ガーデン便り
2026年10月3日 9月のガーデン便り 「北海道ガーデンに想う」
9月のガーデン便りです。
本日は10月3日土曜日です。すでに2026年度の上半期が終わりました。とにかく、時間の進むのが早い。やるべきことがたくさんありすぎて、どうしたらよいのか、という境地ですが、まあ、なんくるないさ(沖縄の言葉で何とかなるさ)と考えるしかありません。
さて、まず表題に書いた件をお話ししたいとします。9月10日から13日の間で北海道をかみさんと一緒に旅してきました。娘と息子が旅行費用を出してくれまして、大変感謝しております。年金生活者が毎年北海道に行くというのは、結構やりくりが大変です。そのあたりは、子供達が気を利かしてくれたわけです。
1日目は千歳から白老へ行き、アイヌのウポポイを見学後、富良野の宿に向かいました。そして2日目、風のガーデン訪問後、旭川に向かい上野ファームへ、3日目は上川の大雪森のガーデンに寄り、この後は一気に小樽へ、駅前の市場で海鮮丼に舌鼓を打ち、4日目、余市のニッカウイスキーに寄ってから京都に戻るという工程です。
北海道ガーデン街道の主要ガーデン3つを初めて秋にまわりました。北海道ガーデンは、10月中旬で今シーズンの営業は終了ですが、各ガーデンは、まさに日本を代表するガーデンです。どこもすばらしいの一言に尽きます。皆様も機会がありましたら、ぜひ、行ってみるとその良さが実感できます。
まず、富良野の風のガーデン、このガーデンは、フジテレビのドラマ「風のガーデン」制作のためにつくられたガーデンです。プリンスホテルの所有するゴルフ場の一部をつぶしてガーデンに仕上げたもので、ガーデンの設計は上野ファームの上野砂由紀さん、ドラマ撮影終了後、プリンスホテルが一般客向けに開園し、今に至っています。
ドラマの脚本は、先日亡くなられた倉本聰さんです。倉本聰さんは上野ファームのガーデンを実際に見て、ガーデンの設計を上野砂由紀さんに依頼したとのことです。当然、すぐにガーデンができるわけがなく、2年をかけて植え付けた苗が見栄えよく成長してから、ドラマの撮影が始まりました。
私は、ドラマのテレビ放映を直接見てはいませんが、風のガーデンを知って、DVDを購入し、2回見ました。いいドラマです。
9月の風のガーデンは、ルドベキアやヘレニウム、アスター、などがとてもきれいに咲いており、見事な空間が造られていました。
風のガーデンのインスタグラムは、シーズン中は、各ガーデナーが交代で連日のガーデンの状況を写真と動画とガーデナーの文章の構成でアップされています。これは、とても良いことですね。ガーデナーが感じた風のガーデンの姿が生き生きと伝わってきます。
薔薇の庭をまわっていた時、赤い実がたわわに実った木がありましたので、ちょうどその場に居合わせた若いガーデナーさんに声をかけて、木の名前を尋ねてみました。カンボクというそうです。初夏にアジサイに似た花が咲くとのこと。風のガーデンのガーデナーさん、どうもありがとうございました。多分、昨年の夏もこの人に会っています。昨年はカメラを渡してグリーンハウス前のハニーサックルの近くで写真を撮ってもらいました。何か縁を感じます。
風のガーデンから旭川の上野ファームに向かいました。上野ファームは北海道ガーデン街道の中核となるガーデンです。上野ファームがなかったら、北海道ガーデン街道の組織もなかったのでしょう。それだけ上野砂由紀さんの功績がものすごいということです。上野ファームの園内はあちこちでカボチャのデコレーションが置かれており、お客様をもてなす工夫があふれていました。残念ながら、上野砂由紀さんにはガーデンで会うことはできませんでしたが、ガーデナーの仕事ぶりは拝見できました。若いガーデナーが、次の苗の植え付け準備をされていました。あと1か月で今シーズンは終わりというのに、ガーデナーは次のシーズンの準備を着々と進めていました。
私は、ガーデンというのは一朝一夕でできるものではない、ということをよくわかっています。さらに、ガーデンは人が造るものです。ガーデナーがガーデンを造るのです。花はほったらかしで成長させるものではありません。ガーデナーの手によって、時には切り戻しされて、成長を抑えられて、高さを調整されて、花を咲かせるのです。雨が降れば、花は重みで倒れてきます。選定したサンゴミズキの枝を使って、花が倒れないように支柱としていました。とても良い工夫です。私もサンゴミズキではありませんが、シラカシの剪定枝を使って、ガーデンの植物の支柱にしています。これも上野ファームのノウハウを参考にさせてもらっています。
翌日、ホテルの朝食を堪能した後、上川の大雪森のガーデンへ向かいました。大雪森のガーデンもインスタグラムに連日動画をアップされています。8月9月にレンゲショウマの動画が結構アップされていました。ちょうど若いガーデナーさんが、森のリビング辺りで作業しておられましたので、レンゲショウマの咲いている場所を尋ねたところ、いっしょに現場まで連れて行っていただきました。ガーデナーさんありがとうございました。レンゲショウマの株は大きく育っており、まだたくさんの花をつけていました。また、隣にあった黄レンゲショウマもとても素晴らしく、苗を入手して育ててみたいと思いました。
大雪森のガーデンの経営母体はどうなっているのか気になっていたので、ガーデナーさんに聞いてみたところ、資金拠出は上川町だそうです。なるほど、町おこしとして、広大な敷地をガーデンとして整備したのですね。上川町の観光資源は層雲峡温泉が主なものです。観光の次の起爆剤として大雪森のガーデンを造ったのですね。当然、若い人たちのための雇用の場が生まれます。これも、非常に良いことです。
