ガーデン便り

2025-05-01 13:51:00

2025年5月1日 4月のガーデン便り 「野ウサギが来た、こらぁ!」

4月のガーデン便りです。 

今日から5月です。ガーデン日和といいますか、花々を見るには絶好の季節ですね。借景の山の新緑は大変美しく、日々色が変化していく様は、淡い黄緑色のグラデーションとなって、見る者の心を癒していきます。

2025.04.29_エントランスから見る_P1310500_s.jpg 4月29日撮影 エントランスから見る建物と借景

2025.04.29_ガーデンと借景_P1310513_s.jpg 4月29日撮影 ガーデンと借景の山

さて、ガーデンはというと、いやはや、全面的にスギナなどの雑草が大繁殖してきました。いつものことですけど、やはりこれを除去するのは、一人では到底無理です。カメラを向ける周囲だけ、せっせと雑草を摘んでから撮影したり、あるいは苗を植える場所だけは、雑草を根こそぎ除去してから苗を植える、ということの繰り返しです。

ただ、根こそぎ雑草を除去したとしても、1か月もすればまた雑草だらけになります。こればかりは、どうしようもないですね。 ただし重要な苗だけは、あまり雑草を茂らせると苗が弱って枯れてしまいますので、そこだけは日々の見回りで注意しています。これまでも何回も枯らしてしまいましたので。それでも、いつの間にか消えてしまった苗が今春もあります。

 

さて、みなさんは、インスタグラムの投稿は見ていただけましたか? お知らせにも記載した通り、418日より、インスタグラムの投稿をスタートしました。主に動画を中心にタイムリーに投稿をしていきたいと考えていますが、その時点の花々の状況をお楽しみいただければと思っています。

429日に投稿したリール動画(インスタグラムのショート動画)はたかだか130秒ですが、撮影に2時間、編集に2時間もかかってしまいました。音楽は私が最も好きな服部克久の「夏は緑」という楽曲を入れました。JASRACなどによる著作権管理楽曲は、インスタグラムが包括契約をしていますので、インスタグラム上で自由にセレクトしてBGMに使えますが、時間は130秒しか使えません。また、音楽挿入時、エンドはぶつ切りになりフェイドアウトはできませんので、ちょっと心地よくはないですね。さらにアップロードの際、データは圧縮されますので、どうしても音に歪が発生します。まあ、雰囲気を楽しんでいただければよいと思います。

この29日アップの動画、私は最も上出来と思っているのですが、視聴数が全く伸びません。ぜひ、まだ見ていない方、インスタグラムを覗いてください。インスタグラムのアカウントをまだ取得していない方、簡単にアカウントは取得できます。本名でなくてもかまいません。適切に名前を作ってアカウントを取得してください。インスタグラム上で「ブナの森ガーデン」を検索していただければ、これまでに投稿したリストが出てきます。画面上でミツバツツジのクローズアップ画像をタップすれば、上記動画がスタートします。画面の右下にスピーカーのようなマークがありますので、音が出なければ、そのマークをタップすれば、音声が流れます。もし、それでも音が出なかったら、スマホの設定で音設定の画面を開き、メディアの音量がゼロになっていると思いますので、それを変更してください。(もちろん、スマホだけでなく、パソコンでも見ることができます。)

2025.04.26_山のエリアのミツバツツジ_P1310312_s.jpg 4月26日撮影 山のエリアのミツバツツジ

ぜひ、インスタグラムの投稿を見てくださいね。さらに、「いいね!」を入れていただければ、大変励みになります。

 

さて、話は変わって、表題の件です。みなさん、事件が発生しました。野ウサギがガーデンに侵入したのです。

41日に山のエリアを巡回していると、2023年に植林したはずのブナの苗がないことに気が付きました。よくよく確認すると、ブナの幹が地上から10cmぐらいのところでスパッとナイフでカットしたかのように切られて、上が全くなくなっていました。どういうことなのか、いろいろとあたりを見て回ると、近くのブナ、合計3本が同様に切られていました。1本は30cmぐらいのところ、残り1本は10cmのところで同じようにカットされていました。カットされた枝は一切残っていません。

2025.04.01_野ウサギにかじられたブナ_IMG_3643_s.jpg 4月1日撮影 野ウサギにかじられたブナ

周辺をさらに探すと、痕跡がありました。見かけないフンです。シカのフンとは違い、シカのものより一回り大きく、色は、薄茶色、饅頭型の形をしています。比較のため写真を添付しますので、見てください。

