ガーデン便り
2025年7月1日 6月のガーデン便り 「盗人はタヌキか、アナグマか?」
6月のガーデン便りです。
今日から7月です。梅雨は6月27日に明け、猛暑の日々が早くも到来してしまいました。やはり温暖化の影響で日本列島は少しずつ熱帯に近づいているような気がします。昨日は夕立のような雨が16時頃から降りましたので、植物にとっては恵みの雨でした。今日も京都は最高気温がどんどん上昇しています。
さて、表題の件、盗人(ぬすっと)とは何ぞや、ということなんですが、実はまた事件が発生しました。4月に咲いたミズバショウですが、開花後、種ができていました。何本かの種の穂が、ミズバショウの株からにょきっと突き出しており、私は、種の熟成を期待して待っていました。
ところがです。6月17日にミズバショウのところに行ってみると、種の穂がすべてなくなっていました。何者かが食べていったものと推察されます。去年も同様の事件が発生しており、私は今年は不織布で種の穂を覆ってしまおうかと迷っておりましたが、それをする前に、すべて取られてしまったわけです。 犯人はいったい誰なのか。
私は、5月の野ウサギ侵入があった経緯から、野ウサギを撮影しようと思い立ち、トレイルカメラを購入し、ブナの苗木を植えてある場所近くに、トレイルカメラを設置しておりました。このカメラに6月7日の夜、犯人が写っていました。写真を添付しますので見てください。夜の撮影のため、白黒の写真です。
写真を見る限り、タヌキか、あるいはアナグマのようです。正面の顔がはっきりと映っていれば、どちらかかは判定できると思いますが、動画を見てもよくわかりませんでした。両者ともに雑食性ですので、ミズバショウの種を食った可能性は非常に高いと思います。また、タヌキもアナグマも、私はこれまでにガーデン周辺で日中に見かけたことがあります。どちらにせよ、今年も種でミズバショウを増やすことはできませんので、また、来年に期待ということになります。残念無念ということです。
さて、6月19日(木)から22日(日)にかけて北海道ガーデンを訪ねて回ってきました。娘がこの時期、札幌で学会の発表があるのでいっしょに行きませんかと誘ってくれたのです。旅費は娘が出してくれて、さらに息子からもお小遣いをかみさんがもらいましたので、かみさんと二人で、ガーデンを巡ってきました。ただ、娘の方は本当は日曜日に上野ファームに一緒に行くつもりでいたのですが、あいにく、日曜日に学会報告が当たってしまい、残念ながら、北海道は仕事で来ただけになってしまいました。
北海道ガーデンは、5カ所を回りました。帯広周辺で3か所、富良野で1カ所、旭川で1カ所です。北海道ガーデンを回るためには車は必須です。千歳でレンタカーを借り、まず帯広に向かいました。予想より早く帯広に到着したので、駅から20分の十勝ヒルズに寄って行くことにしました。十勝ヒルズは、犬などのペット同伴OKのガーデンでした。広い敷地に花はまだ少なく、ローズガーデンもこれからという状況でした。
翌日、六花の森、十勝千年の森の2箇所に行きました。六花の森は、製菓会社の六花亭が運営するガーデンです。広大な敷地内に小規模な展示施設の建物を点在させて、ちょっとした美術館巡りをしながら敷地内を散策できるようになっていました。ハマナスなどがちょうど見頃となってるほか、渓流沿いにクリンソウが咲いておりましたが、ガーデンとしては花数は少なかった印象です。
十勝千年の森は、新聞社が経営母体となっているガーデンです。とにかく敷地が広く、とても1~2時間では回れません。ただ、花の咲くガーデンのエリアは、メドウガーデンとファームガーデンに限定されていますので、それを見るだけなら、短時間で済みます。まあ、北海道は広いなあ、という感覚を切実に感じるガーデンでした。森の中を歩くフォレストガーデンは、参考になりました。
翌日、青い池を見てから富良野の風のガーデンに行きました。風のガーデンは、ドラマ「風のガーデン」を撮影するために、ゴルフ場をつぶして造ったガーデンです。設計は上野ファームの上野砂由紀さん、いつ行ってもすばらしいの一言に尽きるガーデンです。
昨年から変わっていたのは、メインの歩道が舗装されていたことです。茶色に塗装?されておりましたので違和感はありません。車椅子などでの散策には良いと思います。ドラマ撮影後に増設された薔薇の庭にも行ってきました。ちょうどさまざまのバラが見ごろとなっており、それはすばらしいものでした。また、野の花の散歩道には、ルピナスが咲き乱れており、これも北海道ならではだなあ、と感じました。
