ガーデン便り

2022-02-06 12:51:00

2022年2月6日 1月のガーデン便り「雪だるま」

1月のガーデン便りです。

 

今年の冬は、本当に雪がよく降ります。昨年末からの雪はいまだにガーデンに残っています。今朝、雪が降ったため、またガーデン全体が新雪で10cm覆われました。残雪の残っている場所では新雪がプラスされ15cmほどの積雪です。ひどいところは建物の屋根の下で、屋根から落ちてきた雪が溜まって山のようになりカチカチに凍っているため、なかなか溶けません。まだ、膝高さ以上残っています。

2022.01.18_雪だるま_IMG_0275_s.jpg 

 1月はこの雪のため、作業ができる時間が半分以下になってしまいました。なかなか、思ったように仕事が進みません。球根の植え付けは、残すところユリが40球ほどあり、本日完了したいと思っていましたが、午後の天気次第です。 草の根の除去まではやりたいと思っています。

 

冬の作業で注意すべき点は、土の中に残っている球根や宿根草の根を傷つけずに、耕し、堆肥をすきこみ、新たに球根の植え付けを行う必要がある点です。今回も、うっかり埋まっていたユリの球根をざっくりと切ってしまったりしてしまいました。

 

私は、ユリや宿根草の場所がわからなくなるのを防ぐため、20cmほどに切った直径10mm以下の竹を土に刺しているのですが、1年もたつと、竹が朽ちて抜けたりして、元の場所が分からなくなっているので困ったものです。これには、目印の竹を更新して突き刺すしかないのですが、もう少し何かうまい知恵はないものでしょうか。

 

冬のガーデンは花もなく、寂しい限りですが、一羽の野鳥がこのガーデンをなわばりにして、ピッ、ピッ、と鳴いています。私が耕した後は、必ずその場所にやってきて、何か食べ物はないかと、しきりに土をつついています。調べるとジョウビタキという野鳥でした。あまり人間を怖がらないようです。私が耕していると、すぐ、横まで飛んできて、早くどいてくれとばかりに、待っているのです。オレンジ色のおなかのこのジョウビタキは、渡り鳥ですが、群れをつくらないようです。冬はエサが少ないため、群れをつくると、群れ全体がエサ不足の危険な状態となることから、それぞれの個体がなわばりの中でエサを探すそうです。

2022.02.01_ジョウビタキ_IMG_0598_s.jpg ジョウビタキのオス 

ところで、今年も上野ファームのカレンダーを購入し、建物の中に掲示しました。ガーデンのカレンダーは、そのガーデンを表現する商品ですので、とても重要であると考えています。研究のため、日本各地のガーデンのカレンダーを取り寄せて資料として置いています。ただ、どこのガーデンも、冬の時期の写真には苦労しています。冬の写真を全く使わないガーデンもあります。上野ファームも、本来は11月~3月は雪景色になってしまうはずですが、カレンダーの雪景色は、12月の1枚だけです。まあ、これも仕方はないと思います。

「ブナの森ガーデン」のカレンダーは、ぜひ制作し、商品としたいと思っています。商品として魅力的な写真が必要です。写真の撮り方は、もっともっと研究しなければなりません。冬の時期の写真をどうするか、これもなかなか難しい問題です。

 

カレンダーといえば、わが家でも、毎年、カレンダーを3部作成し、かみさんの実家、私の実家、自宅に掲示しています。子どもが小さい頃から、このカレンダーづくりは、私の大晦日の仕事となってしまっています。月ごとに前年の写真をセレクトし、A4でプリントアウト、その下には、毎月のカレンダーの数字部分を別途A4でプリントアウトしたものをスコッチメンディングテープで貼り合わせます。上には綴じ代となる2cm幅の帯を同じくテープで貼り合わせ、それを12か月分綴じるのです。

 銀塩写真からデジカメに切り替わった時からスタートしましたので、もう20年近く続けています。 最近は、なかなか家族の写真を撮る機会がないため、子どもから、何かカレンダーに使える写真はないかと、送ってもらい、不足の部分はガーデンの写真を入れて12か月分をなんとかそろえています。2022年カレンダーもかろうじて写真を揃えました。

 

ではまた。

京北のガーデンにて

小田木 一富