていました。ただし、2mほど離れたところにあるニッコウキスゲの葉っぱは無傷で残っていました。さぞかし、無念であったと思います。

ガーデンの被害の状況ですが、防獣フェンスが10mの幅で倒れて支柱の鉄アングルが3本、根元から折れていました。私は直ちに、復旧作業に取り掛かり、支柱3本を交換、損傷した金網の部分に8mほどの幅の防獣フェンスを重ねて取り付け、とりあえず応急処置を施しました。

2025.09.24_シカの被害_P1060121_s.jpg 9月24日撮影 シカによるフェンスの被害

ガーデンの植物の被害はありませんでした。オジカが暴れて鳴き叫んでいたので、他のシカはそのことを知ったのでしょう。現場に近寄ることもなく、2日間が経過し、他のシカがガーデンに侵入することはありませんでした。

以上が事件の顛末です。オジカを一頭駆除できたのは幸いでした。シカは増えすぎの状況ですので、周囲の森林被害が増える一方です。国の対策として、シカの駆除をしっかり考えていただきたいと思う次第です。地方の猟友会にお願いするだけでは、シカ対策はだめです。駆除、食肉としての活用、など一連の流れを構築して、シカの増えすぎを是正する施策の立案が必要です。

 

さて、それ以外にも、小さな事件は発生しています。

913()、またしてもゴマダラカミキリを発見、ブナ以外の木の皮を食べていましたので、直ちに駆除しました。

また、914()には、植えたばかりのバラの苗1本がなくなっていることに気が付きました。よくよく確認すると根元近くまで幹がかじられていました。この痕跡はノウサギの仕業と思われます。ただし、決定的な証拠であるノウサギのフンは、周囲から発見できませんでした。バラは、その後、根元から再び芽が出てきましたので、一安心です。

2025.09.16_ノウサギに食われたバラ_P1360626_s.jpg 9月16日撮影 ノウサギに食われたバラ

2025.09.30_被害バラの芽吹き_P1370171_s.jpg 9月30日撮影 被害バラの芽吹き

ノウサギ、タヌキは、時折ガーデンに侵入してきます。まだ、その侵入ルートを特定できていませんので、もう少し、ルート探しに時間をかけなければなりません。

 

では、9月のガーデンの開花状況です。すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。以下の花の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。

ナツズイセン、リコリス スクアミゲラは、812,14日のインスタ動画でアップしたのですが、別の場所(梅の木の下)に植えていた球根が再び開花しました。日陰ですので開花時期がずれたのだと思います。

2025.09.02_ナツズイセン_P1360222_s.jpg 9月2日撮影 ナツズイセン

また、ムクゲは7月から9月にかけて花を咲かせます。盛夏を彩る代表的な花木で、暑さ寒さに強いので、ガーデンのあちこちに植えています。

2025.09.02_ムクゲ_P1360189_s.jpg 9月2日撮影 ムクゲ

2025.09.09_ムクゲ_P1360421_s.jpg 9月9日撮影 ムクゲ

9月に入って咲き始めたオトコエシの花にアオスジアゲハがやって来ました。アオスジアゲハは、普段それほど見かけないチョウですが、オトコエシが気に入ったのか、あちこちのオトコエシの花をめまぐるしく飛び回っていました。オトコエシはオミナエシの仲間の多年草です。花の色は白、無数の小さな花の集団が、散房状につきます。一方、オトコエシと同じ仲間、黄色の多数の小さな花をつけるオミナエシは7月から咲き始めていますので、すでに終盤の状態です。

2025.09.06_オトコエシとアオスジアゲハ_P1360339_s.jpg 9月6日撮影 オトコエシとアオスジアゲハ

2025.09.21_オトコエシ_P1360741_s.jpg 9月21日撮影 オトコエシ

2025.09.13_オミナエシ_P1360520_s.jpg 9月13日撮影 オミナエシ

 

