ガーデン便り

2021-07-06 12:34:00

2021年7月6日 6月のガーデン便り「湿気を好むウツボグサ」

6月のガーデン便りです。

  

このところ梅雨末期ということで、雨がよく降りますね。ガーデンの草ぼうぼう状態は相変わらずですが、開墾と植え付けの作業は、少しずつ進んでいます。73日に、ガーデンでヒグラシの第一声を聞きました。カナカナと鳴くセミです。ということは、梅雨明けは近いということです。

  

心配していたイノシシは、今のところ侵入してはいません。ただ、付近で5月に目撃されているだけに、まだまだ、心配はつきません。スカシユリなどの開花ピークは過ぎましたが、これからはコオニユリが開花します。コオニユリの球根はユリ根として食卓に出るものですので、イノシシの大好物となるはずです。気を緩めずに、警戒に当たっています。

  

ガーデンの花々は6月に入って夏の様相に変わりました。カンパニュラメディウムに代わって、ホタルブクロが一斉に開花しました。ホタルブクロは地下茎とこぼれ種でどんどん増えます。夏の高温、冬の低温も問題なしで、育てやすい宿根草です。ほったらかしで育てていますが、6月のガーデンの主役となる植物です。

 2021.06.15_ホタルブクロ_P1280436_s.jpg ホタルブクロ

 

次の主役ですが、一年草のクレオメを主役にしようと、ガーデンの何箇所かに種から育てたクレオメの苗を植え付けました。7月後半には、花が咲き始めます。

  

問題も出ました。6月は気温が上がってきたため、病害虫が発生しました。ウドンコ病は、昨年までは発生していなかったのですが、今年は、アカツメクサ、モナルダで初めて確認しました。アカツメクサは雑草ですが、ウドンコ病にやられたものは除草しました。

 

また、3本あるハナミズキの1本がウドンコ病にやられてしまいました。一旦ウドンコ病にかかるとなかなか回復させることができません。ハナミズキは来年の新緑の時期に、消毒するしかないでしょう。

  

それから、マメコガネという1cm足らずのコガネムシが大発生し、猛威を振るっています。今年の4月に植えた1.5mほどのシラカバの葉っぱが、あっという間に丸坊主にされてしまいました。シラカバだけでなく、ハギ、サルスベリ、サクラ、ネコヤナギ、ハクロニシキなどの葉がよく食べられています。このところ私は、午前、午後に各1回はガーデンを巡回し、マメコガネを見つけ次第、殺虫剤を撒いて処理しています。丸坊主にされたシラカバは心配ですが、多分、新芽が出てくると思います。回復を願うばかりです。

  

建物の西側のガーデンエリアは、開墾があまり進んでいませんでしたが、6月に少しずつ開墾を進めています。ここで大きな課題は水はけの悪い湿地帯のような箇所があることです。水路を造って、水はけの改善を行なおうと思っていますが、一つ気が付いたことがあります。ウツボグサです。

  

この花はこの土地に元々自生していました。建物の北側の常時湿っている場所でひっそりと咲いていたのを見つけ、それを、別の場所に移植して、株を増やしました。たまたま西側の湿地帯に移植した株が、現在も枯れもせずに成長し続けているのを6月に確認し、目からうろこと言いますか、はたと気が付きました。湿地帯には、湿気を好む植物を植えればよいのです。まずは、ウツボグサの株を増やすこと、次にこれも湿気を好む、ミソハギを植えること、この二つの植物から、植え付けを始めました。西側ガーデンエリアの開墾と植え付けを、7月以降でさらに進めます。2種の植物以外にも、条件に合う植物がありそうですので、湿気を好む植物の群落を、このエリアに形成できれば、これは一つのガーデンのテーマとなりえると思います。

 

2021.06.24_ウツボグサ_P1280585_s.jpg ウツボグサ

 今日は、雨が降ったりやんだりの天気です。雨が降ってきたら、外の作業は中止にして、建物内で、撮りだめたガーデンの動画を整理するつもりです。

  

ではまた。

京北のガーデンにて。

小田木 一富