ガーデン便り

2023-02-05 12:54:00

2023年2月5日 1月のガーデン便り「大雪」

1月のガーデン便りです。

 

125日に襲来した10年に一度という寒波で、京北も大雪に見舞われました。

そのあとさらに27日から28日の明け方まで降った雪のため、積雪が増し、29日の日曜日にはガーデンの積雪量は40cmとなっていました。今回の雪はさすがに根雪となってしまい、本日現在もガーデンには18cm以上の雪が残っています。しばらくはガーデンでの作業はほとんどできない状況が続くと思います。

2023.01.26_建物南側から借景の山を望む_IMG_1655_s.jpg 建物南側から借景の山を望む

2023.01.26_雪だるま_IMG_1677_s.jpg 2023.1.26撮影 雪だるま

除雪も大変でした。26日の時点の除雪は、府道から林道を経てガーデンの駐車場所まで40mをなんとか1時間半で除雪できました。

ところが、29日に再び京北へ行き再度除雪を行う羽目になったのですが、この時は積雪量がさらにひどくなっており、林道入り口にできた土塁のような雪の山の塊を除去し5mほど林道を掘り進めただけで1時間半もかかってしまいました。もうくたくたですね。

積雪量の違い(府道の除雪車作業による道路わきの圧雪量の違い)で、除雪の仕事量がこうも変わるのかと、思い知らされました。新潟などの雪国の人たちのご苦労が、よくわかりました。

雪による被害も発生しました。山のエリアで、フェンスの外側にあるヒノキが1本折れ、フェンスを押しつぶす形で倒れてしまいました。129日の昼過ぎに、山のエリアの点検に行って発見したので、すぐ山主のYさんに電話をし、倒木をチェーンソーで除去してもらいました。フェンスは私のほうで応急処置で復旧させました。また、もう1本ヒノキが雪の重さで弓なりに曲がった状態で別のヒノキに引っかかっていましたが、まだ倒れてはおらずフェンス上空にとどまっていました。こちらは、Yさんと相談し、もう少し様子をみることにしました。春になったらいずれにせよ伐採する必要があります。

 

ガーデンの樹木にも被害が出ました。トトロの木として植栽した2本のコニファー・ゴールドクレストのうち1本が途中で折れてしまいました。このゴールドクレストは2本を隣接させて植え込み、トトロの形状を形成させるように仕上げる予定ですが、1本が折れてしまったので、もう1本も同じ高さで伐採し、側面から延びる枝を成長させていくしかありません。ちょっと時間はかかると思いますが、何年かして、トトロの木が出来上がれば良しとすることにします。

 

雪の話はこのくらいにしましょう。12月までは山仕事でほとんどガーデンの仕事ができていませんでした。1月に入ってやったのは、水はけ対策の排水路堀り作業と球根の植え付けです。

 

水はけ対策は以前より取り組んでいる対応策ですが、今回やったのは、建物西側エリアの水はけ対策です。この建物ができる前(昭和47年以前)から作られていた排水路を復活させたのです。もともとは溝が残っていた部分があり、その延長された南側に大型の塩ビパイプが土砂に埋もれた形で残っていました。塩ビパイプの先は完全に埋め立てられてしまっており、要するに排水路としての機能は完全に遮断されていたのです。

試しに排水路が残っていた部分を10cmほど泥を雑草ごとクワで深堀りしてみました。2mほど深掘りしたら、その部分に周囲から水が染み出してくるではありませんか。なんと、排水路として重要な役割をこの溝は担っていたのですね。ただ、この状態のままでは水が流れていくすべはありませんので、その先をすべて掘り起こしていくことにしました。完全に埋め立てられていた場所を掘り起こすのは難航しました。この付近は、産廃を含む土砂で埋め立てを行っていたからです。

その昔の昭和の時代、おそらく元の地主から、田畑の土地を買い現建物を建てる前に、田畑の埋め立てを行ったのでしょう。その埋め立てに使った土がひどいものでした。建築廃材であるコンクリート片、アスファルト片、瓦のかけら、ガラス、プラスチック、等々が混ざった土砂が使われたのです。

溝を掘ると、出てくるわ出てくるわ。建築廃材を分別しながら、掘る作業を進めましたが、大変でした。コンクリート片とアスファルト片、瓦のかけらは、一か所に山積みにしてあります。いずれ処理するつもりです。それ以外は燃えるゴミとして、搬出しました。何とか21日過ぎには溝が復活し、ガーデンの水はけの悪い部分が解消されました。あとは、この溝にコルゲート管を設置し暗渠(あんきょ)に変えていきます。

2023.01.21_排水路を掘る_IMG_1531_s.jpg 排水路を掘る

ガーデンのすべてに建築廃材が埋められているわけではありませんので、ご安心ください。建物の南西方向のある区域に、建築廃材の混ざった土砂が使われていたのです。これは昭和の負の遺産です。この区域を耕す際は、分別回収が必要ということです。

 

球根の植え付けで、雪が降る前にできたのは、アリウムギガンチウムの62球と、チューリップのメンフィスおよびダブルのチューリップ50球ほどです。まだ植え付けできていないものは、クィーンオブナイトの小粒の球根数十球、とピンクのチューリップ購入球根32球が残っています。ユリのカサブランカの球根もまだです。

本日は、雪をあらかじめ除去しておいた場所に、32球のチューリップを植え付ける予定です。球根以外の宿根草の苗、等も全然植え付けができていません。雪が解けるのを待つしかありませんね。

 

雪を除去して、植え付け場所を耕していると、決まって小鳥が近くにやってきます。ジョウビタキです。土の中にいるミミズとかを狙っているのです。ガーデンにやってきたジョウビタキは今年は昨年のオスではなく、色の異なるメスです。鳴き声は同じですが、色は少し地味です。写真を添付しますので見てください。渡り鳥ですので、春になるとどこかへ旅立っていきます。

2023.02.04_ジョウビタキ_メス_P1290439_s.jpg ジョウビタキのメス

本日12時の気温は6.5。天気は曇りときどき晴れです。

 

ではまた。

京北のガーデンにて

小田木 一富