ガーデンに植えたイチジクが今年初めて実をつけました。実をつけるまで、数年かかっています。食べてみると、まあまあの甘さでした。

2025.09.09_イチジク_P1360448_s.jpg 9月9日撮影 イチジク

一方、ハニーサックルのアーチに一緒に植えておいたブドウの巨峰が、こちらも初めて実をつけました。一時は枯れてしまったような状態でしたが、よくぞ実をつけたものです。

2025.09.09_巨峰_P1360408_s.jpg 9月9日撮影 巨峰

ハマナスの実は、食べることができるそうですが、味がよくないのでジャムにするのが良いとのことです。

2025.09.09_ハマナスの実_P1360431_s.jpg 9月9日撮影 ハマナスの実

グミの実に似ているのはサンシュユの実です。こちらも食べられるそうですが、熟してないサンシュユの実は渋く酸っぱいそうです。

2025.09.09_サンシュユの実_P1360414_s.jpg 9月9日撮影 サンシュユの実

ガーデンにはいろいろと食べられる秋の果実があります。

 

9月中旬、ハギが結構咲き始めました。赤、ピンク、白といろいろ咲いています。

 2025.09.13_ハギ_P1360573_s.jpg 9月13日撮影 ハギ

フジバカマは、原種の白が咲き始めています。淡いピンクのフジバカマはまだまだこれからです。アサギマダラが来ないかと待っているのですが、なかなか来ませんね。

一方、フジバカマによく似た花をつけるのがヒヨドリバナです。ガーデンでは山のエリアで自生しており、たくさん咲くようになりました。両者の見分け方ですが、フジバカマは葉先が3つに切り込まれているのに対し、ヒヨドリバナの葉は細長く切り込みは入っていないことで、識別できます。

2025,09.13_フジバカマ_P1360560_s.jpg 9月13日撮影 フジバカマ

2025.09.21_ヒヨドリバナ_P1360789_s.jpg 9月21日撮影 ヒヨドリバナ

 

スイフヨウは漢字で酔芙蓉と書き、要は、酔っぱらいのフヨウです。花の色は、朝は白ですが、気温が上昇していくにつれて淡いピンク、さらに濃いピンクに変化する花色が、お酒に酔った人のようであることから酔芙蓉と名付けられました。名付け親は、植物学者、牧野富太郎博士だそうです。

ガーデンのスイフヨウは、花弁がくす玉のように折り重なって咲くため、どこが花の正面なのかよくわかりません。よく見ると、大変おもしろい酔っぱらいさんです。なお、京北では冬の寒さのため、地上部は枯れてしまいますが、翌年の春、ちゃんと芽が出て、樹高は2m以上になります。丈夫な植物です。

2025.09.06_スイフヨウ_P1360295_s.jpg 9月6日撮影 スイフヨウ

9月下旬、ソリダコファイヤーワークスが満開となりました。ソリダコっておもしろい名前ですね。上野ファームのカレンダーに載っていた写真を見て、苗を取り寄せ植えたところ、暑さ寒さに強く、よく増えます。夏から秋にかけて、色鮮やかな黄色の長い花穂が、まるで花火のように花を咲かせます。ソリダコはSolidagoと書き、正確にはソリダゴですが、通称名としてソリダコで知られています。私は、逆さにしたタコの反った足のように花が咲くので、ソリダコかなと思っていましたが、これは全く違いました。

2025.09.30_ソリダコ ファイヤーワークス_P1370180_s.jpg 9月30日撮影 ソリダコ ファイヤーワークス

シオンはキク科の多年草で、漢字で紫苑と書きます。日本では古くから栽培されている植物で、秋には薄紫色の一重の花を咲かせます。その草丈は2mほどまで成長するため、私は花芽が付く前に一度切り戻し、草丈を抑えています。暑さ寒さに強く、放っておいても地下茎で増えるため、いつの間にか群落ができています。花言葉は『君を忘れない』だそうです。

2025.09.27_シオン_P1370011_s.jpg 9月27日撮影 シオン

コルチカムは葉が出る前に花が咲くという独特な性質を持っている、秋咲きの球根植物です。球根から直接花芽が伸び、ピンクがかった薄紫の花を咲かせます。春には新芽が伸び出し、大きなつやのある葉が6月ごろまで茂ります。葉はその後枯れ、秋に花芽が伸びてきます。暑さ寒さに強く、ガーデンでは植えっぱなしのままです。いつの間にか、周囲をクラウンベッチのツルに覆いつくされ、ツルの間から花が咲き始めたのを見つけましたので、周囲のクラウンベッチを除去して、撮影しました。

2025.10.02_コルチカム_P1370183_s.jpg 10月2日撮影 コルチカム

 