午後に旭川の上野ファームに行ってきました。本当は翌日に行くつもりだったのですが10時過ぎまで雨の予報だったため、早めに行くことにしたのです。上野ファームにつくと、音楽祭をやっている最中でした。地元の音楽グループが入れ代わり立ち代わり演奏をしたり歌を歌っていました。なかには、のど自慢の鐘二つレベルのボーカルもあり、これは騒音でしかないなと思うものもありましたが、まあ、盛況でしたね。
ガーデンの方は、さすがに上野ファームです。北海道ガーデンの中でも抜群の花数、花のすばらしさを堪能できました。バラもあちこちに点在しているのですが、手入れが行き届き、たくさんのバラが咲き乱れていました。
上野砂由紀さんはというと、相変わらず元気で働いていました。ガーデナーに指示して、コスモスなどの一年草の苗をガーデンの空いた空間に植え付けしていました。帰りがけ、偶然に上野砂由紀さんが目の前を通り過ぎましたので、一つだけ質問してみました。
「砂由紀さん、あの壁にいっぱい貼ってあった花の写真は、雨が降るから撤去しちゃったんですか?」
「あるよ。」と元気な返事。
別の壁に貼ってあることを教えてくれました。
「あそこは、ソファーを置いたので、邪魔になるから。」ということでした。
最後に上野ファームの売店で、フリーペーパーのNIWAZINE(庭人)をゲットできました。編集内容はさすがに上野ファームですね。ガーデナーの方が編集したそうですけれど、中身の濃い内容とイラストです。
では、6月のガーデンの開花状況です。すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てくださいね。
6月上旬までは、アリウムギガンチウム、ウツギ、カンパニュラメディウムなどが盛況でした。
バラは、相変わらず手入れをしていない状況で、ストロベリーアイス、マリーヘンリエッテ、ハマナス、ツルバラ芽衣、ブルームーン、などがかろうじて咲いてくれました。ツルバラ安曇野は今年は花付きが悪く、まともに写真が取れていない状態です。手入れがないことによる弊害ですね。やはりバラは、しっかりと手入れが必要だということです。
キスゲの仲間は、ニッコウキスゲ、黄色のヘメロカリス、赤系のヘメロカリスなどが順次咲いています。
ホタルブクロも今日現在もまだ咲いています。
6月後半は、クガイソウ、アスチルベ、シモツケ、アジサイ、などが開花。これからは、ヘリオプシス、北山友禅菊、ルドベキア、エキナセアなどが開花の中心になっていきます。
本日12時の気温は31.7℃、14時には33℃になってきました。暑いです。熱中症に注意して、ガーデン作業を進めていきます。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富
2025年6月1日 5月のガーデン便り 「植物が成長する5月」
5月のガーデン便りです。
今日から6月です。いよいよ梅雨の季節に入ります。昨日、今日と、梅雨入りではないですが、ガーデンは曇り空で時々小雨。なんとなくすっきりしませんね。午後からは晴れるという天気予報ですが、どうでしょうか。
さて、5月を振り返ってみますと、いやはや、雑草の勢いのすさまじさを感じます。5月は何といっても植物の成長が最も著しい時期です。植えてある植物も、どこからともなく生えてくる雑草も、恐ろしいほどのスピードで成長します。
4月のガーデン便りで紹介したヴィオラのパッチワークは、すでにスギナに覆いつくされています。密集させてヴィオラを植え付けたので、人が足を踏み入れることができません。一方、スギナは、地下30cm以上の深さに地下茎が張り巡らされており、植え付け前の除草では、まず、除去は不可能。そのため、じわじわとヴィオラの間からスギナが芽を出し、1か月もたつと、ヴィオラの高さを超えてきました。こうなると、足を踏み入れてスギナを摘み取ることもできないので、ヴィオラの花の終わりを待って、すべてを根こそぎ除去してから別の苗を植える、ということにせざるを得ません。
4月のインスタグラムの動画で登場した、モチツツジの小道は、ツツジだけでなく、ハギを間に植えてあるのですが、ツツジが咲き終わるとハギの茎がぐいぐいと伸びてきます。すでに高さ1mを超えて、小道側に道をふさぐ形で傾いてきましたので、昨日、ハギの株の3分の1の茎を根元から刈込みました。毎年のことですが、刈込みを行わないと、とんでもない状態になります。雨が降ろうものなら、倒れたハギで、完全に道がふさがれてしまうのです。
