ガーデン便り

2021-12-05 12:26:00

2021年12月5日 11月のガーデン便り「冬をどう乗り切るか」

11月のガーデン便りです。

冬がやって来ました。

1130日には初霜が降り、霜柱がいたるところの地面に形成されました。最高気温が10に達しない日々が多くなってきており、寒い中での外の作業は、結構こたえます。

私は体質で耳たぶにしもやけができてしまいます。11月の末で、すでに右耳にしもやけの症状が出てしまいました。すぐに耳を覆うタイプの防寒帽に切り替え、対応しています。また、足の裏もしもやけになるため、厚手のソックスを2重に履いてから長靴を履くように切り替えました。さらに寒くなったら、ソックスの裏に貼るカイロを使用します。長靴も冬用のものに切り替えています。

冬の作業では、作業着の外側に雨ガッパをいつも着ているので、結構な防寒にはなっています。泥などで汚れるのはカッパのみで、日々の作業着の洗濯も毎回行う必要はなくなりました。真夏の炎天下とは全く状況が変わります。

 

それでも今の仕事がしんどくないかと聞かれれば、私は、まったくそのようには思いません。春に咲く花々を想像しながら、ひたすら開墾と苗・球根の植え付けを行っていますが、自然を相手とするこの作業をつらいと思ったことは一度もありません。自分自身でガーデンを造り、森を創っていく。なんと素晴らしい仕事でしょうか。いつか、多くの人々がこのガーデンを訪れ、花々に癒され、森を歩く姿を想像すると、わくわくしてきます。

 

本日12時の気温は6、小雨がぱらついていましたが、2時間ほど作業をしました。

 

ガーデンの花々の開花はほぼ終わり、今咲いているのは一部のバラとサザンカのみです。12月は、新たに咲き始める花はありません。これはガーデンとしては、大きな課題です。

2021.11.16_バラ_マダムヴィオレ_P1030070_s.jpg バラ マダムヴィオレ

2021.11.23_サザンカ_P1030090_s.jpg サザンカ

冬の期間、多くのガーデンは閉園しています。長野大町のラカスタナチュラルヒーリングガーデンは11月の第一週で閉園します。次のオープンは来年の4月中旬です。北海道旭川の上野ファームは10月中旬には閉園、翌年のオープンは4月下旬となります。閉園期間中は、翌年の準備作業を行うことになるのですが、入園料収入が途絶えるため、ガーデン経営としては、非常に厳しい期間です。

 

私は「ブナの森ガーデン」の営業期間は通年にしたいと思っています。ただし、12月から3月中旬までは、花が非常に少なくなってしまうため、入園料は取れないでしょう。仮に入園料を冬期料金で安く設定したとしても、入園料相当の金券を発行して、カフェで使ってもらうようにしなければならないでしょう。まさに、カフェ頼みの冬期営業となってしまいます。これが大きな課題です。

 

以前紹介したラカスタのHMさんは、季節社員さんです。ガーデンのオープンしている期間だけの社員さんです。休園中は、職を失います。当然、給料も入ってきません。

 

私は「ブナの森ガーデン」に集う社員さんたちには、一年中、仕事をしてもらいたいと思っています。冬期をどう乗り切るか、ガーデンにとって最も深刻で重大な課題です。答えはまだ見つけることができないままです。

クリスマスローズなど、冬から春の時期に咲く花をもっと増やすのも一つのアイデアです。カフェの目玉商品があれば、例えば、スイーツとか、持ち帰りできる商品があれば、通年営業に対しての大きな強みとなるのですが。こればかりは、私の専門外の話ですので、採用する社員さんの力量に負うところが大きくなってしまいます。多分、ガーデンオープンにこぎつけても、この大きな課題はそう簡単には解決できないと思っています。若い人たちの意見をいろいろと聞いて、走りながら考えなければならないと思っています。

 

私は63歳になりました。特別支給の老齢厚生年金を受け取ることができますので、このメールを送ってから、ただちに手続きの書類作成にかかろうと思います。全額の年金が出るのは65歳からですが、生活費が随分と助かります。すでにガーデンに取り組み始めてから3年になるのですね。オープンまでの道のりは、まだまだ、道半ばです。

 

ではまた。

京北のガーデンにて

小田木 一富