ガーデン便り

2021-06-06 12:57:00

2021年6月6日 5月のガーデン便り「上野ファームのこと」

5月のガーデン便りです。

 

今年の梅雨入りは5月中旬からとあまりに早く、どうなることかと気をもんでいましたが、ここのところ中休みが続いています。私としては作業のできる時間が増えて助かっていますが、やることがいろいろあるため、ガーデンは草ぼうぼうの有様です。この時期の雑草の成長速度は驚くべきもので、週4日、私一人が草取りだけに専念したとしても、到底、追いつくことができません。

 

20197月上旬、私は父を連れて北海道ガーデンを旅して周りました。旭川の上野ファームに行ったとき、偶然、オーナーの上野砂由紀さんと立ち話をする機会を得、その時、今日のガーデナーは、砂由紀さん、砂由紀さんのお母さん、それとアルバイトの3人だけと聞きました。北海道ガーデンですので、私の京北のガーデンよりはるかに広い面積のガーデンを管理しなければならないはずです。3人だけでよく対応しているなと思いました。私は750坪の管理面積のうちの半分も耕していないのに、すでに雑草の成長速度に追いつくことができないでいるのです。

2019.07.03_上野砂由紀さんと父_P1240053_sss.jpg 上野砂由紀さんと私の父(2019.07.03撮影)

まあ、管理が行き届くようになれば、生えてくる雑草も減るでしょうから、今は、ひたすら開墾しながら、植え付け後の雑草除去に精を出すしかありません。

 

上野砂由紀さんは、旭川の上野ファームの経営者であり、富良野の「風のガーデン」の設計者でもあります。そして、私の目標とするガーデナーです。「風のガーデン」のようなガーデンに、京北のガーデンを仕上げていきたいと思っています。

 

ちょうど、NHKオンデマンドで、「小さな旅  わたしの花たち~北海道 ガーデン街道~」という番組を見ることができました。上野ファームと紫竹ガーデンが登場します。砂由紀さんの話が聞けますので、私にはとても参考になりました。オンデマンドでは916日まで試聴できます。

 

さて、梅雨の時期の大きな課題は、イノシシの来襲と水はけ対策です。今のところイノシシは侵入していません。ガーデンを囲うフェンスの下側に丸太を針金で固定し、イノシシ避けとしたのが、功を奏しているようです。ただし、まもなくユリが咲き始めます。敵はユリの根が大好物ですので、ユリの香りに誘われて、梅雨の雨の中、フェンスの脆弱な部分を探り当て、侵入を試みるに違いありません。まだまだ、イノシシとの戦いは続きます。

 

一方水はけ対策ですが、大雨が降る度、大きな水たまりができる場所が複数箇所ありましたので、応急処置として水の排水路を掘って、水が流れていくようにしました。最終的には、排水溝ではなく、コルゲート管という穴が開いたパイプを埋め込み、暗渠とする必要があります。これは、追々やっていきます。

 

また、建物東側にもともとあったU字溝が逆勾配になっていて水がたまったままになっており、建物内部の床面に水がしみだしてきました。これはまずいので、U字溝底部にモルタルを流し込み、勾配を正しくしました。たまった水はうまく排水できるようになりましたので、このU字溝に、ガーデン北側の雨水排水も流れるようにしようと、今、取り組んでいます。

 

ガーデンの水はけは、非常に重要な管理ポイントです。これがうまくいかないと、せっかく植えた苗がどんどん枯れていきます。おととし、昨年もこの問題で痛い目に合っていますので、何とかクリヤしたいと思います。

 

ガーデンは、今、最も花々が美しい時期を迎えました。5月上旬から咲き始めるツツジに始まりデルフィニウム、ジギタリス、シャクヤク、アリウムギガンチウム、ラベンダー、カンパニュラメディウム、等々。

 ジギタリス_P1280345.jpg ジギタリス

一方で失敗も多々発生しています。ほったらかしにしていたバラは、瀕死の状態。アリウムも満足に育ったのは20球のうち5球、肥料不足が原因です。アリウムは多肥にしなければだめということがわかりました。

 

ところで、ワクチン接種の状況ですが、私は2回目を接種後、すでに2週間以上経過しました。父は、まだです。

早く、若い人に行き渡るようになれば良いですね。

 

 

 

ではまた。

京北のガーデンにて。

小田木 一富