その他、ガイラルディア、バラ、ヘリアンサス、北山友禅菊、ルドベキアタカオ、タイタンビカス、ロベリア、ダリア、キクイモ、ラベンダーセージ、パンパスグラス、ヒオウギ、ヒャクニチソウ、ペルシカリア、ヨメナ、などが開花、もしくは開花中です。

2025.09.02_ガイラルディア_P1360178_s.jpg 9月2日撮影 ガイラルディア

2025.09.27_ガイラルディア グレープセンセーション_P1370041_s.jpg 9月27日撮影 ガイラルディア グレープセンセーション

 

2025.09.02_バラ サイラスマーナー__P1360159_s.jpg 9月2日撮影 バラ サイラスマーナー

2025.09.16_バラ スウィートマザー_P1360618_s.jpg 9月16日撮影 バラ スウィートマザー

2025.09.16_バラ ブルームーン_P1360612_s.jpg 9月16日撮影 バラ ブルームーン

2025.09.16_バラ ブラッシングノックアウト_P1360620_s.jpg 9月16日撮影 バラ ブラッシングノックアウト

2025.09.27_バラ ストロベリーアイス_P1370045_s.jpg 9月27日撮影 バラ ストロベリーアイス

2025.09.27_バラ プリンセスヴェール_P1370043_s.jpg 9月27日撮影 バラ プリンセスヴェール

 

2025.09.02_ヘリアンサス モリス_P1360199_s.jpg 9月2日撮影 ヘリアンサス モリス

2025.09.07_ヘリアンサスレモンクィーン_P1360383_s.jpg 9月7日撮影 ヘリアンサス レモンクィーン

2025.09.09_ヘリアンサスマクシミリアーニ_P1360479_s.jpg 9月9日撮影 ヘリアンサス マクシミリアーニ

 

2025.09.02_北山友禅菊_P1360191_s.jpg 9月2日撮影 北山友禅菊

2025.09.09_ルドベキアタカオ_P1360417_s.jpg 9月9日撮影 ルドベキア タカオ

2025.09.13_タイタンビカス_P1360522_s.jpg 9月13日撮影 タイタンビカス

2025.09.13_ロベリア_P1360525_s.jpg 9月13日撮影 ロベリア

2025.09.21_ダリア ガッツァリア_P1360758_s.jpg 9月21日撮影 ダリア ガッツァリア

2025.09.25_キクイモ_P1360822_s.jpg 9月25日撮影 キクイモ

2025.09.25_ラベンダーセージ_P1360824_s.jpg 9月25日撮影 ラベンダーセージ

2025.09.27_パンパスグラス_P1370032_s.jpg 9月27日撮影 パンパスグラス

2025.09.27_ヒオウギ_P1370038_s.jpg 9月27日撮影 ヒオウギ

2025.09.27_ヒャクニチソウ_P1370029_s.jpg 9月27日撮影 ヒャクニチソウ

2025.09.27_ペルシカリア_P1370015_s.jpg 9月27日撮影 ペルシカリア

2025.09.28_ヨメナ_P1370076_s.jpg 9月28日撮影 ヨメナ

2025.09.21_アカトンボ_P1360722_s.jpg 9月21日撮影 アカトンボ

 

本日12時の気温は24.2、天気は晴れ時々曇り、ガーデン作業にはうってつけの気象条件です。 

 

ではまた。

ブナの森ガーデンにて

小田木 一富

2025-08-31 12:30:00

2025年8月31日 8月のガーデン便り 「続・酷暑」

8月のガーデン便りです。 

今日は831日、明日からは9月です。以前として毎日、暑い日々が続いています。本日の京都市内の予想最高気温は39、昨日迄の京都市の最高気温は、35を超えた猛暑日が51日、とのことですので、本日で間違いなく、猛暑日は52日となるのでしょうね。京北はというと、今日の朝10時ですでに30を超えていますので、おそらく、午後3時頃には35前後になると思います。

2025.08.30_8月のガーデン_P1360039_s.jpg 8月30日撮影 8月のガーデン

先日の24日、あやうく熱中症になりかけました。その日は、京都市内は曇りのち雨の天気だったのですが、京北は曇り時々晴れ、前日から準備していたマリーゴールドの植え付けを、午後2時から3時の間で作業を行っていました。ちょうど空模様はカンカン照りの晴れとなり、直射日光をまともに受けての作業でした。3時近くなる頃、なぜか、暑さをもろに感じて、のどの渇きがひどく、少しふらふらする感じでした。休憩は1時間おきにはとっていますので、まだ、次の休憩にはもうちょっとだけ時間がありました。けれども、これはたまらん、と思いすぐに作業は中断、ガーデン設置の温度計を確認すると34.9を示していました。暑いわけです。すぐに撤収し、建物内に避難、水分補給と塩分補給を行い、1時間ほど休みました。