雑草はスギナだけではありません。カラスノエンドウ、ヨモギ、ドクダミ、ササ、ヒメジョオン、クローバー、等々、どれも、ちょっと何もしないと、あっという間に、ガーデンを覆いつくしていきます。雑草の成長するスピードは、私一人が草取りをする量をはるかに上回るものです。ですので、私だけではどうしようもありません。対策としてはただ一つ、人手をかけての人海戦術しかありませんので、今は、人を雇う余裕もなく、ただ、ひたすら黙々と一人で草を除去するのみですね。
せめて歩道だけでも防草シートを敷いた上に砂利を敷き詰めたいのですが、まだ、植え付けていない苗がたくさんあり、その余裕がありません。どこかでテスト的にすでに購入済の防草シートの能力を検証するつもりですが、もうちょっと先の話になります。
どうもできていないことの言い訳を言っているだけになってしまいました。申し訳ありません。話を開花状況に変えましょう。
5月に開花したツツジの仲間は、レンゲツツジ、モチツツジ、エクスバリーアザレア、ニオイツツジです。エクスバリーアザレアは、何か名前がかっこいいですね。偶然ホームセンターで苗を見つけたので、早速購入して植え付けたものです。花も写真の通り、大変上品な花でした。ニオイツツジは、その名の通り、そばに近づいてにおいをかぐと、甘い香りがします。ニオイツツジの開花でツツジの時期はほぼ終了、現在はガーデンのツツジの小道でサツキが咲いているだけとなりました。
テマリの仲間は、オオデマリ、スノーボール、コデマリ、ヤブデマリ、ガマズミが開花しました。オオデマリは樹形がかなり大きくなってきましたので、白い花が満開となると迫力があります。ヤブデマリも大きく成長してきました。苗を植え付けたときは背丈が10cmほどでしたが、花をつけるようになると見事なものです。ガマズミはだいぶ花をつけるようになりましたので、花後の赤い実がどれだけ結実するか楽しみです。
キスゲの仲間は、ヒメキスゲ、ムサシノキスゲがまず先行で開花しました。これから、ニッコウキスゲ、ヘメロカリスが順次開花していきます。
西洋シャクナゲは4月から開花していましたが、種類がいろいろあり、開花期間は5月までずれ、5月中旬で開花は終了しました。株自体が大きくなってきましたので、また来年が楽しみです。ただ、冬の時期の大雪で枝が折れる場合が結構あり、要注意です。
めずらしい小木の花としては、マグノリアとカリカンサスがあります。マグノリアはモクレンの仲間で、写真の品種はフェアリーマグノリアです。カリカンサスはワインレッドの花が特徴的です。ロウバイの仲間です。
ガーデンには自生種のグミが何本かありますが、この花が咲く時の芳香はとても魅惑的です。小さな白い花が盛りだくさん咲くのですが、甘い香りがあたり一面に漂います。ただ残念ながらこの自生種のグミはほとんど結実しません。
センダイハギは、黄色の花をつけるセンダイハギ(通称:キバナセンダイハギ)と紫の花をつけるムラサキセンダイハギがあります。分類上は属が異なるようですが、前者は地下茎を伸ばしてどんどん増えていくのに対し、後者は株立ちとなり地下茎では増えません。ムラサキセンダイハギの種ができますので、昨年種まきをトライしてみましたが、全く発芽せず失敗、今年もチャレンジしてみます。開花はキバナが早く開花し、ムラサキは5月下旬開花です。
チョウジソウは、星形の淡いブルーの花が特徴的です。キョウチクトウ科の宿根草です。だいぶ株が増えてきましたので、秋に株分けしようと思っています。背丈は程よい高さとなりますので、ガーデンにはうってつけの花ですね。
バラは、ブルームーン、モッコウバラ、ナニワイバラ、サイラスマーナー、マリーヘンリエッテが開花。ナニワイバラは、もともとバラアーチのメインに仕立てようと植えたものですが成長がすさまじく、その割りには開花は1週間しか持たないので、バラアーチから撤去し、防獣フェンスの脇に移植したものです。植え替え後、一時期だいぶ弱っていましたが、再び開花しました。やっぱり強いツルバラです。バラアーチには、現在マリーヘンリエッテが主役として開花中です。
ケマンソウはハート形の花を連なってつける、ユニークな宿根草です。花の形は最初はまさにハートの形をしていますが、開花すると下の部分が割れて、両側におさげのように開きます。撮影時期をずらして2点の写真を添付しますので、違いを見てください。
