ガーデン便り
2026年7月2日 6月のガーデン便り 「伸びる伸びる夏の緑、害虫もいろいろやってきた」
6月のガーデン便りです。
本日は7月2日、じたばたしているうちに、すでに7月です。時間だけはどんどん過ぎていきます。
草の勢いが止まりません。歩道の草を刈払い機で刈っても、1週間もすれば、すぐに草は茂ってきますので、まあ、一人の手に負えるものではありません。必要なところだけ草を取り、苗を植え、という繰り返しです。
一番厄介だなと思っているのはササです。ササを完全に除去するのはまず難しい。地下茎がものすごく、だいたい取り切ったなと思っていた場所でも、また、ササが生えてくる。仕方がないので、地上部分のササを、剪定ばさみで一本ずつ切っていくしか手はありません。ホタルブクロの周りもササだらけのため、撮影の際にはまずササを剪定ばさみで除去します。カメラの視野の外には、まだ多数のササが茂っていますが、そこまでは除去している時間がありませんので、そのまま放置、ということになってしまうのです。
宿根草の苗は、暑さ寒さに強いものをセレクトして買っているのですが、サルビアスカイダンスという苗を何本か植えたところ、全く育ちません。植えた場所が乾燥しやすい場所のためそれが悪かったのかと思いますが、同じ場所でもすくすくと育っている別の種類の苗もあります。その場所の状況と植物の相性というものがあるのだと思います。サルビアスカイダンスの場合、その影響が顕著に表れ、活着しなかったのだと思われます。
まあ、宿根草は奥が深いということでしょう。買ってきた苗のうち、まともに翌年も開花するものは3割もありません。その土地の風土、植えた場所の環境、様々な要素がうまくかみ合わないと、植物はいきいきと育ってはくれないのです。
ボランティアのTIさんが、また、来てくれました。前回来ていただいたとき、北側の境界に隣家との目隠しとして植えてあるシラカシの高さを4mぐらいで抑えるようにしたいと相談して、8尺の三脚脚立が必要と聞いていました。そこで早々にコメリで8尺の三脚脚立を購入、また、Amazonで中国製ではありますが高枝電動はさみとチェーンソーを購入しておきました。
6月21日の日曜日、TIさんがガーデンに来ていただいたおり、早速、数十本あるシラカシの剪定に挑戦していただきました。このシラカシ、植えたときは高さは1mもありませんでしたが、さすがに7年近くになりますので、背丈は高いもので6mを超えています。枝もこれまでほとんど剪定していませんでしたので、茂り放題です。
当日は3時間ぐらいの作業でしたが、作業はかなり難航しました。刈ったシラカシは数本のみ、まだまだ、作業時間がかかります。 後で自分で三脚脚立に上って高枝チェーンソーで伐採を2本ほどやりましたが、なかなか大変です。伐採しても、他の枝に引っかかって、下におろすのも一苦労。さらに、伐採した枝の処理が大変です。電動剪定ばさみで短く切って、シラカシの根元に積み重ねていきました。このまま腐らせて堆肥にしてしまうつもりです。
バッテリー駆動の電動剪定ばさみ、これはなかなか役に立ちます。バッテリーも結構持ちますので、数時間作業しても大丈夫。手動で枝を短く選定していた時は、2cm以上の枝は、大型の剪定ばさみで切っていましたが、電動剪定ばさみでしたら3cmまでならスパスパ切れてとても楽です。ただ、あまりに切れ味が良いので、ボーっと作業してはだめです。自分の指まで切断してしまいますので、注意して取り扱わなければならないのは、当然です。
こうして考えると、緑の維持管理というのは、非常に労力がかかるということです。実際にガーデンとして営業を開始しても、これらの維持管理をガーデナーの皆さんにやってもらわねばなりません。草取りもそうですし、樹木の剪定も同じく。ガーデンはほったらかしで成り立つものではありません。人件費がかかるということです。そのためには、お客様から入園料をいただき、ガーデナーの人件費に充当しなければなりません。ガーデンでお客様が、非日常の世界の中で心を癒していただくための原資の確保、これが重要なのです。
さて、6月は歓迎できない害虫たちもガーデンにやって来ました。
体長が1cmほどの小さなコガネムシ、マメコガネ、毎年この時期にガーデンに多数出現するのですが、案の定、今年も、やって来ました。マメコガネが厄介なのは、バラなどの花びらをバリバリと食べていくことです。結構な頻度で、バラが被害にあっています。私は、ガーデンではバラなど、被害にあいそうな花を巡回し、マメコガネを見つけ次第、直ちに殺虫駆除していきます。
6月はアジサイの時期ですが、アジサイの花を根元でチョッキリと切ってしまう害虫がいます。その名をアジサイチョッキリ、正式には「シロオビアカアシナガゾウムシ」と呼ばれるこの虫は、体長は5〜8mmほど、アジサイの花が付いた茎を切って産卵する習性を持つゾウムシの仲間です。ガーデンでも毎年この虫が出没して、アジサイの被害が発生しています。今年も、数本のアジサイの花がやられました。いつも注意してアジサイの花をみているのですが、なかなか、このゾウムシを発見できません。
左京区の大原三千院では、今年、境内の「あじさい苑」で害虫被害が発生。約1000株のうち2割ほどしか咲いていない、とのことです。アジサイチョッキリ、恐るべしです。
6月末、ゴマダラカミキリを3匹発見し、直ちに殺虫駆除しました。樹木の枝の樹皮を食い荒らし、木の枝を枯らしてしまいます。昨年、ガーデンのブナの木の枝が壊滅してしまったのは、大型のシロスジカミキリと、この中型のゴマダラカミキリでした。カミキリムシは要注意です。私は、見つけ次第駆除していきますが、何せ、敵は羽をもっているので外から飛んできます。暑い夏、園内パトロールでの駆除は欠かすことができません。