北海道を車で旅するといつも思うのですが、町と町との間が、ほとんど人家がなく、場合によっては、廃屋がぽつんと草だらけの畑の跡に残されていたり、これは、冬はたまったものではないな、と感じます。やはり、冬の生活はとても厳しいものであるということです。北海道の人口が札幌や旭川などの都市部に集中しているのもよくわかります。
上川町を走っていると、ほとんど、民家がありません。森と畑がひたすら続く、畑も、休耕畑となっているところも結構ありました。田舎で事業を行うことの難しさがひしひしと感じられました。上川町のガーデンが、何とかこれからも発展していくことを祈らざるを得ませんでした。
9月16日、帯広近くの清水町の「十勝千年の森」が今シーズン限りで閉園するというお知らせが届きました。私は、この報を見て非常に驚きました。
十勝毎日新聞社が経営母体となって、2008年の開園以来、北海道・十勝らしい雄大な庭園、森として成長し、2012年には英国ガーデンデザイナーズ協会大賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を得ていました。
私は昨年の夏、ここを訪れています。広大な敷地の中の森と草地、一部がガーデンとして手入れされていました。景色はとても素晴らしく、ここを維持管理するのは大変だと思うのですが、ガーデナーはたったの4~5名、確かに森の中では、積極的な管理はしていないようでした。上野ファームさんのようなブリティツシュガーデンのスタイルではないので、確かに集客力は弱い感じはしました。しかし、十勝の大自然に溶け込んだ、よいガーデンだったのですが。非常に残念です。
北海道ガーデンの中では2024年にも閉園したガーデンがあります。恵庭市の銀河庭園です。札幌と新千歳空港の間にあるので立ち寄りやすい立地です。2006年にオープンし2024年10月14日をもって営業を終了。
私は以前、亡くなった父と一緒に、この銀河庭園にも寄っています。丁度、飛行機の時間にはまだ余裕があったので、恵庭の駅で降りて、この庭園を散策しました。ここも敷地がとても広く、いくつかのテーマごとに、庭園が造られていました。閉園の原因はよくわかりませんが、やはり、広すぎて固定費を維持できなかったのでしょう。
北海道ガーデンはどのガーデンもとても素晴らしく、年間の来園者もトータルで40万人をはるかに超えているはずです。最近は特にインバウンドをガーデンで多く見かけるようになりました。ただし、厳しい冬の間は、オフシーズンとしてガーデンは閉鎖となりますので、シーズン中の集客による販売高で冬を乗り切らねばなりません。ガーデン経営としては、そこが大きな課題となるのでしょう。私も、ガーデン経営を目指す身でありますので、北海道の状況をしっかりと自らの経営に活かしていきたいと思う次第です。
話は変わりますが、9月27日、私の弟がガーデンにやって来ました。私も、事前準備として1か月前からガーデンの草取りに精を出し、さらに、草だらけになっていて歩くのもままならない歩道を刈払い機で徹底的に刈込を行いました。それでも、9月の長雨のため、予定通りの刈込ができていなかったので、実は当日の朝も草刈りを行っていました。午前10時過ぎ、草刈りも一段落したので、建物内に戻り、テーブルに置いていたスマホを見てみると、何と、弟から数回の電話が入っていました。何事かとあわてて折り返し電話をしました。どうやら朝の4時に家を出たため、こちらに早く着き過ぎ、また、ガーデンの場所がよくわからず、仕方がないので日吉の道の駅に行って時間つぶしをしていたのだそうです。
私もスマホを持って作業をしていればよかったのですが、普段、私は作業中はスマホを持ち歩きませんので、ちょっと弟に迷惑をかけてしまいました。弟がガーデンにやってきて、浜松から運んできた荷物を倉庫にしまってひと段落してから、お弁当を買いにいっしょにウッディー京北へ。ガーデンの建物内で、昼食をとり、そのあと、ガーデンを案内しました。
ガーデンには、弟がドングリから育てたレッドオークが大きく育っています。高さ6mほどのレッドオーク、弟はそれを見て、結構大きくなるものだと驚いていました。あとはミズバショウの今の状態を見たり、ヒヨドリバナやハギが咲いている山のエリアを一通り回って、親父さんも元気な時はこの山道を歩いて登ったんだということを、私が説明し、納得していました。
その日は小浜の辺りの宿だと聞いていましたので、せっかくなので美山のかやぶきの里を案内していたところ、また、雨がザーザー降ってきましたので、急ぎ車に戻り、美山の道の駅で、弟と別れました。ちょっと、天気が悪かったのは残念ですが、ガーデンを一通り案内できて、私もほっとしました。
弟からは建物内装工事の資金を支援してもらいますので、また、日程が取れたらガーデンに来てもらいたいと思っています。
さて、ブナの森ガーデンのオープンの時期ですが、建物内装工事は何とか2027年3月に完了できそうですので、2027年4月のオープンを目指します。ただしまだまだいろいろと未確定要素があります。人材募集もその一つです。
このホームページで10月下旬から人材募集を始めます。ホームぺージのガーデン便りを見て、ブナの森ガーデンで働きたいと思っているみなさん、ガーデナー人材はチーフガーデナー候補として社員採用をいたします。ナチュラルガーデンでの正社員採用の機会は日本全国のガーデンを見てもめったにありませんので、他の職能の方々も、我こそはと思う方は、ぜひ応募してくださいね。
自然を相手に働くことができる職場です。都会の喧騒から離れたいと思っている方、田舎暮らしをしたいと思っている方、ぜひ当ガーデンで働くことを検討してください。京都市街地からは車で1時間ちょっとでガーデンに来ることができますので京都市内からは通えます。京都に住み、ガーデンで働く、どうでしょうか?