その他、アジュガ、ヤマブキ、ゲウム、ニセアカシア、シャガ、デルフィニウム、ジギタリス、キンギョソウ、シャクヤク、タニウツギ、オダマキ、アメリカフジ、オルレア、アリウムギガンチウム、などが開花、もしくは開花中です。
5月3日4日と娘がガーデンでキャンプをしたいとやって来ました。今年は4月に職場が姫路から丹波に変わりましたので、ガーデンまでは車で1時間半で来れます。4日の朝、ドローンでガーデンを撮影してもらいましたので、空撮写真を添付します。動画は、インスタグラムにアップしていますので、そちらもご覧ください。ドローンの操縦は、私はまだ習得していませんので、近々やってみようと思っています。
さて、野ウサギのその後ですが、5月の上旬に複数回ガーデンに侵入したようです。ガーデンのあちこちに野ウサギのフンが残されていました。1回野ウサギに食われたブナの残っていた新芽がまた食べられました。その他、山のエリアに植えていたササユリが食べられてしまいました。今年開花しそうだったのですが残念です。その後現在に至るまで、野ウサギは来ていません。
山のエリアに植樹したブナの苗木が3本食べられてしまった話を前回しましたが、食べられたブナから新しい葉が生えてきました。根が結構成長していたようですね。写真を添付します。右側が食われたブナ、左側の金網に囲まれた苗は新たに移植した苗です。まさか芽吹くとは思っていませんでしたので、今秋、別の場所に移植します。
ウグイスはまだガーデンに来ています。午前中の小雨は上がっています。12時の気温は16.2℃、昼からは草取りと苗の植え付けを引き続き行います。
ウグイスの動画もインスタグラムにアップしています。ぜひご覧ください。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富
2025年5月1日 4月のガーデン便り 「野ウサギが来た、こらぁ!」
4月のガーデン便りです。
今日から5月です。ガーデン日和といいますか、花々を見るには絶好の季節ですね。借景の山の新緑は大変美しく、日々色が変化していく様は、淡い黄緑色のグラデーションとなって、見る者の心を癒していきます。
さて、ガーデンはというと、いやはや、全面的にスギナなどの雑草が大繁殖してきました。いつものことですけど、やはりこれを除去するのは、一人では到底無理です。カメラを向ける周囲だけ、せっせと雑草を摘んでから撮影したり、あるいは苗を植える場所だけは、雑草を根こそぎ除去してから苗を植える、ということの繰り返しです。
ただ、根こそぎ雑草を除去したとしても、1か月もすればまた雑草だらけになります。こればかりは、どうしようもないですね。 ただし重要な苗だけは、あまり雑草を茂らせると苗が弱って枯れてしまいますので、そこだけは日々の見回りで注意しています。これまでも何回も枯らしてしまいましたので。それでも、いつの間にか消えてしまった苗が今春もあります。
さて、みなさんは、インスタグラムの投稿は見ていただけましたか? お知らせにも記載した通り、4月18日より、インスタグラムの投稿をスタートしました。主に動画を中心にタイムリーに投稿をしていきたいと考えていますが、その時点の花々の状況をお楽しみいただければと思っています。
4月29日に投稿したリール動画(インスタグラムのショート動画)はたかだか1分30秒ですが、撮影に2時間、編集に2時間もかかってしまいました。音楽は私が最も好きな服部克久の「夏は緑」という楽曲を入れました。JASRACなどによる著作権管理楽曲は、インスタグラムが包括契約をしていますので、インスタグラム上で自由にセレクトしてBGMに使えますが、時間は1分30秒しか使えません。また、音楽挿入時、エンドはぶつ切りになりフェイドアウトはできませんので、ちょっと心地よくはないですね。さらにアップロードの際、データは圧縮されますので、どうしても音に歪が発生します。まあ、雰囲気を楽しんでいただければよいと思います。
この29日アップの動画、私は最も上出来と思っているのですが、視聴数が全く伸びません。ぜひ、まだ見ていない方、インスタグラムを覗いてください。インスタグラムのアカウントをまだ取得していない方、簡単にアカウントは取得できます。本名でなくてもかまいません。適切に名前を作ってアカウントを取得してください。インスタグラム上で「ブナの森ガーデン」を検索していただければ、これまでに投稿したリストが出てきます。画面上でミツバツツジのクローズアップ画像をタップすれば、上記動画がスタートします。画面の右下にスピーカーのようなマークがありますので、音が出なければ、そのマークをタップすれば、音声が流れます。もし、それでも音が出なかったら、スマホの設定で音設定の画面を開き、メディアの音量がゼロになっていると思いますので、それを変更してください。(もちろん、スマホだけでなく、パソコンでも見ることができます。)