話題は変わりますが、今、ブナの挿し木をテスト中であると前回のガーデン便りで記述したのですが、第一回のテストは失敗でした。根が生えたものは一本もありませんでした。で、再度、私の自宅のブナの木から枝を採取し、挿し木をしています。今回は西日が当たらないようにヤナギの日陰に苗床を置いて様子を見ています。京都市内の真夏の高温に耐性を持つブナの木ですので、苗としては非常に京都になじむ苗となるはずです。うまくいけば、耐暑性を有するブナのクローン苗木をたくさん作ることができます。 1か月後、結果は判明します。
では、6月のガーデンの開花状況です。 すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。以下の花の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。
6月4日、チューリップのような外観をした、釣り鐘型のクレマチスプリンセスダイアナ、その名の通り、気品ある美しさの濃いピンク色の花を咲かせます。イギリス生まれのクレマチスだそうです。暑さ寒さに強く、私はいつもほったらかしですが、よく咲いてくれます。
キョウガノコ(京鹿の子)は、キョウカノコとも呼ばれます。花の様子を京都の絞り染め「鹿の子絞り」にたとえたもの。ピンクの小花が群がって咲く様子は、桜でんぶをちりばめたように見えませんか。
6月6日、ツルバラ安曇野は、一期咲きです。花の外側は赤みを帯びたピンク、中心部は白の一重です。ほとんど手入れをしていないので、やはり、花つきは本来の姿ではありませんね。
ヘメロカリスはキスゲの仲間です。暑さ寒さに強く、ほったらかしでよく育ちます。デイリリーの英名のとおり、1日花ですが、たくさんの花が次々と開花します。
エゾクガイソウは、クガイソウに比べて大型で、花穂は40cm以上と長いのが特徴です。ブルーの穂がゆらゆら揺れる姿は、とても優雅ですね。この株は毎年成長し、見栄えが良くなりました。
6月9,11日、クラウンベッチはマメ科の宿根草です。レンゲのようなピンクの花を咲かせながら、ツルが横に広がっていきます。あまりに群落が広がりすぎるので、適切な範囲で除去することが必要です。
初夏のバラ、アドーアロマンティカ、シュワブローズクラリス、ルビーフラワーカーニバルなどが、今が盛りと咲き続けています。
6月13,14日、ガーデンのミズバショウの湿地北側に植えたハナショウブが開花中です。梅雨の時期に凛とした清涼感をもたらす花です。
ガーデンの高木が茂っている半日陰にひっそりと花を咲かせるヤマアジサイ。一般的なアジサイと比べて、繊細な美しさが魅力ですね。
ウグイスは、普段、藪の中で鳴いているのでなかなか撮影できないのですが、偶然、ナンキンハゼの木にとまったところを数秒間だけ撮影できました。
ユリも害虫の標的です。つぼみの頃から、花弁に穴をあけられる被害が、多発しています。
6月16,18日、とても大きなモリアオガエル、頭からお尻まで10cmぐらいの大きさです。カシワの葉っぱに張り付いて休憩中の様子。モリアオガエルは卵を池の上の枝に産み付けます。10日ほど前に、ミズバショウの池の上で発見しました。
ウグイスは相変わらずガーデンにやって来て、よく鳴いています。
ツルバラ芽衣、ほとんど手入れができておらず、花つきが悪かったのですが、今回、きれいにまとまって咲く花を撮影できました。ピンクの小さな花がまとまって咲くと、とてもきれいです。
梅雨に雨は付き物です。この時期の雨は植物にとっても恵みの雨となります。ただ、雨の日は、ほとんど外の作業ができません。さらに土砂降りの雨になると、けっこう花茎が倒れてしまう場合がありますので、後が大変です。雨の日は、アジサイが映えますね。梅雨の時期ならではの光景です。
バラ、カンパニュラ、ネムノキ、ハニーサックルなど、雨の日でもなかなかのものです。
6月21,23日、ヘメロカリスは、初夏から夏にかけて次々と花を咲かせる多年草です。暑さ寒さに強く、いろいろな種類があります。
テンニンギクは、以前、ルドベキアの仲間で品種名不明と紹介してしまいましたが、これは誤りでした。正しくは名前はテンニンギク、キク科のガイラルディアの仲間です。
先日、NHK京都のニュースでテンニンギクが登場し、別名「特攻花」と呼ばれている旨、紹介されていました。中心が赤、外側が黄色の花弁が特徴的な多年草です。
6月27,28日、台風7号、8号と梅雨前線の影響で雨が降り続きましたが、京都は26日の未明に降った大雨が、市内各所に被害をもたらしました。幸いガーデンでは、大きな被害は免れました。雨の風景も悪くはないですが、やはりお日様に照らされた風景のほうが、植物がキラキラ輝いて見えますね。
ウツボグサはもともとこの土地の自生種ですが、他の雑草の勢いに負けて、ガーデンの絶滅危惧種となってしまいました。株を増やすことを考えなければなりません。
本日7月2日12時の気温は26.6℃、天気は午前中は雨、昼頃から晴れ間ものぞきましたが、曇りです。まだ、通り雨もありそうです。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富



























































