ガーデン便り

2025-06-01 12:52:00

2025年6月1日 5月のガーデン便り 「植物が成長する5月」

5月のガーデン便りです。

2025.05.08_エントランス_IMG_3809_s.jpg 5月8日撮影 エントランス

今日から6月です。いよいよ梅雨の季節に入ります。昨日、今日と、梅雨入りではないですが、ガーデンは曇り空で時々小雨。なんとなくすっきりしませんね。午後からは晴れるという天気予報ですが、どうでしょうか。

さて、5月を振り返ってみますと、いやはや、雑草の勢いのすさまじさを感じます。5月は何といっても植物の成長が最も著しい時期です。植えてある植物も、どこからともなく生えてくる雑草も、恐ろしいほどのスピードで成長します。 

4月のガーデン便りで紹介したヴィオラのパッチワークは、すでにスギナに覆いつくされています。密集させてヴィオラを植え付けたので、人が足を踏み入れることができません。一方、スギナは、地下30cm以上の深さに地下茎が張り巡らされており、植え付け前の除草では、まず、除去は不可能。そのため、じわじわとヴィオラの間からスギナが芽を出し、1か月もたつと、ヴィオラの高さを超えてきました。こうなると、足を踏み入れてスギナを摘み取ることもできないので、ヴィオラの花の終わりを待って、すべてを根こそぎ除去してから別の苗を植える、ということにせざるを得ません。

4月のインスタグラムの動画で登場した、モチツツジの小道は、ツツジだけでなく、ハギを間に植えてあるのですが、ツツジが咲き終わるとハギの茎がぐいぐいと伸びてきます。すでに高さ1mを超えて、小道側に道をふさぐ形で傾いてきましたので、昨日、ハギの株の3分の1の茎を根元から刈込みました。毎年のことですが、刈込みを行わないと、とんでもない状態になります。雨が降ろうものなら、倒れたハギで、完全に道がふさがれてしまうのです。

雑草はスギナだけではありません。カラスノエンドウ、ヨモギ、ドクダミ、ササ、ヒメジョオン、クローバー、等々、どれも、ちょっと何もしないと、あっという間に、ガーデンを覆いつくしていきます。雑草の成長するスピードは、私一人が草取りをする量をはるかに上回るものです。ですので、私だけではどうしようもありません。対策としてはただ一つ、人手をかけての人海戦術しかありませんので、今は、人を雇う余裕もなく、ただ、ひたすら黙々と一人で草を除去するのみですね。

せめて歩道だけでも防草シートを敷いた上に砂利を敷き詰めたいのですが、まだ、植え付けていない苗がたくさんあり、その余裕がありません。どこかでテスト的にすでに購入済の防草シートの能力を検証するつもりですが、もうちょっと先の話になります。

どうもできていないことの言い訳を言っているだけになってしまいました。申し訳ありません。話を開花状況に変えましょう。

 

5月に開花したツツジの仲間は、レンゲツツジ、モチツツジ、エクスバリーアザレア、ニオイツツジです。エクスバリーアザレアは、何か名前がかっこいいですね。偶然ホームセンターで苗を見つけたので、早速購入して植え付けたものです。花も写真の通り、大変上品な花でした。ニオイツツジは、その名の通り、そばに近づいてにおいをかぐと、甘い香りがします。ニオイツツジの開花でツツジの時期はほぼ終了、現在はガーデンのツツジの小道でサツキが咲いているだけとなりました。

2025.05.04_レンゲツツジ黄色_P1310584_s.jpg 5月4日撮影 レンゲツツジ黄色

2025.05.08_モチツヅジ_P1310727_s.jpg 5月8日撮影 モチツヅジ

2025.05.13_エクスバリーアザレアバレリーナ_P1310833_s.jpg 5月13日撮影 エクスバリーアザレアバレリーナ

2025.05.22_ニオイツツジ_P1320481_s.jpg 5月22日撮影 ニオイツツジ

 

テマリの仲間は、オオデマリ、スノーボール、コデマリ、ヤブデマリ、ガマズミが開花しました。オオデマリは樹形がかなり大きくなってきましたので、白い花が満開となると迫力があります。ヤブデマリも大きく成長してきました。苗を植え付けたときは背丈が10cmほどでしたが、花をつけるようになると見事なものです。ガマズミはだいぶ花をつけるようになりましたので、花後の赤い実がどれだけ結実するか楽しみです。