2025.04.01_野ウサギと鹿のふんの対比_IMG_3635-3642_s.jpg 4月1日撮影 野ウサギのフン(上)と鹿のフン(下)

犯人は野ウサギです。シカは黒っぽく俵型の形状のフンですが野ウサギのフンとは少し違いがあることがお分かりと思います。野ウサギがガーデンにやって来たのは大変うれしく思います。絶滅が心配されている野ウサギですので、可能な限りガーデンに来てほしいのですが、今回ばかりは、「こらぁ!」と言わざるを得ません。せっかく試験的に植林したブナの苗木、4本中3本を食べていったのですから。

2025.04.01_野ウサギにかじられたヤマザクラ_IMG_3649_s.jpg 4月1日撮影 野ウサギにかじられたヤマザクラ

さらに調べると、ヤマザクラの苗木1本も下側をかじられていました。 対策として、山のエリアの防獣ネットと地面との隙間を確認し、多分ここが進入路だなという箇所2箇所をアンカーでふさぎました。また、残り1本の無事な苗は金網で覆いました。食われた3本の苗木の隣に、ガーデン側苗床で育成中のブナの苗3本を移植し、こちらも金網で覆いました。

その後、しばらく様子を見ていましたが、417日に今度はガーデンエリア側で野ウサギ被害が発生したことを確認しました。やはり、被害を受けたのはブナの苗木です。ブナの苗木5本がかじられていました。幸い、やられたのは成長の悪い細い苗木でした。今秋、山のエリアに植林する予定の大きく成長してきた苗は無事でした。

山のエリアとの境界の防獣ネットの隙間を見回り、怪しいところの対応を行いました。ただ、防獣ネットの網目は10cm角です。ここをくぐられてしまうと、野ウサギを遮断する手立てはありません。イタチなどは細身ですので、簡単にくぐり抜けてガーデンに侵入し、ミミズなどを探して回っています。

野ウサギには来てほしいのですが、ブナの味が気に入ったようですので、またやってくるのでしょうね。痛しかゆしというやつです。

 

429日、道の駅ウッディ京北に立ち寄り、SK先生がクリンソウの苗をそろそろ出品する頃だろうと苗を探していると、何とその場に、SK先生が軽自動車で乗り付けて、クリスマスローズの苗を2トレイほど、出品のためやって来ました。SK先生は、現在76歳、以前のガーデン便りにも記載していますが、京北在住の昆虫学者で自宅でクリスマスローズや山野草の苗を育てて、道の駅に出品しています。

SK先生にお会いするのは久しぶりです。いろいろと話をすると、昨年は病気を患い、入院した時もあるとのこと、今は回復されて、元気そうでした。SK先生に野ウサギの話をすると、大変驚かれていました。京北でも野ウサギが出たという話は2カ所ぐらいしか聞いたことがなく、ものすごく貴重な出来事ですね、とのことでした。

クリンソウについても聞きました。クリンソウは種まきでよく増え、発芽率も良好とのことで、実際に頼まれて1000株ぐらい植え付けに行ったこともあるそうです。ただし、雑草に弱く、雑草が繁茂した状態では、せっかく群落をつくっても翌年には消えてしまうそうです。

2025.04.29_クリンソウ_P1310526_s.jpg 4月29日撮影 クリンソウ

現在ガーデンには今シーズンSK先生の出品されたクリンソウの苗8株を植え付けました。昨年咲いていたクリンソウは、植え付けた場所が乾燥する場所で雑草に覆われていましたので、今年は芽が出ませんでした。今回は湿地帯に植え付けましたので、乾燥対策は大丈夫です。雑草に注意し、群落をつくるように種まきをして育てようと思います。

 

