ガーデン便り
2022年12月6日 11月のガーデン便り「冬の到来」
11月のガーデン便りです。
冬がやってきました。12月3日は一気に最低気温が氷点下に下がりました。初霜、そして初氷、いよいよ、本格的な冬の到来です。建物の北側の斜面で長期間咲いていたマリーゴールドは霜で即、枯れてしまいました。他にもアゲラタム、ヒャクニチソウ、ダリヤなども枯れました。霜が降りると、ガーデンの風景はガラッと変わってしまいます。
最後まで咲いていた黄色のコレオプシス(品種名は不明)も、もうまもなく枯れてしまうでしょう。このコレオプシスは宿根するのかどうか確認できていないので、一応、12月もこのままにしておいて、種を採取します。来年の春にまけば、また、新たに苗を育てることができます。
本格的な冬となって、雪が積もる前に、今回はやるべきことがたくさんあります。
建物南側のエントランス部分には、フェンスがないので、鹿が自由に入り込みます。鹿が食べられない植物を植えるしか方法はありませんので、挿し木で増やしたキョウチクトウ(桃花、白花)を植えているのですが、まだ苗が小さく、30cmの雪が積もると寒さで枯れてしまいます。ですので、杭を打って不織布でぐるぐる巻きにして、雪の寒さが直接伝わらないようにしようと思っていますが、まだ、それに着手できていません。西側の山のヤマザクラの植え付けに、まだ数日かかるためです。
ヤマザクラの苗、防獣フェンスには、再造林の補助金が出ます。その最終報告を12月23日までに京北森林組合に提出しなければなりません。ヤマザクラの苗は260本届いています。12月4日に試しに12本を植え付けしたのですが、2時間かかりました。どんなにがんばっても、1日に40本ぐらいが限界だと思います。
まだ山の斜面に残っている枝の山積みも片づけなければなりません。まず、植え付けを優先し、報告書を提出することを最優先で進めなければなりません。
考えてみると、10月からこのかた、山仕事が大半を占めており、ガーデンの苗の植え付けはほったらかしでした。それでも、植え付け待ちの苗は、今か今かと植えられるのを待っているのです。もう少し我慢してくださいよ、と思うばかりです。カンパニュラメディウムの苗、エキナセアの苗、その他いくつかの宿根草の苗たち、買ってきても植えられることなく、2か月以上放置されています。何とか12月中旬にはヤマザクラの植え付けを終えて早くガーデンの仕事をやらなければと、焦るばかりですが、今はどうしようもありません。
少し時間を前に戻しましょう。11月、ガーデンに咲く花の数はぐんと減り、ノコンギク、ヨメナ、コレオプシスが中心となりました。その間、樹木も紅葉し、まずナンキンハゼが色づきます。ガーデンにある4m越えのブナの葉は黄色に紅葉します。ナンキンハゼの葉が散る頃、ヤマモミジが赤く色づきます。ヤマモミジはまだまだ背丈が低いのですが、いずれは、見ごたえのある高さに成長してくれると思います。
10月11日に西洋芝ケンタッキーブルーグラスブルーノートの種まきを行いましたが、今は順調に成長しています。この品種は、冬は全く問題はありません。少し雑草が生え始めましたので、草取りを行う必要がありますが、芝生の丈は冬に入ってそれほど成長しないので、今はほったらかしで大丈夫です。
ミズナラのドングリを植え付けた苗床は、心配していたネズミの被害は今のところありません。地中ではすでに根がでていますので、春になって、芽がでるのを待つのみです。
12月3日、山の防獣ネットのアンカー打ち込みを行っている最中、山主のYさんが、愛犬のカンチャンと一緒に散歩しながらやってきました。ぼちぼちフェンス設置が完了する頃と見計らい、様子を見に来たのです。
Yさんとカンチャンと山の状況をいっしょに見て回りました。西側から尾根筋に沿って山に登り、フェンスの状態を見ていくと、Yさんは、「ここにササユリを植えるといいかもしれないな」と言ってくれました。Yさんは京北の他の仲間たちとササユリの栽培を手掛けているのです。商売として軌道に乗っているのか詳しくは知りませんが、防獣フェンスで囲われた区域であれば、鹿やイノシシにササユリは食べられないので、山の散策路の脇でササユリの花を楽しむことができれば、それはガーデンにとってもプラスとなります。検討課題の一つとしたいと思います。
山の散策路は、まだ整備はできていませんが、カンチャンは登ったり下ったりを楽しんでいるかのようでした。これならば、以前お話しした犬と一緒に散歩するトレッキングは、問題はなさそうです。きっちり散策路を整備すれば、まったく問題ないでしょう。
私は、この散策路の途中、見晴らしの良い場所に、休憩用のベンチを置こうと思っています。あと、ハイジのブランコをぜひ設置したいと考えています。ハイジのブランコは、京北にも一か所ありますが、4輪バギーで山の上まで登るという有料のアトラクションになっていて、子供と楽しむというわけにはいかない条件になっています。
ヒノキとヒノキの大木の間にブランコを設置し、はるか下のガーデンを眺める。想像するだけでワクワクします。候補地は2か所、稜線沿いにあります。何とか実現して、ガーデンの来園者増につなげたいと思います。
12月3日の4時ごろ、天気がしぐれてきた時、太陽光が差し込み、突然、虹が出ました。山の上で作業していたので、ガーデンにかかるかのように出た虹をしばし楽しみました。そしてガーデンが何とか実現できますようにと、虹に向かって祈りました。そのあとあわてて建物にカメラを取りに戻って、間一髪で虹を撮影することができました。
この日の虹は、二重になっていて外側にもうっすらと虹が見えるのがわかります。
本日の12時の気温は9℃。午後からはヤマザクラの植え付けを行います。夕暮れまでに、20本以上植えたいと思っています。
ではまた。
京北のガーデンにて
小田木 一富