2025.05.08_オオデマリ_IMG_3827_s.jpg 5月8日撮影 オオデマリ

2025.05.18_コデマリ_P1320262_s.jpg 5月18日撮影 コデマリ

2025.05.18_ヤブデマリ_P1320257_s.jpg 5月18日撮影 ヤブデマリ

2025.05.27_ガマズミ_P1320575_s.jpg 5月27日撮影 ガマズミ

 

キスゲの仲間は、ヒメキスゲ、ムサシノキスゲがまず先行で開花しました。これから、ニッコウキスゲ、ヘメロカリスが順次開花していきます。

2025.05.15_ヒメキスゲ_P1320077_s.jpg 5月15日撮影 ヒメキスゲ

2025.05.18_ムサシノキスゲ_P1320272_s.jpg 5月18日撮影 ムサシノキスゲ

 

西洋シャクナゲは4月から開花していましたが、種類がいろいろあり、開花期間は5月までずれ、5月中旬で開花は終了しました。株自体が大きくなってきましたので、また来年が楽しみです。ただ、冬の時期の大雪で枝が折れる場合が結構あり、要注意です。

2025.05.13_西洋シャクナゲ_P1320018_s.jpg 5月13日撮影 西洋シャクナゲ

 

めずらしい小木の花としては、マグノリアとカリカンサスがあります。マグノリアはモクレンの仲間で、写真の品種はフェアリーマグノリアです。カリカンサスはワインレッドの花が特徴的です。ロウバイの仲間です。

2025.05.08_マグノリア_P1310686_s.jpg 5月8日撮影 フェアリーマグノリア

2025.05.13_カリカンサス_P1320035_s.jpg 5月13日撮影 カリカンサス

 

ガーデンには自生種のグミが何本かありますが、この花が咲く時の芳香はとても魅惑的です。小さな白い花が盛りだくさん咲くのですが、甘い香りがあたり一面に漂います。ただ残念ながらこの自生種のグミはほとんど結実しません。

2025.05.13_グミ_P1320011_s.jpg 5月13日撮影 グミの花

 

センダイハギは、黄色の花をつけるセンダイハギ(通称:キバナセンダイハギ)と紫の花をつけるムラサキセンダイハギがあります。分類上は属が異なるようですが、前者は地下茎を伸ばしてどんどん増えていくのに対し、後者は株立ちとなり地下茎では増えません。ムラサキセンダイハギの種ができますので、昨年種まきをトライしてみましたが、全く発芽せず失敗、今年もチャレンジしてみます。開花はキバナが早く開花し、ムラサキは5月下旬開花です。

2025.05.08_センダイハギ_P1310745_s.jpg 5月8日撮影 センダイハギ

2025.05.29_ムラサキセンダイハギ_P1320647_s.jpg 5月29日撮影 ムラサキセンダイハギ

 

チョウジソウは、星形の淡いブルーの花が特徴的です。キョウチクトウ科の宿根草です。だいぶ株が増えてきましたので、秋に株分けしようと思っています。背丈は程よい高さとなりますので、ガーデンにはうってつけの花ですね。

2025.05.08_チョウジソウ_P1310696_s.jpg 5月8日撮影 チョウジソウ

 

バラは、ブルームーン、モッコウバラ、ナニワイバラ、サイラスマーナー、マリーヘンリエッテが開花。ナニワイバラは、もともとバラアーチのメインに仕立てようと植えたものですが成長がすさまじく、その割りには開花は1週間しか持たないので、バラアーチから撤去し、防獣フェンスの脇に移植したものです。植え替え後、一時期だいぶ弱っていましたが、再び開花しました。やっぱり強いツルバラです。バラアーチには、現在マリーヘンリエッテが主役として開花中です。

2025.05.01_バラ ブルームーン_P1310539_s.jpg 5月1日撮影 バラ ブルームーン

2025.05.18_モッコウバラ_P1320300_s.jpg 5月18日撮影 モッコウバラ

2025.05.20_ナニワイバラ_P1320422_s.jpg 5月20日撮影 ナニワイバラ

2025.05.20_バラ サイラスマーナー_P1320337_s.jpg 5月20日撮影 バラ サイラスマーナー

2025.05.29_ツルバラ マリーヘンリエッテ_P1320686_s.jpg 5月29日撮影 ツルバラ マリーヘンリエッテ

 