4時の気温は32.0に下がったので、作業を再開。やがて夕方となり日陰も増え、ずいぶん作業がしやすくなりましたので、日暮れまでに何とか苗の植え付けを完了しました。ちなみに、その日の京都市内の最高気温は36.3でした。市内は天気が悪く少し雨が降ったこともあり、それほど気温は上がってはいませんでした。考えてみると、熱中症にはなっていませんが、あの状態でずっと作業を続けていたらと思うと、ぞっとしますね。とにかく、一人作業ですので、倒れたらとんでもないことになります。休憩は頻繁にとり、作業を行わなければならないと、痛感しました。

 

さて、ガーデンの一番大きいブナの木の葉っぱが半分枯れたと先月報告しましたが、その後の続報です。先月の報告では、枝を枯らした犯人はゴマダラカミキリと断定していましたが、実は真犯人は別にいました。枝の表皮を食いつくし、葉に水分と養分が行きわたらなくした真犯人、なんとシロスジカミキリでした。

2025.08.16_シロスジカミキリ_P1350322_s.jpg 8月16日撮影 ブナの幹をかじるシロスジカミキリ

ガーデンに来た時、必ずブナのパトロールを行っていたのですが、幹を観察していると、いました。89日、ブナの幹にとりついたシロスジカミキリ1匹を確認しました。カミキリムシの中では最大の大きさで、頭からお尻までの体長は6cmぐらいあります。直ちに駆除しました。その後、16日に1匹、28日に1匹、さらにシロスジカミキリがブナの幹で見つかりました。合計3匹のシロスジカミキリを8月に駆除したことになります。これは、異常な数です。猛暑が昆虫の世界にも変化をもたらしているような気がします。これまで、ブナがカミキリムシの被害を受けることはなかったのですが、今後、このような例は続くと思われます。

シロスジカミキリ以外にも、ガーデン内でゴマダラカミキリ4匹を駆除しました。ゴマダラカミキリはシロスジカミキリより一回り小さく、体長は4cmぐらいです。78月で合計7匹のゴマダラカミキリを駆除したことになり、やはり、こちらも異常な数ですね。

2025.08.23_ゴマダラカミキリ_P1350630_s.jpg 8月23日撮影 ゴマダラカミキリ

被害を受けたブナの状況ですが、カミキリムシにより枝の表皮を食いつくされたため、9割の葉が枯れてしまいました。ただ、希望はあります。幹から新たな芽があちこちから生えてきました。ブナ自身が、必死に生き残ろうとしているのです。写真をご覧ください。今後もパトロールを継続しなければなりませんが、ブナの頑張りを見守っていきます。

2025.08.28_カミキリにやられたブナ_P1350816_s.jpg 8月28日撮影 カミキリにやられたブナ(中央の木)

2025.08.28_ブナの新芽 復活の兆し_P1350810_s.jpg 8月28日撮影 ブナの新芽 復活の兆し

カミキリムシはブナ以外にも被害を与えています。昨日は、ハクロニシキの根元に穴があけられ木くずが噴出している状態を確認しました。これも殺虫処理を行います。ほかにもあるはずですので、山のエリアのクリなども含めて、確認する必要が出てきました。

 

ガーデンでは35を超えることはめったにありませんが、酷暑の間、水やりは大変重要です。先月も説明しましたが、ガーデンに来る日は、連日数時間水かけを行っています。散水ノズルを三脚に固定し、30分ぐらいずつ水をかけっぱなしにして、順次場所を移動しながら、水やりをするのです。水かけ無しでは、ガーデン内の植物の3割は枯れてしまいますので、まだまだ、9月に入っても水かけは続きます。

 

では、8月のガーデンの開花状況です。すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。夕方のヒグラシのカナカナという大合唱は、814日頃で終わりましたが、インスタグラムのショート動画7(719日から814日まで)のエンドは、ヒグラシの蝉時雨の音声を入れています。ヒグラシの鳴き声は、私は大好きです。癒されますので、ぜひ、ご覧ください。

