ガーデン便り

2023-06-04 12:47:00

2023年6月4日 5月のガーデン便り「アリウムギガンチウム」

5月のガーデン便りです。

 

このところ、遠くでカッコウがよく鳴いています。他の野鳥に自分のひなを育てさせる図々しい鳥ですが、鳴き声はいいですね。ガーデンのBGMとしては、最高です。

 

今ガーデンでは、アリウムギガンチウムが咲いています。まさに紫色のネギボウズです。今年のアリウムはかなり肥料をやったにもかかわらず、場所によっては、ひょろひょろで枯れる寸前のものが多数出てしまいました。これは何が原因かといろいろ調べてみると、わかりました。連作障害です。

野菜では、連作障害はよく聞く話ですが、アリウムも連作障害がでるとはまさか思いませんでした。勉強不足ですね。来季の球根植え付けは、別の場所にするしかありません。

2023.06.04_アリウムギガンチウム_IMG_3307_s.jpg アリウムギガンチウム

5月に、2.5日間の起業研修を受けてきました。以前、京都商工会議所主催の創業塾の研修を受けたのですが、時間もたっており、事業計画を再度やり直す必要もありました。ちょうど京都リサーチパークにある京都高度技術研究所が主催する京都起業塾の研修が開かれるということを、商工会議所からのメールで知ったので、早速受講申請をしました。経理の話とか、興味深く聞かせていただきました。やはり、会社を起業したら税理士が必要ですね。経理職能を採用するほど資金の余裕はありませんので、月2回程度来ていただける人材を探すしかありません。

 

研修は、事業計画の話もありましたが、ビジネスモデルキャンバスという1枚のシートに自分のビジネスの概要をまとめるという作業が中心で、最後の0.5日は、参加者のビジネスモデルキャンバス発表会で終了しました。この1枚のシートで自分のビジネスをまとめてみると事業の構造がはっきりとしてきました。2019年の開墾スタートの頃よりも、いくつか施策が入っているので、利益を生み出す体質は強化されているとは思います。冬季の課題についてはまだ未策の状態ですが、もう一度、月ごとの集客数をシミュレーションして、損益分岐点がどのくらいの年間入園者数となるか計算してみます。そのうえで事業計画を作り直し、銀行へ融資の相談に行こうと思います。とにかく、やってみるしかありません。

 

今回の研修受講でとても良かったことがあります。MSさん(45)という、京北でキノコの栽培と販売を手掛けている方と、たまたま隣通しの席となり、いろいろな話ができたことです。場所も私のガーデンから車で10分です。今度、現場を訪問したいと思っています。

 

ガーデンには野ネズミが出入りしていることは以前お話ししましたが、もう一匹、厄介な小動物が出入りしています。イタチです。イタチは胴回りが細く、防獣フェンスの少しの隙間があれば、自由に通り抜けられるようです。ガーデンに侵入する目的はミミズです。あっちこっちにイタチがミミズを求めて掘った穴が開くようになりました。ただ、穴を掘るだけならまだましですが、先日、湿地帯に植えたサクラソウをすべてひっくり返していきました。これには私も頭にきましたので、サクラソウの周囲をすべてこぶし大の石でおおってしまいました。この対策にはさすがにイタチも手が出ず、サクラソウはまだ元気な状態を保っています。

2023.05.16_イタチの被害_IMG_3020_s.jpg イタチの被害

それから、シカの食害が山のエリアのヤマザクラで発生しました。山のエリアは、シカとイノシシに侵入されないように、防獣ネットで囲っているのですが、支柱と支柱の間が5mと離れているので、どうしてもネットにたるみが出ます。シカが頭をネットに押し付けることによってシカの口が葉っぱに届いてしまったため、ネット近くに植えたヤマザクラの数本が、見事に葉っぱを食べられてしまいました。

即、対策を実施しました。丸太でネットを押さえつけるようにして、ネットのたるみをとり、シカの口が届かないようにしたのです。

 

ガーデンでは一部のカンパニュラが咲き始めました。また、こぼれ種で増えた一年草のオルレアが、レースのように一面に咲いています。オルレアは、来年はもっと栽培面積を増やしたいですね。

2023.06.03_オルレア_IMG_3248_s.jpg オルレア

ほとんどのバラは春までの手入れが全くできていなかったので今年は悲惨な状態です。1株のツルバラが、ほったらかしになっていたせいでだいぶ弱っていましたので、これだけは対応をしました。冬の間に支柱を入れ替え、雑草を除去し、肥料をあげたところ、今年は勢いよくツルが伸び、ツボミがたくさんついています。小輪咲きの薄ピンクのバラです。

2023.06.04_ツルバラ 芽衣_IMG_3287_s.jpg ツルバラ 芽衣

それから、ガーデンでは初夏に咲く黄色のコレオプシスが3種類咲いています。ところが、このうち1種類の大型のコレオプシスに問題があることがわかりました。名前を調べるとオオキンケイギクであることが判明しました。このオオキンケイギク、実は、京北の道路沿いや川の土手で、今の時期ちらほらと咲いています。大変きれいなので、土手に生えていた苗を移植したものです。

しかしながら、ネットで検索すると、平成18年に外来生物法に基づく特定外来生物に指定され、生きたままの運搬や栽培、譲渡などが原則として禁止されていました。大変残念ですが、ガーデンで栽培することができません。今季の花が終わったら、除草処分します。ガーデンの彩りとして大変きれいなのですが、法律で規定されている以上、順守せざるを得ません。残念です。他の2種類はオオキンケイギクではない園芸品種ですので、今後もガーデンの彩りとして活用していきます。

2023.06.04_オオキンケイギク_IMG_3303_s.jpg オオキンケイギク

2023.06.03_ニッコウキスゲ_IMG_3266_s.jpg ニッコウキスゲ

本日12時の気温は22。天気は晴れです。

午後からは、かみさんが家のベランダで育てたマリーゴールドなどの植え付け作業を行います。

 

ではまた。

ブナの森ガーデンにて

小田木 一富