ガーデン便り
2025年8月2日 7月のガーデン便り 「酷暑」
7月のガーデン便りです。
8月に入りました。毎日、暑い日々が続いています。このところ京都市内は最高気温38℃~39℃が続いており、7月30日は、とうとう、39.6℃を記録しました。その日はガーデンには行っていないのですが、その前日、京都市内で38.7℃の最高気温であったとき、ガーデン設置の温度計で最高気温は35.0℃でした。ご覧のように京都市内よりガーデンは3℃低いのですが、それでも、35℃はきついです。夕立もほとんど降らない状況が続いていますので 、植物が枯れ始めました。
ライラックの白花の木がとうとう枯れてしまいました。順調に育って今年の春は花を咲かせていたのですが、残念です。サクラも一本が枯れました。
それから、ガーデンの一番大きいブナの木の葉っぱが半分枯れてしまいました。あわてて水やりをしたのですが、よくよく観察すると、水不足で枯れたのではありませんでした。カミキリムシです。枝の表皮をすべて食いつくされており、葉に水分と養分が行きわたらなくなっていました。しばらく、幹を観察していると、いました。ゴマダラカミキリです。比較的大きいカミキリムシですが、ときどき見かけるやつです。直ちに駆除しました。7月に入って3匹のゴマダラカミキリを駆除しましたが、まだ、他にもいるはずです。しばらく、このブナからは目が離せません。これ以上葉が枯れてしまうと、木自体が枯れることにつながります。ガーデンでの見回りを強化します。
酷暑の間、水やりは大変重要です。ガーデンに来る日は、連日数時間水かけを行います。水は地下水くみ上げですので、水道代は気になりませんが、散水ノズルを三脚に固定し、30分ぐらいずつ水をかけっぱなしにして、順次場所を移動しながら、水やりをするのです。これをやらないと、ガーデンの3割の植物はだめになってしまうでしょうね。
しっかりと地中の奥深くまで根が伸びている樹木は、雨だけでも大丈夫ですが、今年発芽したブナの苗などは、まだ、根が浅いので、水かけ無しでは、まず生きていけません。やはり、35℃はそれだけ厳しい暑さなのです。
当然、ガーデンでの作業も大変です。1時間草刈りなどをやっていると、汗びっしょりになります。直ちに建物内に退避して、水分を補給します。建物内は、まだ冷房設備はありませんが、少なくとも午前中は30℃以下ですので、外に比べれば快適です。それでも、午後2時を過ぎると、西日で壁と屋根が熱くなってきますので、建物内も暑くなってきます。こればかりは、仕方がありません。とにかく一人作業ですので、熱中症で倒れたら一巻の終わりになってしまいます。注意しながら作業を進めています。まだまだ、草刈り、苗の植え付けなどやることだらけですので、体調に留意して、無理をせず、行っていきます。
では、7月のガーデンの開花状況です。すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。ガーデンでは、夕方5時を回ると、ヒグラシのカナカナという大合唱が始まります。5時を過ぎると少し気温が下がってきますので、夕暮れ時、心地よいカナカナの蝉時雨をじっと聞き入るのが、このところの私の楽しみです。インスタグラムのショート動画4本(7月19日以降)のエンドは、ヒグラシの蝉時雨を入れています。ぜひ、ご覧ください。
ユリは6月からいろいろ咲き続けましたが、シャンデリアリリー、テッポウユリ、 スカシユリ、オリエンタルリリー、コオニユリ、オニユリなどが、7月を彩りました。コオニユリとオニユリの違いは、後者は茎にムカゴが付いているので、識別可能です。
バラは、相変わらず手入れをしていない状況ですが、ルビーフラワーカーニバル、アプリコットキャンディ、サイラスマーナー、ストロベリーアイス、ハマナス、などがかろうじて咲いてくれました。
キスゲの仲間は、橙色のヘメロカリス、黄色のヘメロカリス、ヤブカンゾウが咲きました。ヤブカンゾウは動画でインスタグラムにアップしています。
7月後半の主役は、北山友禅菊とキキョウです。こちらも動画でアップしていますので、ご覧ください。
その他、フロックス、ヘリオプシス、リシマキア、ルドベキア、アナベル、エキナセア、キョウチクトウ、タニワタリノキ、ネムノキ、バーベナハスタータ、ボタンクサギ、ムクゲ、ダリア、西洋ニンジンボク、アメリカフヨウ、ガウラ、タリクトラム、タイタンビカス、ブッドレア、ピラミッドアジサイ、ガイラルディアなどが開花、もしくは開花中です。
7月15日撮影 フロックスと建物
本日12時の気温は30.6℃、天気は晴れです。さらに気温は上がっていきます。
午後は、熱中症に注意して、草刈りなどのガーデン作業を進めていきます。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富