以下の花の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。

ルドベキアゴールドストラムは、昨年8月に富良野の風のガーデンを訪れた際、群生しているルドベキアが見事でしたので、若いガーデナーに品種名を教えてもらい、苗を取り寄せて育てたものです。暑い真夏に優雅に揺れるルドベキアゴールドストラムは、すっかりガーデンの主役になりました。

2025.08.07_ルドベキアゴールドストラム_P1340811_s.jpg 8月7日撮影 ルドベキアゴールドストラム

フクシアは、下向きに咲く上品な花姿が印象的な、草丈が3050cmの低木です。ガーデンに植えてある株は、頂き物の鉢植えでしたが、実はフクシアは、耐暑性、耐寒性ともに弱く、京北ではすぐに枯れてしまうだろうと思っていました。ところが、冬の寒さ、夏の暑さを超え、1年以上生存し、この夏、初めて開花しました。多分、品種はエンジェルスイヤリングだと思いますが、多少は暑さ寒さに強いようです。来年、また開花するかどうかは、この個体のがんばり次第でしょう。

2025.08.09_フクシア_P1350092_s.jpg 8月9日撮影 フクシア

ナツズイセンは、リコリス スクアミゲラともいい、ヒガンバナの仲間です。早春に球根からスイセンのような葉が出て夏前に枯れ、その後、株本から花茎がのび、8月の暑い盛りに淡いピンクの花を開花させます。

2025.08.14_ナツズイセン_P1350168_s.jpg  8月14日撮影 ナツズイセン

タイタンビカスは、赤塚植物園がアメリカフヨウとモミジアオイの交配選抜から創り出した植物です。暑さ、寒さに強く、花の直径は15cm以上と大型で、夏のガーデンを鮮やかに彩ります。ちなみに、モミジアオイは、花の形が明らかに異なりますので、違いを見てください。

2025.08.14_タイタンビカス赤_P1350231_s.jpg  8月14日撮影 タイタンビカス赤色

2025.08.17_タイタンビカス桃色_P1350375_s.jpg 8月17日撮影 タイタンビカス桃色

2025.08.26_タイタンビカス白色_P1350773_s.jpg 8月26日撮影 タイタンビカス白色

2025.08.17_モミジアオイ_P1350364_s.jpg 8月17日撮影 モミジアオイ

レンゲショウマは、その花の可憐さから、森の妖精と呼ばれています。深山のやや湿った林床に見られる、日本固有の11種の植物です。ガーデンのレンゲショウマは、京北在住の昆虫学者SK先生が育てた苗を購入し定植したものです。バラの近くに植え付けました。レンゲショウマは日なたはだめですので、ハクロニシキの日陰に植えています。来年もまた森の妖精と呼ばれる花が咲いてくれるといいのですが、春に芽が出なかったら、SK先生に相談ですね。(SK先生はホームページのガーデン便りで何回か登場いたします。詳細はガーデン便りを遡ってください。)

2025.08.17_レンゲショウマ_P1350406_s.jpg  8月17日撮影 レンゲショウマ

2025.08.28_レンゲショウマ_P1350833_s.jpg 8月28日撮影 レンゲショウマ

夏のバラが今、結構咲いています。手入れは不十分ですが、草や笹に埋もれたバラを一株ずつ除草し、不要な枝を選定し、肥料を施して、少し状態は改善しつつあります。

2025.08.03_バラ_サイラスマーナー_P1340692_s.jpg  8月3日撮影 バラ サイラスマーナー

2025.08.09_ハマナス_P1350037_s.jpg 8月9日撮影 ハマナス

2025.08.16_バラ ルビーフラワーカーニバル_P1350331_s.jpg 8月16日撮影 バラ ルビーフラワーカーニバル

2025.08.19_ツルバラ マリーヘンリエッテ_P1350441_s.jpg 8月19日撮影 ツルバラ マリーヘンリエッテ

2025.08.19_バラ ストロベリーアイス_P1350432_s.jpg 8月19日撮影 バラ ストロベリーアイス

2025.08.19_バラ ブルームーン_P1350424_s.jpg 8月19日撮影 バラ ブルームーン

2025.08.21_バラ アドーアロマンティカ_P1350486_s.jpg 8月21日撮影 バラ アドーアロマンティカ

2025.08.24_バラ バーガンディアイスバーグ_P1350673_s.jpg 8月24日撮影 バラ バーガンディアイスバーグ

2025.08.30_シュワブローズクラリス_P1360073_s.jpg 8月30日撮影 シュワブローズ クラリス

 