ぜひ、インスタグラムの投稿を見てくださいね。さらに、「いいね!」を入れていただければ、大変励みになります。
さて、話は変わって、表題の件です。みなさん、事件が発生しました。野ウサギがガーデンに侵入したのです。
4月1日に山のエリアを巡回していると、2023年に植林したはずのブナの苗がないことに気が付きました。よくよく確認すると、ブナの幹が地上から10cmぐらいのところでスパッとナイフでカットしたかのように切られて、上が全くなくなっていました。どういうことなのか、いろいろとあたりを見て回ると、近くのブナ、合計3本が同様に切られていました。1本は30cmぐらいのところ、残り1本は10cmのところで同じようにカットされていました。カットされた枝は一切残っていません。
周辺をさらに探すと、痕跡がありました。見かけないフンです。シカのフンとは違い、シカのものより一回り大きく、色は、薄茶色、饅頭型の形をしています。比較のため写真を添付しますので、見てください。
犯人は野ウサギです。シカは黒っぽく俵型の形状のフンですが野ウサギのフンとは少し違いがあることがお分かりと思います。野ウサギがガーデンにやって来たのは大変うれしく思います。絶滅が心配されている野ウサギですので、可能な限りガーデンに来てほしいのですが、今回ばかりは、「こらぁ!」と言わざるを得ません。せっかく試験的に植林したブナの苗木、4本中3本を食べていったのですから。
さらに調べると、ヤマザクラの苗木1本も下側をかじられていました。 対策として、山のエリアの防獣ネットと地面との隙間を確認し、多分ここが進入路だなという箇所2箇所をアンカーでふさぎました。また、残り1本の無事な苗は金網で覆いました。食われた3本の苗木の隣に、ガーデン側苗床で育成中のブナの苗3本を移植し、こちらも金網で覆いました。
その後、しばらく様子を見ていましたが、4月17日に今度はガーデンエリア側で野ウサギ被害が発生したことを確認しました。やはり、被害を受けたのはブナの苗木です。ブナの苗木5本がかじられていました。幸い、やられたのは成長の悪い細い苗木でした。今秋、山のエリアに植林する予定の大きく成長してきた苗は無事でした。
山のエリアとの境界の防獣ネットの隙間を見回り、怪しいところの対応を行いました。ただ、防獣ネットの網目は10cm角です。ここをくぐられてしまうと、野ウサギを遮断する手立てはありません。イタチなどは細身ですので、簡単にくぐり抜けてガーデンに侵入し、ミミズなどを探して回っています。
野ウサギには来てほしいのですが、ブナの味が気に入ったようですので、またやってくるのでしょうね。痛しかゆしというやつです。
4月29日、道の駅ウッディ京北に立ち寄り、SK先生がクリンソウの苗をそろそろ出品する頃だろうと苗を探していると、何とその場に、SK先生が軽自動車で乗り付けて、クリスマスローズの苗を2トレイほど、出品のためやって来ました。SK先生は、現在76歳、以前のガーデン便りにも記載していますが、京北在住の昆虫学者で自宅でクリスマスローズや山野草の苗を育てて、道の駅に出品しています。
SK先生にお会いするのは久しぶりです。いろいろと話をすると、昨年は病気を患い、入院した時もあるとのこと、今は回復されて、元気そうでした。SK先生に野ウサギの話をすると、大変驚かれていました。京北でも野ウサギが出たという話は2カ所ぐらいしか聞いたことがなく、ものすごく貴重な出来事ですね、とのことでした。
クリンソウについても聞きました。クリンソウは種まきでよく増え、発芽率も良好とのことで、実際に頼まれて1000株ぐらい植え付けに行ったこともあるそうです。ただし、雑草に弱く、雑草が繁茂した状態では、せっかく群落をつくっても翌年には消えてしまうそうです。
現在ガーデンには今シーズンSK先生の出品されたクリンソウの苗8株を植え付けました。昨年咲いていたクリンソウは、植え付けた場所が乾燥する場所で雑草に覆われていましたので、今年は芽が出ませんでした。今回は湿地帯に植え付けましたので、乾燥対策は大丈夫です。雑草に注意し、群落をつくるように種まきをして育てようと思います。