ケマンソウはハート形の花を連なってつける、ユニークな宿根草です。花の形は最初はまさにハートの形をしていますが、開花すると下の部分が割れて、両側におさげのように開きます。撮影時期をずらして2点の写真を添付しますので、違いを見てください。

2025.05.22_ケマンソウ_P1320444_s.jpg 5月22日撮影 ケマンソウ

2025.05.27_ケマンソウ_P1320543_s.jpg 5月27日撮影 ケマンソウ

 

その他、アジュガ、ヤマブキ、ゲウム、ニセアカシア、シャガ、デルフィニウム、ジギタリス、キンギョソウ、シャクヤク、タニウツギ、オダマキ、アメリカフジ、オルレア、アリウムギガンチウム、などが開花、もしくは開花中です。

2025.05.04_アジュガ_P1310576_s.jpg 5月4日撮影 アジュガ

2025.05.04_八重ヤマブキ_P1310567_s.jpg 5月4日撮影 八重ヤマブキ

2025.05.18_ゲウム サンライズ_P1320244_s.jpg 5月18日撮影 ゲウム サンライズ

2025.05.20_エントランスのニセアカシア_P1320323_s.jpg 5月20日撮影 エントランスのニセアカシア

2025.05.20_ニセアカシア_P1320320_s.jpg 5月20日撮影 ニセアカシア

2025.05.20_シャガ_P1320365_s.jpg 5月20日撮影 シャガ

2025.05.20_デルフィニウム_P1320388_s.jpg 5月20日撮影 デルフィニウム

2025.05.22_ジギタリスとキンギョソウパリジェンヌ_P1320507_s.jpg 5月22日撮影 ジギタリスとキンギョソウパリジェンヌ

2025.05.22_シャクヤク_P1320460_s.jpg 5月22日撮影 シャクヤク

2025.05.27_シャクヤク_P1320562_s.jpg 5月27日撮影 シャクヤク

 

2025.05.22_タニウツギ_P1320514_s.jpg 5月22日撮影 タニウツギ

2025.05.22_西洋オダマキ_P1320504_s.jpg 5月22日撮影 西洋オダマキ

2025.05.29_ヤマオダマキ_P1320639_s.jpg 5月29日撮影 ヤマオダマキ

2025.05.27_アメリカフジ_P1050786_s.jpg 5月27日撮影 アメリカフジ

2025.05.27_オルレア_P1320556_s.jpg 5月27日撮影 オルレア

2025.05.29_アリウムギガンチウム_P1320657_s.jpg 5月29日撮影 アリウムギガンチウム

 

534日と娘がガーデンでキャンプをしたいとやって来ました。今年は4月に職場が姫路から丹波に変わりましたので、ガーデンまでは車で1時間半で来れます。4日の朝、ドローンでガーデンを撮影してもらいましたので、空撮写真を添付します。動画は、インスタグラムにアップしていますので、そちらもご覧ください。ドローンの操縦は、私はまだ習得していませんので、近々やってみようと思っています。

 

2025.05.04_ドローン_DJI_0475_s.jpg 5月4日撮影 ドローンによるガーデン空撮

 

さて、野ウサギのその後ですが、5月の上旬に複数回ガーデンに侵入したようです。ガーデンのあちこちに野ウサギのフンが残されていました。1回野ウサギに食われたブナの残っていた新芽がまた食べられました。その他、山のエリアに植えていたササユリが食べられてしまいました。今年開花しそうだったのですが残念です。その後現在に至るまで、野ウサギは来ていません。

山のエリアに植樹したブナの苗木が3本食べられてしまった話を前回しましたが、食べられたブナから新しい葉が生えてきました。根が結構成長していたようですね。写真を添付します。右側が食われたブナ、左側の金網に囲まれた苗は新たに移植した苗です。まさか芽吹くとは思っていませんでしたので、今秋、別の場所に移植します。

2025.05.20_山のエリアのブナ_P1320330_s.jpg 5月20日撮影 山のエリアのブナ苗木

 

ウグイスはまだガーデンに来ています。午前中の小雨は上がっています。12時の気温は16.2、昼からは草取りと苗の植え付けを引き続き行います。

2025.05.17_ウグイス_P1320201_s.jpg 5月17日撮影 ウグイス

ウグイスの動画もインスタグラムにアップしています。ぜひご覧ください。

 

ではまた。

ブナの森ガーデンにて

小田木 一富