ヘリアンサスレモンクィーンが今満開です。背丈は自分の背の高さを超えるくらいです。これでも、6月に一度刈込を行い、高さを抑えたのですが、ちょっと高くなりすぎですね。雨が降ると、倒れてきてしまいますので、もう少し高さを抑えたかったです。こぼれ種でもよく増えるので、当ガーデンの中でも最大面積を占めている、夏の主役です。 

2025.08.30_ヘリアンサスレモンクィーン_P1360044_s.jpg  8月30日撮影 ヘリアンサスレモンクィーン

 

その他、ヤブデマリの実、サルスベリ、バーノニア、ノリウツギ、ハナトラノオ、ムクゲ、オオケタデ、ガウラ、ブッドレア、ミソハギ、ユーパトリウム、ロベリア、タリクトラム、オトコエシ、ラベンダーセージ、北山友禅菊などが結実、開花、もしくは開花中です。

2025.08.03_ヤブデマリの実_P1340682_s.jpg 8月3日撮影 ヤブデマリの実

2025.08.05_サルスベリ_P1340777_s.jpg 8月5日撮影 サルスベリ

 

2025.08.05_バーノニア_P1340757_s.jpg 8月5日撮影 バーノニア

2025.08.09_ノリウツギ_P1350049_s.jpg 8月9日撮影 ノリウツギ

2025.08.09_ハナトラノオ_P1350084_s.jpg 8月9日撮影 ハナトラノオ

2025.08.12_ムクゲ_P1350152_s.jpg 8月12日撮影 ムクゲ

2025.08.14_ムクゲ_P1350240_s.jpg 8月14日撮影 ムクゲ

2025.08.14_オオケタデ_P1350196_s.jpg 8月14日撮影 オオケタデ

2025.08.14_ガウラ_P1350259_s.jpg 8月14日撮影 ガウラ

2025.08.14_ブッドレア白_P1350194_s.jpg 8月14日撮影 ブッドレア白

2025.08.14_ミソハギ_P1350225_s.jpg 8月14日撮影 ミソハギ

2025.08.14_ユーパトリウム_P1350279_s.jpg 8月14日撮影 ユーパトリウム

2025.08.14_ロベリア_P1350202_s.jpg 8月14日撮影 ロベリア

2025.08.17_タリクトラム_P1350396_s.jpg 8月17日撮影 タリクトラム

2025.08.28_オトコエシ_P1350786_s.jpg 8月28日撮影 オトコエシ

2025.08.28_ラベンダーセージ_P1350783_s.jpg 8月28日撮影 ラベンダーセージ

2025.08.30_北山友禅菊_P1360071_s.jpg   8月30日撮影 北山友禅菊

 

本日12時の気温は32.0、さらに気温は上昇中です。熱中症にならないよう、注意してガーデン作業を進めていきます。 

 

ではまた。

ブナの森ガーデンにて

小田木 一富

2025-08-02 12:19:00

2025年8月2日 7月のガーデン便り 「酷暑」

7月のガーデン便りです。 

2025.07.15_7月のガーデン_P1340004_s.jpg 7月15日撮影 7月のガーデン

8月に入りました。毎日、暑い日々が続いています。このところ京都市内は最高気温3839が続いており、730日は、とうとう、39.6を記録しました。その日はガーデンには行っていないのですが、その前日、京都市内で38.7の最高気温であったとき、ガーデン設置の温度計で最高気温は35.0でした。ご覧のように京都市内よりガーデンは3低いのですが、それでも、35はきついです。夕立もほとんど降らない状況が続いていますので 、植物が枯れ始めました。

ライラックの白花の木がとうとう枯れてしまいました。順調に育って今年の春は花を咲かせていたのですが、残念です。サクラも一本が枯れました。

それから、ガーデンの一番大きいブナの木の葉っぱが半分枯れてしまいました。あわてて水やりをしたのですが、よくよく観察すると、水不足で枯れたのではありませんでした。カミキリムシです。枝の表皮をすべて食いつくされており、葉に水分と養分が行きわたらなくなっていました。しばらく、幹を観察していると、いました。ゴマダラカミキリです。比較的大きいカミキリムシですが、ときどき見かけるやつです。直ちに駆除しました。7月に入って3匹のゴマダラカミキリを駆除しましたが、まだ、他にもいるはずです。しばらく、このブナからは目が離せません。これ以上葉が枯れてしまうと、木自体が枯れることにつながります。ガーデンでの見回りを強化します。