4月の開花状況です。
すでにインスタグラムに投稿していますので状況はお分かりと思いますが、4月上旬にミズバショウが開花し始め、下旬になると花は終了しました。
一方、ウメとサクラですが、4月5日頃がウメが満開、4月12日には、エントランスのソメイヨシノが満開となりました。
今年初めての開花となったのはカリンと利休梅(リキュウバイ)です。
また、これも珍しい原種八重咲スイセンフォンシオンVanSionが見事に開花しました。
4月19日撮影 原種八重咲スイセンフォンシオンVanSion
また、昨年からやり始めたヴィオラのパッチワーク、今回はかみさんが育てた500株のヴィオラを使って、斜面の花壇にパッチワークをつくりました。大変色鮮やかに、ガーデンに彩りを添えています。かみさんには感謝、感謝です。
ブナは4月後半になって続々と芽吹きし始めました。今年発芽した苗は、ポットからガーデン内の苗床へ移植しました。
その他、バイモユリ、ヒメコブシ、ツバキ、ユキヤナギ、レンギョウ、キイチゴ、ケマンソウ、西洋シャクナゲ、センダイハギ、レンゲツツジなどが開花、もしくは開花中です。
今日の午前中はまだ、ウグイスの鳴き声を聞いていませんが、ガーデンには、1羽のベテランウグイスともう1羽の新米ウグイスが交互に来ています。新米ウグイスは、まだ、うまく鳴けません。こちらに来た頃はホー、と鳴くだけでした。それがおとといにはホーホケとまで鳴けるようになってきました。今日あたりは、ホーホケキョと鳴いてくれますかね。
本日12時の気温は、20.7℃、午後は、歩道の草刈りを刈払い機で行います。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富
2025年4月1日 3月のガーデン便り 「春の訪れ」
3月のガーデン便りです。
3月は暖かくなったと思ったらまた寒くなるの繰り返しでした。最後に雪が降ったのは3月30日、もう4月になろうとしているのに、これはたまりませんね。今年の梅の開花は京都市内の梅の名所各所でだいぶ遅れていました。当ガーデンの梅も開花が大幅に遅れ、私が開花確認ができたのは3月25日でした。本日現在、紅色、桃色、白色の3本の梅がほぼ満開の状態です。
一方、サクラはというと、早咲きのオトメザクラとキンキマメザクラが開花しました。本日、河津ザクラが開花し始めます。ソメイヨシノの開花は、まだ、5日ぐらい先でしょう。
それにしても日本人はサクラが大好きですね。テレビのニュースでも連日、サクラの映像が流れています。そういう私もサクラは大好きで、ガーデンにはいろいろな種類のサクラを植えています。山のエリアには、ヤマザクラを260本植えましたが、山のエリアのヤマザクラは昨年夏から秋にかけて鹿の猛襲に会い、枝がかなり折られてしまいましたので、花をつけるのは何年か先の話となります。こればかりは、致し方ありません。
ガーデンの3月は、まだまだ開花する花は少ないのですが、2月から開花したネコヤナギの花穂(かすい)の状況を日々観察していると、興味深いことを発見しました。なんと、日本ミツバチがしきりに花穂の花粉を集めに、飛び回っていたのです。
ガーデンにはネコヤナギが大小6株ほど植えてあるのですが、そのうち2本が西側のガーデンにあり、その2本の間を歩くと、ブーンという羽音が良く聞こえるのですね。何だろうと思って、注意してネコヤナギを見ていると、いるはいるは、ミツバチがたくさん飛び回っていました。写真を添付するので見てください。
写真から、このミツバチは西洋ミツバチではなく、日本ミツバチでした。日本ミツバチは体全体が黒っぽく、胴体ははっきりとした縞模様であるとのことですので、その特徴の通りですね。ちなみに花粉はミツバチの食料となります。
ニホンミツバチがネコヤナギの花穂に集まっていたのは一週間ほどでした。花穂が衰え花粉が収集できなくなると、当然ながらミツバチは来なくなりました。その間にミツバチを観察していて一つ気が付いたことがあります。
気温が高い時はぶんぶんと羽音がしていたのですが、気温が7℃以下になると、全く飛び回っていません。巣に撤収してしまったのです。また、日中の15時半過ぎになると、同様に巣に撤収してしまいました。この時の気温は18℃ぐらいあり、ネコヤナギの場所に、まだ日照はあったのですが。ということは気温と時間を彼らは把握しているということなのでしょうか。ちょっとよくわかりません。山主のYさんが趣味で養蜂をしているので、またいつか聞いてみようと思います。Yさんの家はガーデンから500mほどのところにありますので、そのミツバチが飛んできていたのかもしれませんね。 養蜂には大変興味がありますが、まだ、ガーデンの整備に手一杯であるため、オープン出来たのちに、チャレンジしてみたいと思っています。
