ガーデン便り

2022-06-05 12:47:00

2022年6月5日 5月のガーデン便り「デルフィニウム、ジギタリス、ルピナスと、タマゴサンド」

5月のガーデン便りです。

 

5月中旬から6月の梅雨入り前は、ガーデンが、最も美しい時期となります。なんといっても、ガーデンに欠くことができない3つの花、デルフィニウム、ジギタリス、ルピナスが一斉に咲き始めるからです。この3種に加えて、アリウムギガンチウム、カンパニュラメディウムがさらにガーデンを引き立たせ、まさに、春から夏へ移り変わるガーデンを彩ります。

 

今年の状況を確認しましょう。デルフィニウムは苗を買ってきて植え付けただけですが、昨年秋に植え付けたもののほうが今年の春に植え付けたものより成長がよく、しっかりと花をつけてくれました。ただ残念ながら、デルフィニウムは夏を越すことができません。暑くなると枯れてしまいますので、また、秋に苗を調達しなければなりません。

2022.05.28_デルフィニウム_P1030641_s.jpg デルフィニウム

一方、ジギタリスは、こぼれ種で勝手に増えていきます。特に赤紫色のものが増えやすく、結構な数になりました。夏の暑さ、冬の寒さにも耐えますので大変有用な植物です。大株になって、茎がしっかりとしているせいか、倒れもせず、ガーデンの主役ですよと言わんばかりの勢いです。

2022.05.28_ジギタリス_P1030627_s.jpg ジギタリス

ルピナスは昨年秋に種をまいたものが50株以上育ちましたので、それがこの春、大きくなってよく花をつけてくれました。植え付けの際は、牛ふん堆肥と有機肥料をすきこみましたので、うまく成長しました。少し、コツをつかむことができました。多分、ルピナスは夏の暑さは苦手なのでほとんど枯れてしまうものと思います。これが北海道であれば、夏を乗り越え、また翌年開花するのですがね。今年は種を採取し、秋にまいてみようと思います。

2022.06.02_ルピナス_P1030858_s.jpg ルピナス

アリウムギガンチウムは、葉っぱをちゃんと枯らさずに維持するためには肥料をたくさん必要とし、水も切らすことができません。それが去年の結論でしたので、昨年の球根の植え付け時にしっかりと堆肥と肥料を与えました。春の成長は順調でしたが、5月に入り、葉っぱが枯れてきました。肥料を追加しなければだめだということですね。2か所の植え付け場所のうち、1か所は完全に葉っぱが枯れてしまいました。もう一か所はかろうじて半分は枯れずに残りましたので、また、一つノウハウがわかりました。

2022.06.04_アリウムギガンチウム_P1030888_s.jpg アリウムギガンチウム

カンパニュラメディウムは、今のところ大雨にやられていないので、きれいに咲いています。昨年の苗の植え付け時は、堆肥と肥料と草木灰をすきこみました。酸性土壌では駄目だということですね。大株になりすぎても、茎が重さに耐えきれず、倒れてしまいますので、その加減が難しいですね。

2022.06.04_カンパニュラメディウム_P1030905_s.jpg カンパニュラ メディウム

ガーデンのバラは、昨年末からこの春までの手入れが全くできておらず、ちょっと失敗でした。バラアーチのナニワイバラだけは、勝手に成長していくので、今年は白い花をよく咲かせました。ただ、このバラが残念なのは、花期があまりにも短いことです。一季咲きの上、咲き始めて終わるまで2週間とありません。ナニワイバラは取り去り、別の四季咲きツルバラに変更しようと思います。バラは管理がなかなか大変ですが、きれいに咲くと見ごたえがありますので、もっと勉強して対応しようと思います。

 

ブナの稚樹は、弱い個体が枯れていき、少し数が減っています。先日、苗床の草取りをしていて、なぜ、今年の発芽率が5%以下であったのか、その理由がわかりました。ノネズミです。冬の間にノネズミが種を食い尽くし、食べ残された種だけが発芽したのです。草取りをしていて、発芽しなかった種が苗床からほとんど見つからなかったことから推定される結論です。確かに、ガーデンにはノネズミが生息しており、私も実際に目撃しています。原因が判明しましたので、次回の種まきの時は、ノネズミに掘り起こされないような対策を行うこととします。

 

ところで、ガーデン開園まで、すでに22か月を切りました。ちょっと焦ってきています。カフェを含む建物の内装設計を進めなければなりません。お金がないので自分で図面を引こうと思っていますが、如何せん、厨房機器をどうしたらよいのか、まったくわかりません。

 

私は、最初は必要最小限の設備だけを入れて、あとで調理員さんといっしょに考えていこうと思っているのですが、まず、カフェで提供するメニューを決めておかねばなりません。一人の調理員さんだけで対応できる範囲に絞り込み、あとはアルバイトがサポートする形で始めたいと思います。そうすると昼食メニューはシンプルな3品目、サンドイッチ、カレー、パスタに絞り込まないとまず無理でしょう。

 

京都五条の喫茶KANOのタマゴサンドをご存知ですか。卵焼きをサンドイッチにしたものですが、私はこの作り方、味付けが大好きです。先日、京北の道の駅ウッディー京北で、偶然にもこのKANOのタマゴサンドと作り方、味付けが似ているタマゴサンドを発見しました。値段は400円、早速買ってきて食べてみましたが、ケチャップとからしの味付けがとてもおいしい。これです。私が求めていたものは。このタマゴサンドは、ぜひメニューに加えたいと思います。

2022.05.21_タマゴンド_P1030558_s.jpg ウッディー京北のタマゴサンド

カレーは、北海道の上野ファームの納屋カフェで提供しているファーマーズカレーというのが、大変シンプルでまあまあおいしいのではと思っています。どのようにして作ったらよいのか。いま、レトルトカレーとの組み合わせで研究中です。

 

まず最初のカフェの在り方としては、設備投資は最小限とし、走り出して変えていったらよいと思っていますので、シンプルな厨房で、消防、保健所の指示事項をクリヤできるように設計しようと思います。とにかく、ローコストで進めないと、のちのちの経営に響きます。

 

IHで行くか、プロパンガスで行くか、これも悩むところです。プロパンガスの維持費は都市ガスの1.5倍以上になりますので、コストがかかります。かと言って、電気代も上がる一方ですし、プロ用コンロにせず家庭用IHとプロパンガスのコンロを両方揃えてもよいのではないかと思い始めました。とにかく悩んでいます。

 

ではまた。 

京北のガーデンにて

小田木 一富