 

酷暑の間、水やりは大変重要です。ガーデンに来る日は、連日数時間水かけを行います。水は地下水くみ上げですので、水道代は気になりませんが、散水ノズルを三脚に固定し、30分ぐらいずつ水をかけっぱなしにして、順次場所を移動しながら、水やりをするのです。これをやらないと、ガーデンの3割の植物はだめになってしまうでしょうね。

しっかりと地中の奥深くまで根が伸びている樹木は、雨だけでも大丈夫ですが、今年発芽したブナの苗などは、まだ、根が浅いので、水かけ無しでは、まず生きていけません。やはり、35はそれだけ厳しい暑さなのです。

 

当然、ガーデンでの作業も大変です。1時間草刈りなどをやっていると、汗びっしょりになります。直ちに建物内に退避して、水分を補給します。建物内は、まだ冷房設備はありませんが、少なくとも午前中は30以下ですので、外に比べれば快適です。それでも、午後2時を過ぎると、西日で壁と屋根が熱くなってきますので、建物内も暑くなってきます。こればかりは、仕方がありません。とにかく一人作業ですので、熱中症で倒れたら一巻の終わりになってしまいます。注意しながら作業を進めています。まだまだ、草刈り、苗の植え付けなどやることだらけですので、体調に留意して、無理をせず、行っていきます。

 

では、7月のガーデンの開花状況です。すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。ガーデンでは、夕方5時を回ると、ヒグラシのカナカナという大合唱が始まります。5時を過ぎると少し気温が下がってきますので、夕暮れ時、心地よいカナカナの蝉時雨をじっと聞き入るのが、このところの私の楽しみです。インスタグラムのショート動画4(719日以降)のエンドは、ヒグラシの蝉時雨を入れています。ぜひ、ご覧ください。

ユリは6月からいろいろ咲き続けましたが、シャンデリアリリー、テッポウユリ、 スカシユリ、オリエンタルリリー、コオニユリ、オニユリなどが、7月を彩りました。コオニユリとオニユリの違いは、後者は茎にムカゴが付いているので、識別可能です。

2025.07.05_シャンデリアリリー_P1330577_s.jpg 7月5日撮影 シャンデリアリリー

2025.07.05_テッポウユリ_P1330591_s.jpg 7月5日撮影 テッポウユリ

2025.07.05_スカシユリ_P1330594_s.jpg 7月5日撮影 スカシユリ

2025.07.10_オリエンタルリリー_P1330689_s.jpg 7月10日撮影 オリエンタルリリー

2025.07.10_コオニユリ_P1330687_s.jpg 7月10日撮影 コオニユリ

2025.07.26_オニユリ_P1340399_s.jpg 7月26日撮影 オニユリ

 

バラは、相変わらず手入れをしていない状況ですが、ルビーフラワーカーニバル、アプリコットキャンディ、サイラスマーナー、ストロベリーアイス、ハマナス、などがかろうじて咲いてくれました。 

2025.07.19_バラ ルビーフラワーカーニバル_P1340152_s.jpg 7月19日撮影 バラ ルビーフラワーカーニバル

2025.07.24_バラ アプリコットキャンディ_P1340364_s.jpg 7月24日撮影 バラ アプリコットキャンディ

2025.07.26_バラ サイラスマーナー_P1340428_s.jpg 7月26日撮影 バラ サイラスマーナー

2025.07.29_バラ ストロベリーアイス_P1340506_s.jpg 7月29日撮影 バラ ストロベリーアイス

2025.07.29_ハマナス_P1340499_s.jpg 7月29日撮影 ハマナスの二番花

 

キスゲの仲間は、橙色のヘメロカリス、黄色のヘメロカリス、ヤブカンゾウが咲きました。ヤブカンゾウは動画でインスタグラムにアップしています。

2025.07.05_ヘメロカリス橙色_P1330618_s.jpg 7月5日撮影 ヘメロカリス橙色

2025.07.06_ヘメロカリス黄色_P1330645_s.jpg 7月6日撮影 ヘメロカリス黄色

2025.07.27_ヤブカンゾウ_P1340457_s.jpg 7月27日撮影 ヤブカンゾウ

 