4月の開花状況です。

すでにインスタグラムに投稿していますので状況はお分かりと思いますが、4月上旬にミズバショウが開花し始め、下旬になると花は終了しました。

2025.04.17_ミズバショウ_IMG_3741_s.jpg 4月17日撮影 ミズバショウ

一方、ウメとサクラですが、45日頃がウメが満開、412日には、エントランスのソメイヨシノが満開となりました。

2025.04.06_満開の梅_P1300770_s.jpg 4月6日撮影 満開の梅

2025.04.06_河津ザクラ_P1300833_s.jpg 4月6日撮影 河津ザクラ

2025.04.12_陽光桜_IMG_3696_s.jpg 4月12日撮影 陽光桜

2025.04.12_エントランスのソメイヨシノ_IMG_3723_s.jpg 4月12日撮影 エントランスのソメイヨシノ

今年初めての開花となったのはカリンと利休梅(リキュウバイ)です。

2025.04.12_プラムハリウッド_IMG_3683_s.jpg 4月12日撮影 プラムハリウッド

2025.04.19_ジューンベリー_P1310109_s.jpg 4月19日撮影 ジューンベリー

2025.04.26_カリン_P1310330_s.jpg 4月26日撮影 カリン

2025.04.24_利休梅_P1310301_s.jpg 4月24日撮影 利休梅

また、これも珍しい原種八重咲スイセンフォンシオンVanSionが見事に開花しました。

2025.04.12_八重咲スイセン_P1310024_s.jpg 4月12日撮影 八重咲スイセン

2025.04.19_原種八重咲スイセンフォンシオン_VanSion_P1310095_s.jpg 4月19日撮影 原種八重咲スイセンフォンシオンVanSion

2025.04.19_原種スイセン_P1310098_s.jpg 4月19日撮影 原種スイセン

2025.04.17_チューリップピンク_IMG_3753_s.jpg 4月17日撮影 チューリップピンク

2025.04.22_チューリップメンフィス_P1310207_s.jpg 4月22日撮影 チューリップメンフィス

2025.04.24_チューリップクィーンオブナイト_P1310282_s.jpg 4月24日撮影 チューリップクィーンオブナイト

また、昨年からやり始めたヴィオラのパッチワーク、今回はかみさんが育てた500株のヴィオラを使って、斜面の花壇にパッチワークをつくりました。大変色鮮やかに、ガーデンに彩りを添えています。かみさんには感謝、感謝です。

2025.04.24_ネモフィラ_P1310272_s.jpg 4月24日撮影 斜面に植え付けたネモフィラ

2025.04.26_ヴィオラのパッチワーク_P1310372_s.jpg 4月26日撮影 ヴィオラのパッチワーク

ブナは4月後半になって続々と芽吹きし始めました。今年発芽した苗は、ポットからガーデン内の苗床へ移植しました。

2025.04.27_ブナの芽吹き_P1310456_s.jpg 4月27日撮影 ブナの芽吹き

2025.04.27_ブナの稚樹_P1310448_s.jpg 4月27日撮影 今年発芽したブナの稚樹

その他、バイモユリ、ヒメコブシ、ツバキ、ユキヤナギ、レンギョウ、キイチゴ、ケマンソウ、西洋シャクナゲ、センダイハギ、レンゲツツジなどが開花、もしくは開花中です。

2025.04.06_バイモユリ_P1300855_s.jpg 4月6日撮影 バイモユリ

2025.04.06_ヒメコブシ_P1300850_s.jpg 4月6日撮影 ヒメコブシ

2025.04.12_ツバキ品種名不明_IMG_3716_s.jpg 4月12日撮影 ツバキ品種名不明

2025.04.12_ツバキ絵日傘_IMG_3705_s.jpg 4月12日撮影 ツバキ絵日傘

2025.04.12_ユキヤナギとレンギョウ_IMG_3691_s.jpg 4月12日撮影 ユキヤナギとレンギョウ

2025.04.24_キイチゴ_P1310250_s.jpg 4月24日撮影 キイチゴ

2025.04.24_ケマンソウ_P1310289_s.jpg 4月24日撮影 ケマンソウ

2025.04.26_西洋シャクナゲ_P1310393_s.jpg 4月26日撮影 西洋シャクナゲ

2025.04.27_センダイハギ_P1310485_s.jpg 4月27日撮影 センダイハギ

2025.04.27_レンゲツツジ_P1310425_s.jpg 4月27日撮影 レンゲツツジ

今日の午前中はまだ、ウグイスの鳴き声を聞いていませんが、ガーデンには、1羽のベテランウグイスともう1羽の新米ウグイスが交互に来ています。新米ウグイスは、まだ、うまく鳴けません。こちらに来た頃はホー、と鳴くだけでした。それがおとといにはホーホケとまで鳴けるようになってきました。今日あたりは、ホーホケキョと鳴いてくれますかね。

2025.04.10_ウグイス_P1300962_s.jpg 4月10日撮影 ウグイス(ベテランの方)

本日12時の気温は、20.7℃、午後は、歩道の草刈りを刈払い機で行います。

 

ではまた。

ブナの森ガーデンにて

小田木 一富