では、9月のガーデンの開花状況です。 すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。以下の花の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。
9月1日、モミジアオイが咲き始めました。ハイビスカスのような花を夏に咲かせます。5枚の花弁が離れて開きます。和名の由来は、葉の形がモミジに似ていることによります。
ソリダコはSolidagoと書きますので、正確にはソリダゴです。タコをひっくり返したようなイメージで花が咲くので、私はソリダコと覚えるようにしています。
9月5,6日、夏の主役ヘリアンサスレモンクィーンは、草丈が1.5m~2mになります。そのため、花がたくさん付くと重みで倒れてしまいます。それを防ぐため、成長時に1回切り戻ししています。それでも、このところの雨で結構倒れています。
当ガーデンでは最初は1本の苗からスタートしましたが、今ではガーデンで最大の専有面積を占めるに至っています。それだけ、繁殖力が強い宿根草です。
9月8日、このところ連日雨が降り続いています。秋雨前線に台風から変わった熱帯低気圧が合流して、複雑に雨雲が発生、全国各地で線状降水帯による災害が発生しています。幸い当ガーデンには災害級の雨は降っておらず、今のところ大丈夫です。
10日から、ちょっと北海道ガーデンの旅に出かけます。北海道はだいぶ秋が進んでいそうです。
9月10日~13日、北海道を旅してきました。
3つの北海道ガーデン、富良野・風のガーデン、旭川・上野ファーム、上川・大雪 森のガーデンを回ってきました。それぞれのガーデンでの撮影動画をまとめましたので、ご覧ください。
9月17日、長かった秋雨の期間が終わり、急に秋らしくなってきました。ガーデンでは日中の気温も最高気温で23℃程度ですので、とても過ごしやすく、作業がはかどります。
パンパスグラスの穂が開き、秋の花シオンが開花し始めました。いよいよ本格的な秋ですね。
9月19,20日、秋のバラが花数は少ないのですが、咲いています。シオンはほぼ花が満開になりました。ボタンクサギの花に、青く光るアゲハが来たので、調べてみるとカラスアゲハでした。ちょっと、神秘的です。
まだミンミンゼミが鳴いています。京都では9月末までミーンミーンと鳴いています。
9月22,24日、このところガーデンではアカトンボをよく見かけます。アキアカネなのでしょうか。よくわかりません。体が赤くなるトンボはいろいろ種類があるので。シオンは満開のピークを過ぎてきました。だんだん秋が深まっていきます。
2026年8月末から9月末までの特選映像を2026 Early Autumnとしてまとめました。バックに使用した楽曲は、小曽根真のラスト・サマーです。
9月も終わろうとしていますが、全国的に雨が続いています。台風と秋雨前線の活動が活発になっていますので、皆様、ご注意ください。
この映像で登場する花等は、以下の通りです。
ヒマワリ、タイタンビカス、ヘリアンサスレモンクィーン、バラアダージョ、ルドベキアタカオ、モミジアオイ、ダリアガッツァリア、オミナエシ、ロベリア、カラスアゲハ、ボタンクサギ、ソリダコファイヤーワークス、ハナトラノオ、オトコエシ、サルスベリ、ハギ、ブッドレア、ミンミンゼミ、シオン、バラアドーアロマンティカ、パンパスグラス、シュウメイギク
本日10月3日12時の気温は19.8℃、天気は快晴です。
午後は、来年用の苗の種まきの準備を進めます。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富















