7月後半の主役は、北山友禅菊とキキョウです。こちらも動画でアップしていますので、ご覧ください。

2025.07.19_北山友禅菊_P1340140_s.jpg  7月19日撮影 北山友禅菊

2025.07.15_キキョウ_P1340070_s.jpg 7月15日撮影 キキョウ

 

その他、フロックス、ヘリオプシス、リシマキア、ルドベキア、アナベル、エキナセア、キョウチクトウ、タニワタリノキ、ネムノキ、バーベナハスタータ、ボタンクサギ、ムクゲ、ダリア、西洋ニンジンボク、アメリカフヨウ、ガウラ、タリクトラム、タイタンビカス、ブッドレア、ピラミッドアジサイ、ガイラルディアなどが開花、もしくは開花中です。

 

2025.07.05_フロックス桃色_P1330576_s.jpg 7月5日撮影 フロックス桃色

2025.07.15_フロックス_P1330816_s.jpg 7月15日撮影 フロックスと建物

2025.07.05_ヘリオプシスブリーディングハーツ_P1330612_s.jpg 7月5日撮影 ヘリオプシスブリーディングハーツ

2025.07.10_ヘリオプシス_P1330668_s.jpg 7月10日撮影 ヘリオプシス

2025.07.05_リシマキアファイヤークラッカー_P1330632_s.jpg 7月5日撮影 リシマキアファイヤークラッカー

2025.07.05_ルドベキア_P1330605_s.jpg 7月5日撮影 ルドベキア

2025.07.10_アナベル_P1330660_s.jpg 7月10日撮影 アナベル

2025.07.10_エキナセア_P1330673_s.jpg 7月10日撮影 エキナセア

2025.07.10_エキナセアホットパパイヤ_P1330705_s.jpg 7月10日撮影 エキナセアホットパパイヤ

2025.07.19_エキナセアグリーンツイスター_P1340219_s.jpg 7月19日撮影 エキナセアグリーンツイスター

2025.07.10_キョウチクトウ紅色_P1330767_s.jpg 7月10日撮影 キョウチクトウ紅色

2025.07.19_キョウチクトウ黄色八重_P1340174_s.jpg 7月19日撮影 キョウチクトウ黄色八重

2025.07.10_タニワタリノキ_P1330778_s.jpg 7月10日撮影 タニワタリノキ

2025.07.10_ネムノキ_P1330804_s.jpg 7月10日撮影 ネムノキ

2025.07.10_バーベナハスタータ_P1330695_s.jpg 7月10日撮影 バーベナハスタータ

2025.07.10_ボタンクサギ_P1330658_s.jpg 7月10日撮影 ボタンクサギ

2025.07.10_ムクゲ_P1330726_s.jpg 7月10日撮影 ムクゲ

2025.07.15_ハイブリッド皇帝ダリア ガッツァリア_P1340007_s.jpg 7月15日撮影 ハイブリッド皇帝ダリア ガッツァリア

2025.07.15_西洋ニンジンボク_P1330810_s.jpg 7月15日撮影 西洋ニンジンボク

2025.07.19_アメリカフヨウ_P1340232_s.jpg 7月19日撮影 アメリカフヨウ

2025.07.19_ガウラ_P1340207_s.jpg 7月19日撮影 ガウラ

2025.07.19_タリクトラム_P1340116_s.jpg 7月19日撮影 タリクトラム

2025.07.22_タイタンビカス_P1340270_s.jpg 7月22日撮影 タイタンビカス

2025.07.27_タイタンビカス_P1340454_s.jpg 7月27日撮影 タイタンビカス

2025.07.22_ブッドレア_P1340323_s.jpg 7月22日撮影 ブッドレア

2025.07.26_ピラミッドアジサイ_P1340391_s.jpg 7月26日撮影 ピラミッドアジサイ

2025.07.31_ガイラルディア_P1340574_s.jpg 7月31日撮影 ガイラルディア

 

 

 

本日12時の気温は30.6、天気は晴れです。さらに気温は上がっていきます。

午後は、熱中症に注意して、草刈りなどのガーデン作業を進めていきます。 

 

ではまた。

ブナの森ガーデンにて

小田木 一富

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