ガーデン便り

2021-04-07 12:43:00

2021年4月6日 3月のガーデン便り「サクラ」

3月のガーデン便りです。

 

京北のガーデンでも41日にソメイヨシノが満開となりました。昨年よりも一週間ほど早いです。春は、私の最も好きな季節です。サクラも大好きです。

ガーデンの建物の南側には、3本のソメイヨシノがあり、うち1本は、樹齢30年以上ですが、周囲にスギが植えられていたため、日当たりが悪く、てんぐ巣病にかかり弱っていました。おととし、スギを伐採した際、てんぐ巣病に侵された枝をすべて取り払い、様子を見ていましたが、新たに伸びたたくさんの小枝に、今年はいっぱいの花をつけてくれました。今のところ、病気の再発はありません。あと2本の桜は若木ですが、なぜか根っこがつながっており双子のサクラです。こちらも、元気に花を咲かせています。

IMG_9349_s_ソメイヨシノ.jpg 

一方、メインガーデンに植えた、一重の紅枝垂桜は、2回目の開花となりましたが、あまり元気に成長していません。花の後、肥料を与えて、様子を見るしかないでしょう。

IMG_9376_s_一重紅枝垂れ桜.jpg 

一年草であるサクラソウ(プリムラ マラコイデス)は、私の好きな花の一つですが、京北のガーデンではうまく育っていません。最初は秋に苗が出回るので、それを植えてみたところ、冬の寒さと雪ですべて枯れてしまいました。そこで今年は、1月に安売りされた苗をたくさん買ってきて、苗のままトレイに置いて、その上に透明のプラスチックカバーをかけ、冬越しさせてみました。雪が降ってもカバーに積もるだけで、苗は越冬しました。それを3月に地植えしたのですが、うまく成長しません。原因は、苗のポットのままで長期間置いていたため、株が弱ってしまったのだと思います。難しいですね。来年は、別の方法でトライしたいと考えています。

 

ところで、前回お話しした昆虫学者のSK先生の件です。出町ふたばの豆餅をお土産に328日にSKさん宅を訪問しました。お庭には、趣味のクリスマスローズのポット苗が、それこそ1000ポット以上も所せましとおかれており、去年から徐々に減らしていこうと言っていたのに、全然減っていません。ブナの苗木も大小40鉢以上あり、もうちょっとだけ記録を取りたいとのこと。私から、ガーデン西側のブナ林化計画を説明し、苗木について快く協力いただける旨、返事をいただきました。まず山林の地質を見ておいたほうが良いとのことで、510日前後で、私のガーデンに来ていただけることになりました。510日というのは、研究対象の昆虫が、その前後には野山にいないから、ということだそうです。相変わらずお忙しい先生です。

 

ガーデンの春はこれからです。今咲いているのは、スイセン、サクラ、レンギョウ、ツバキ、ビオラ、チューリップぐらいです。宿根草は4月下旬から徐々に咲き始めます。無事厳冬期をのり切ったもの、のり切れずに枯れてしまったものもあります。京北の土地に合う宿根草が生き残るはずですので、今はそれを見つけて、増やしていくしかありません。時間がかかる仕事ですが、楽しくもあります。ガーデンではツクシがあちこちに顔を出しています。ツクシはかわいいのですがそのあとはスギナがどんどん出てきますので、スギナとの闘い、雑草との悪戦苦闘が始まっています。

 

明後日の8日は不動産屋と、山林取得の相談です。ブナの森ガーデンの実現のため、ひとつひとつ課題をつぶしていくしかありません。

 

 

ではまた。

京北のガーデンにて

小田木 一富