ガーデン便り
2025年11月2日 10月のガーデン便り 「アサギマダラ来ました」
10月のガーデン便りです。
本日は11月2日、朝はかなり冷え込みました。昨日より娘がキャンプに来ており、私もガーデンで一泊しました。朝8時の気温は10.0℃、いよいよ晩秋の気温になってきました。
昨日は、ガーデンから15kmのところにあるスプリングス日吉でのんびりと温泉につかった後、夜、ガーデン建物内ですき焼きをつくり、娘の持ってきた吟醸酒とスプリングス日吉で買ってきた丹波ワインの新酒で乾杯しました。牛肉は娘が丹波で買ってきた丹波牛、なかなかのうまさでした。
その後は、外でキャンプファイヤー、焚き木はいくらでも転がっていますので、乾燥した焚き木にバーナーで火をつけて、しばし、暖をとりながら、炎をじっと見たり、おぼろ月夜を見たりして、ゆっくりと時間が流れました。すぐ近くまで2頭のシカがいつものごとくやってきて、こちらを見て、キッと鳴き声を発しましたが、今晩は人間がいるからだめだと判断したのでしょう。山の奥に消えていきました。
夜、娘は建物前に張ったテントで寝たのですが、冬用のシュラフにくるまり、寒さは大丈夫だったようです。京都市内でも嵐山、貴船、岩倉、花背などでクマが出没しておりちょっと心配でしたが、幸い、問題はありませんでした。
ところで、娘と息子は今、二人とも加古川にいます。半年だけですが、娘は、加古川にアパートを借りています。息子はもう少し都会にいたいそうで、神戸の大学病院の近くに借りたマンションから通っています。遅くなるときとかは、娘のアパートに転がり込むようです。それぞれ専攻は違いますが、少しずつ、一人前に近づいているのだと思います。
さて、10月、ガーデンに待望のアサギマダラがやって来ました。薄桃色のフジバカマが咲き始めた途端のご来園です。
10月14日、朝、私がガーデンに来て、今日あたりアサギマダラが来ないかなあ、とフジバカマの方を見ると、見慣れぬ蝶がいるではないですか。すぐにカメラを準備してフジバカマのところに行くと、やっぱりアサギマダラでした。しかも、2匹います。(正式には蝶は1頭、2頭と数えますが、ちょっと違和感がありますので、匹で数えます。)
アサギマダラは、2、3時間、ガーデンで休憩した後、11時頃、上昇気流に乗って上空へと旅立ちました。
ガーデンには、いろんな花が咲いていますが、アサギマダラが花の蜜を吸うのは、決まってフジバカマです。他の花のところにはあまりいきません。不思議ですね。ただし唯一、ブッドレアの花のところには、止まっていました。
近畿各地のアサギマダラ飛来のニュースが聞こえてきます。その後も、旅する蝶、アサギマダラの飛来が続きました。
18日は3匹のアサギマダラが、午前中から夕方までガーデンに滞在していました。ゆったりと食事をした後、彼らは、どこまで飛んでいくのでしょうか。自然の営みの不思議さを感じます。
19日に来園したアサギマダラには、羽にマーキングがされていました。飛行ルートの調査だと思いますが、かわいそうに両方の羽はひどく痛んでいます。マーキングで捕獲された際、傷つけられてしまったのだと思いますが、この個体は、21日にも見かけたので、少なくとも3日間、ガーデンに滞在していたことになります。おそらく、あまり遠くには飛べないと思います。
23日もアサギマダラが一匹ご来園でした。ぼちぼち、飛来は終了と思っていましたが、25日も二匹がご来園。早く南に飛んでいかないと、寒くなるのですが。大丈夫でしょうか。
トータルすると14日から25日まで、数は多くはないですが可憐な蝶を見ることができ、今年は大変良かったと思います。昨年に比べて、フジバカマがかなりたくさん開花してくれた上、開花の時期が、アサギマダラの飛来の時期にうまく重なったことが、要因と思います。
では、10月のガーデンの開花状況です。すでに、インスタグラムで動画をいくつかアップしておりますので、まだご覧になっていない方は、ぜひ、そちらも見てください。以下の花の説明文は、インスタグラムの文面を再構成していますので、重複する分はご容赦ください。
ペルシカリアは、夏から秋にかけて、スッと伸びた茎の先に鮮やかな赤い花を穂状に咲かせる多年草です。暑さ、寒さに強く、昨年秋に3株ほど植え付けたのですが、この夏の終わりから穂が伸びはじめ、初めは穂の数がとても少なかったので心配しておりました。今は、けっこうな数の穂が立ち上がって、とてもきれいです。
ヒャクニチソウは、ジニアとも呼ばれる一年草です。百日草と書き、その名の通り開花期間は3か月以上ととても長く、見栄えもよいので、ガーデンでは重宝して使っています。ただ、背丈が伸びると茎が倒れてしまい、そこから垂直に花が立ち上がります。少し行儀の悪い花です。7月から咲いているので、ぼちぼち花も終盤、葉っぱもだいぶ傷んできました。
7月15日のインスタグラムでも紹介したボタンクサギが、10月下旬、再び満開です。日本名を漢字で書くと、牡丹臭木、葉を傷つけたり、枝を切ったりすると臭いのですが、花はよい香りがします。英名ではCashmere Bouquet カシミアブーケというそうです。こちらのほうが、花のイメージにぴったりですね。
一般的には、7月~9月の開花ということですが、ガーデンのボタンクサギはまだまだつぼみが出てきていますので、11月初旬まで楽しめそうです。
マリーゴールドは、花壇の定番品目ともいえるポピュラーな花です。マリーゴールドには独特のにおいがあり、他の植物の害虫の防除にも役立つそうです。花期が長く、霜が降りるまで咲き続けます。
今現在、ガーデンのあちこちで咲いている野菊、実は野菊という名称の植物はありません。一般的には、ノコンギクやヨメナを総称して野菊と呼ぶのではないかと思います。ガーデンでは、紫、薄紫、薄桃色のノコンギク、そして白、薄紫のヨメナがあちこちで混在しています。識別がよくわからないものもあります。晩秋を彩る野菊たち、派手さはありませんが、可憐に咲いています。
バラは、マリーヘンリエッテ、アドーアロマンティカ、アプリコットキャンディ、ストロベリーアイス、ブルームーン、サイラスマーナーなどが、花数は少ないのですが、咲いてくれました。
その他、シオン、オトコエシ、シュウメイギク、ホトトギス、ガイラルディア、フクシア、ブッドレア、ムラサキシキブ、ラベンダーセージ、ワタバナ、アスター、アメジストセージ、ダリア ガッツァリア、コレオプシス、ニチニチソウ、などが開花、結実、もしくは開花中です。
本日12時の気温は13.5℃、天気は晴れ、寒くもなく、このあと宿根草の植え付けを行う予定です。
娘は、昼過ぎに、帰路につきました。今晩は、宿直勤務だそうです。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富







































