ガーデン便り

2023-10-05 12:55:00

2023年10月5日 9月のガーデン便り「秋のガーデン」

9月のガーデン便りです。

 

京北は10月に入って、このところ急激に冷え込んできました。最高気温は、20程度で推移しています。あの9月の暑さはどこへやらです。お彼岸あたりを境目に、季節が変わりましたね。いつの間にか、ツクツクボウシも鳴かなくなりました。

園芸にとって、20前後というのは、種まき、植え替えの機会となります。来年春に向けての仕込みの季節の到来です。とは言え、雑草の対応もしなければならず、草取り、草刈りにかなりの時間を取られるため、優先順位を付けながらの対応となります。一人でやるには、少し酷ですね。

2023.09.19_初秋のガーデン_IMG_4606_s.jpg 9月19日撮影 初秋のガーデン

雑草の中で、このところ注意しているのは自生しているヤブツルアズキという雑草です。名前の通り、ツル状の草ですが、サヤの中の小豆がはじけて飛散し、それが翌年に芽を出すので、非常に繁殖力が強く、また、ツルは植栽の各植物に巻き付き、ガーデンの植物にとっては大変厄介な雑草なのです。黄色の花が9月に咲き始めたら、即、草取りの対象とするようにしています。

2023.09.16_ヤブツルアズキ_P1050506_s.jpg ヤブツルアズキ

花自体は大変美しいのですが、これを放置すると、とんでもないことになります。今は、黄色の花を見つけたら、すぐに除去、豆のサヤがすでに大きくなっていたら、即、焼却処分としています。それでも、見過ごしてしまったものもあり、すでにサヤが熟して中のアズキがはじけ飛んでしまった場所が出てしまいました。できる限り根絶したいと思うのですが、なかなか難しいものがあります。それでも、今年よりも来年はもっと減るだろうと、期待を込めて草取りを徹底するしかありません。

 

開花の状況です。8月、9月とガーデンの主役として咲き続けたヘリアンサスレモンクィーンは9月下旬で開花が終了、一方、脇役であるクレオメはまだまだ咲き続けています。今の主役はダリア、シオン、ソリダコ、ハギ、ゴンフレナでしょうか。

2023.09.09_ダリア_IMG_4410_s.jpg 9月9日撮影 ダリア

シオンは、苗を植えて3年ぐらいたって、やっと今年開花しました。植えている場所の周囲が背丈の高い植栽ばかりのため、このシオン、背丈が2m近くになってしまいました。ちょっと高すぎますね。鑑賞には不向きです。別の場所に株分けして植えようと思っています。

2023.09.19_シオン_IMG_4617_s.jpg 9月19日撮影 シオン

ソリダコ・ファイヤーワークスは、北海道旭川の上野ファームでダイナミックに咲いている写真をカレンダーで見ましたので、昨年、苗を取り寄せ、植え付けたものです。大変丈夫な植物で、暑さ、寒さ、全く問題ないですね。株分けして、来年は2倍に増やします。

2023.09.09_ソリダコ ファイヤーワークス_IMG_4430_s.jpg 9月9日撮影 ソリダコ ファイヤーワークス

ハギは5種類ほど植えているのですが、こちらも丈夫でよく育ちます。茎がどんどん育って出てきますので、歩道側にはみ出した茎は次々に剪定していきます。それでもよく花をつけます。

2023.09.19_ハギ_IMG_4643_s.jpg 9月19日撮影 ハギ

ゴンフレナ ラブラブラブは、センニチコウの新品種です。私は、一株の苗を買ってきて、枝を剪定し、さし芽をして株を増やしてから、苗を植え付けました。霜が降りるまで咲き続けます。冬越しは、京北では無理ですので、根を建物内で冬越しさせれば、また、翌年春に芽が出てきます。

2023.09.26_ゴンフレナ ラブラブラブ_IMG_4706_s.jpg 9月26日撮影 ゴンフレナ ラブラブラブ

 

ところで、娘が、山登りに行こうと誘ってくれましたので、921日から23日まで長野に行ってきました。上高地の沢渡駐車場に朝の6時半ごろ到着、7時のバスに乗り、河童橋からいよいよ登山道に入ったのは8時ごろでしょうか。ただ、当日はあいにく、雨が降ったりやんだり。何とか涸沢ヒュッテに午後3時までにはたどり着きました。

 

悪天候のため、涸沢でテントを張っている登山者はほんの数名、夜中は雷雨となり、テントの人はどうしているんだろうと思いつつ、快適なヒュッテで熟睡できました。今回は涸沢まで行くことが目的でしたので、ヒュッテに一泊して、翌日は下山しました。元気な娘は、来年またリベンジすると言っています。

 

私は久々の登山でしたので、普段使わない筋肉の衰えを痛感しました。野良仕事で暑い中での作業には慣れていましたので、ある程度は持久力はあるかなと思っていましたが、全然だめですね。登りが始まると、娘はすたすたと登っていくのに、こちらは引き離されつつ必死について行くだけでした。筋力アップを考えた、日々の食事と運動が重要ですね。来年の穂高登山に向けて鍛えなおします。

 

長野最終日の23日は、久しぶりに大町のラ・カスタ・ナチュラルヒーリングガーデンに行ってきました。コロナになって、全く行けていませんでしたが、ガーデナーのHMさんと再会することができました。HMさんは、今年、白馬近くの山村に中古物件を購入、ご主人とハンドメイドでリフォームをしているそうです。敷地もかなり広く、天気が良ければアルプスの山並みが見える、まさにハイジのような生活ができる場所だとか。冬は厳しいでしょうが、その分、春から秋は大自然の中でのすばらしい暮らしとなりそうですね。来年以降で機会があればぜひ訪問させていただきます。

 

9月の終わり、ガーデンの山のエリアをまわっていると、クリが何個か落ちていることに気が付きました。今まで、クリの木があることに全く気が付いていませんでした。高さは8mぐらい、樹齢は10年以上と思われます。栽培品種のクリとは違いますので、クリの実はそれほど大きくはありませんが、食べられそうです。ヒノキを伐採して、日光が良く当たるようになりましたので、来年はもっと実をつけるのだろうと思います。楽しみがまた増えました。

2023.09.26_クリ_IMG_4678_s.jpg 9月26日撮影 クリ

 

本日1200分の気温は15.7。天気は曇りときどき小雨です。午後からは、 午前中から始めたミズバショウ周りの草の除去の続きを行います。 水草が水の流れをせき止めて、沼地の水位が上がってしまっているためです。

 

ではまた。

ブナの森ガーデンにて

小田木 一富