2月、3月は、植物の移植に適した時期ですので、私はせっせと小木の移植を行いました。その中のひとつ、サンゴジュを移植した時、ここでも発見がありました。サンゴジュは、関東地方南部以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するガマズミ科の常緑広葉樹、6月頃に咲く小花の集合体の後には小さな果実がたくさんでき、8~10月にかけて赤黒く熟し、これを海のサンゴに見立てたのがサンゴジュという名前の由来だそうです。非常に丈夫で生垣や公園樹としてよく使用されています。
私は開墾を始めた頃、このサンゴジュの苗を1本購入し、ガーデンに植えておいたのですが、草刈りの際、誤って刈払い機で幹を短く切ってしまいました。その後、ほったらかしにしていましたが、いつの間にやら成長し、すでに1mほどになっていました。隣接して植えてあるコニファーの邪魔になってきていましたので、思い切って生垣の用途として活用しようと思い、植え替えを行うことにしました。
サンゴジュの周りの雑草を取り払ったとき、なんとその横に4本ほど、40cm以上に成長したサンゴジュの苗が、すくすくと育っているではありませんか。よくよく観察すると、親株の下の枝が地面と接触したところから、根が生え、それが小苗となって、育ったものであることがわかりました。
ネットで調べると、サンゴジュの幹は直立するが株元からヒコバエがでやすく、何度も剪定されたような木では複数の幹が株立ち状になる、と書かれていました。ということは、私が誤って幹を切断してしまったため、根元近くから伸びた枝が地面に接触したことで根が生え、そこから直立して小苗となって伸びたものということになります。災い転じて福となす、ということですね。この4本の小苗も、生垣として活用しようと思っています。ガーデンでは、常に発見がありますね。
さて、4月に入り、いよいよミズバショウの開花の時期となりました。本日現在は、3株のミズバショウに白い苞(ほう)と呼ばれる葉が立ち上がってきました。白い部分は花びらではなく、その中心から棒状に伸びてくる肉穂花序(にくすいかじょ)という部分が小花の集合体となります。一番花はたいてい、苞が開いただけで枯れてしまいます。二番花以降が本格的な開花となり、花を楽しめます。
今年の開花は多分9株のミズバショウで見ることができると思います。もう少し増やしたかったのですが、種から芽が出た小苗は、他の雑草の勢いにやられてあまり育たずに枯れてしまったのと、昨年開花した1株がいつの間にか枯れてしまいましたので、昨年とそんなに変わらない状況です。ミズバショウもやはり除草管理をしっかりしないとだめということですね。
ところで吉報です。昨年秋に播種(はしゅ)したブナの実ですが、発芽し始めました。3月11日より1本の発芽が始まり、本日現在、74本の発芽が確認できています。本日現在の発芽率は74/218=34%です。おそらく、間違いなく50%は越えると思います。
この苗の中から、京北の気候に合った苗のみが大きく育っていくことになります。個体差は結構出ますので、弱い苗はすぐに枯れてしまいます。果たしてどれだけの苗が育っていくのか、楽しみでもあり、注意深く見守っていかなければなりません。ブナの実を送っていただいた札幌のYMさん、どうもありがとうございました。
その他の開花状況です。フキノトウ、スイセンティタティタ、ラッパスイセン、リュウキンカ、サンシュユ、ツバキ太郎冠者、レンギョウなどが開花しています。
早春に咲くリュウキンカは、日が差して暖かくなると花が開き、日が影って寒くなると花が閉じてしまいます。この2枚の写真は、同じ日の異なる時刻に撮影したものです。
本日12時00分の気温は9.7℃、天気は曇りです。 今日の午後は、ヴィオラの植え付け場所の準備にかかります。かみさんが育てた苗が20トレイ×24ポット=480株ほどあります。花が開き始めていますのですぐに植え付けなければなりません。本日は、その準備のための草取りに専念します。
