ガーデン便り

2022-11-05 12:54:00

2022年11月5日 10月のガーデン便り「ミズナラのドングリ」

10月のガーデン便りです。

 

京都市内からガーデンまでの道路である国道162号線、府道78号線から見えるモミジはかなり色づいてきました。特に京北では今が真っ赤になって見ごろとなっています。京都市の中ではでは真っ先に紅葉が見ごろとなりますね。いつの間にか秋が深まり、11月に入ってガーデンの最低気温は6となる日が出てきており、いよいよ冬が近づいてきました。

 

ガーデンに植えた宿根草で、これから咲き始めるものはもうありません。10月から咲き始めた、ヨメナ、ノコンギク、が今、ガーデンの主役です。それと今年の春に種をまいた黄色のコレオプシス(品種名は分かりません)1mほどの草丈で咲き始めました。去年、京北の、とある畑で11月に咲いていた黄色の花から、種子を採取したものですが、霜が降りるまで咲き続けていましたので、晩秋のガーデンを彩る主役になるのではと思っています。

2022.11.03_コレオプシス_IMG_1030_s.jpg コレオプシス

ヨメナは自生種ですが、3種類のヨメナがガーデンで咲いています。一つは白花、もう一つは薄紫花、それと白花で葉っぱが細く小さいもの、この3種類のヨメナは、ガーデンのあちこちに咲き乱れ、晩秋のガーデンをささえています。

 

ノコンギクも3種類、桃色花と紫花(花が大きいものと小さいもの)。これらもガーデンのあちこちで咲くようになりつつあり、来年に向けてもう少し株を増やしたいと思っています。

2022.10.29_ノコンギク紫色_IMG_0921_s.jpg ノコンギク

晩秋まで咲き続けているものは、他にもあります。ダリヤです。薄紫の皇帝ダリヤハイブリッドガッツァリアは、次々と花が咲き続けています。他にも黄色のダリヤとえんじ色のダリヤがあります。ダリヤはもう少し数を増やさなければなりません。少なくとも11月いっぱいまでは、ガーデンを訪れるお客様に楽しんでいただけるようにするため、ダリヤはその対応にはうってつけですので。

2022.10.16_皇帝ダリアハイブリッド ガッツァリア_P1050202_s.jpg 皇帝ダリヤハイブリッドガッツァリア

さらに、上野ファームのカレンダーに載っていたソリダコ ファイヤーワークスの苗を通販で取り寄せ、植え付けました。雑草として悪名の高いセイタカアワダチソウの仲間ですが、弓のようにしなって咲く姿がダイナミックで、きっとこれも晩秋のガーデンの主役になると思います。

 

上野砂由紀さんが、今年の8月に出されたMOOK「上野砂由紀さんの魔法のお庭」を入手しました。やはり上野ファームのガーデンは素晴らしいですね。上野ファームのガーデンが100点だとすると、私のガーデンは、まあ20点ぐらいでしょうか。まだまだ全然だめです。それでも、少しずつ良くはなっているとは思います。目標を明確に定め、一歩一歩それに近づく努力はしているのですが、何せ一人のマンパワーでは限られたことしかできず、果たしてオープンにたどり着くことができるのか。心配してもきりがないので、今は自分のできることをやるしかないですね。

MOOKに載っているプランツガイドには知らない植物がまだまだいっぱいあります。そのひとつエゾクガイソウの苗を取り寄せました。本日午前中に植え付けを行いました。京北の地でうまく育つことを祈るばかりです。

 

102223日に父がガーデンにやってきました。それに合わせて、娘が丹波からやってきました。おじいちゃんと話す機会をつくるためと、キャンプの練習をするためです。近くの温泉(日吉の道の駅)で湯船につかってから、夜は、建物の中で、すき焼きをしました。娘が丹波で買ってきた牛肉はなかなかのもので、大変うまいとおじいちゃんにも好評でした。夕食後は、外でたき火。娘が買った道具で、私がガーデンで調達した薪を燃やしたのですが、なかなかたき火をする機会はないおじいちゃんには、珍しかったのでしょう。じっと火にあたって、時間を過ごしていました。娘は車の中でシュラフにもぐり込んで一晩を過ごしました。これがキャンプの練習なのだそうです。

 

1025日に、再び朽木の生杉(おいすぎ)に行ってきました。目的はブナの実の採取です。しかし残念ながら今年は凶作の年のようで一粒も落ちていません。10月あたまに行った時も、ブナの実の落下が全くなかったので、今年は凶作かなと思っていましたがやはりそうでした。 その代わり、ミズナラのドングリを採取することができました。

ミズナラは大きな木になるほど巨大などんぐりを実らせます。私がまだ若い頃、生杉から登って三国峠を経て枕谷に入ると、そこにミズナラの巨木があり、たくさんの大ドングリを落下させていました。残念ながら、この巨木はもうありません。十数年以上前にキクイムシにやられてしまったのです。生杉ではもうミズナラの大ドングリはないものとあきらめていましたが、林道を少し登っていくと、なんと結構大きなミズナラのドングリがたくさん落ちているではありませんか。いつの間にか、ミズナラが成長し、大ドングリを実らせるようになっていたのです。

さっそく拾い集めて持ち帰りました。後で数えると133個の大ドングリを採取できました。写真に撮りましたので後で見てください。直径が2cm、長さが3cmあります。 ミズナラの大ドングリはガーデンの苗床に植え付けました。しばらくネズミの食害がないか、様子を見ます。前回のブナの実はほとんどがネズミの食料と化してしまったので、今回はその轍は踏まないようにします。

2022.10.25_ミズナラのどんぐり_IMG_0879_s.jpg ミズナラのドングリ

10月から西側の山の植林準備を進めました。まず、防獣フェンスの設置を行わなければなりません。240cmの鉄アングルの支柱を66本打ち込むのは結構大変な作業でしたが、なんとか終わりました。今日からは、この支柱に、網を固定していきます。そのあとは下からのイノシシ侵入対策として1mごとにアンカーを打ち込みます。

 

現場には伐採の残材である枝が山積みになっているので、これも処理しなければなりません。まだまだ重労働が続きます。121日には、ヤマザクラの苗木260本が届きますので、急ぐ必要があります。ヤマザクラの苗木には補助金が出ます。まずはヤマザクラを植え、補助金申請の完了報告を行い、そのあとに、ブナ、ミズナラの苗を植えていきます。ブナを植えるのは、来年の秋以降ですね。疲労でダウンしないよう、体調維持に気を付けてがんばります。

 

ではまた。

京北のガーデンにて

小田木 一富