ウグイスが、ガーデンでも鳴き始めました。いよいよ、本格的な花の季節の到来です。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富
2025年3月1日 2月のガーデン便り 「厳冬期を越え雪解けへ」
2月のガーデン便りです。
1月の予想に反して、2月は頻繁に雪が降りました。 私の手帳に記載したメモを見ていくと、ガーデンに来た日のうちの6割は、雪のため外での作業はできませんでした。ということで、2月に行おうとしていた作業は、4割ほどしかできていません。まあ、例年、雪の季節はこんなものです。今に始まったことではありません。
雪のない日を見つけては、ガーデン内の小木の植え替えを進めています。
2月6日の朝、ミズバショウの近くで、きれいな霜柱を見つけました。霜柱は、厳冬期、ガーデンでよく見かけます。ただ、通常はガーデンの道の泥の水分が凍って霜柱になる場合が多く、あまり、きれいな柱状の結晶を見つけることはできません。泥の下に結晶があり、きれいな写真は撮れないのです。ところがこの日はAM10時の時点でマイナス0.5℃と大変寒く、天気は晴れ時々曇り、雪も積もっておらず、条件が良かったのでしょう。ご覧の通り、すばらしい柱状の霜柱を見つけることができました。まさに、氷の芸術といったところでしょうか。
2月最初の大雪は2月8日でした。その日は京都市街地でも積雪があり、午前中、京都市の積雪は7cm、北大路通りなど、路面が雪で覆われており、私は車間距離を十分にとって、注意深く運転をせざるを得ませんでした。私の車はスタッドレスタイヤですが、市内を走っている車の7割以上はノーマルタイヤです。いつ、スリップ事故に巻き込まれるかもしれません。
162号線を北上すれば、ほぼ、スタッドレスタイヤの車だけですので、少し安心できます。国道162号と府道78号は除雪が行われており、まず、走行に支障はありません。ガーデンへは、府道78号から40mほど林道に入らなければなりません。林道は除雪されませんので、路面の積雪が20cmの中、慎重に車を運転し、無事、ガーデンに到着しました。新雪ですので、林道の除雪をしなくても、何とか車を動かせました。
20cmの積雪は、今季、初めてですね。早速、雪だるまをつくりました。雪はその日、ずっと降り続け、翌9日には、ガーデンでは25cmの積雪。天気は回復してきましたので、雪だるま君の良い写真が撮れました。雪だるま君は、今回で4年連続の登場です。
私は写真を撮るとき、太陽光と空の様子を常に意識します。エントランスと建物、その背後の借景の山に光が当たっていること、そして空はどんよりとした曇り空ではなく、青空が見えていること、ぽっかりと白い雲が浮かんでいれば、文句なしです。
冬の雪が降る期間とは言え、じっと待っていると雲の切れ目は必ず来ます。それを待って写真を撮ります。
第一波の雪は、2月15日にはほぼなくなりましたので、早速、小木の植え替えを再開しました。
唯一の花、ロウバイは、寒波の雪でダメージを受け、ぼちぼち見頃は終了です。
2月寒波の第二波は18日頃から始まりました。寒気団が日本海側から南下し、居座りましたので、25日頃まで雪は降ったりやんだりの状態が続きました。日陰の場所で最大25cmまでの積雪に至っています。
18日に雪が積もった状態の木々が午前中に撮影できましたので、列挙します。なかなかこのような状態は、タイミングがあり、雪が降ったら必ず撮影できるとは限りません。
寒波はさらに居座り、25日まで、雪は降り続きました。
ところが26日からは打って変わって急激に暖かくなり、雪は一気に解けました。いよいよ、春の到来ですね。まだ寒くなったり暖かくなったりを繰り返しながら、ゆっくりと平均気温は上昇していくと思います。
ネコヤナギのモフモフ、花穂(かすい)が今、真っ盛りです。ミズバショウは、雪にやられて一部の葉がだめになったものもありますが、また今春も咲いてくれるでしょう。
チューリップの芽が地上に顔を出し始めました。スイセン、バイモユリも芽が出てきています。春がいよいよ始まります。かみさんが育てた、ヴィオラなどの苗がたくさんありますので、早急に植え付け作業を進めなければなりません。
本日12時00分の気温は13.5℃、天気は快晴です。 今日の午後は、ハギの株の移植を行います。株が大きくなりすぎ、周りのツツジ、モミジの成長を阻害しているためです。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富