ガーデン便り
2024年10月3日 9月のガーデン便り 「秋の訪れ」
9月のガーデン便りです。
今朝のNHKニュースで9月の京都の平均気温は、例年より3.8℃ほど高かったということでした。そのため、京都市内のヒガンバナの開花が10日以上遅れ、今満開となっています。ヒガンバナはある程度気温が下がらないと開花しない植物です。田んぼのあぜ道などで群落をつくって咲くヒガンバナですが、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、秋の訪れを告げる花です。ガーデンに赤色のヒガンバナは植えてはありませんが、これでやっと涼しくなっていくのかと思うと、ほっとしますね。
私は、京都市内の自宅とガーデンとの間は、車を運転して移動します。距離にして、往復78km。かかる時間は片道1時間を切る時もありますが、途中1カ所、162号線の福王子の交差点が渋滞しますので、遅い時は1時間10分ぐらい、平均すると1時間5分というところでしょうか。何しろ、月に2000kmは走行しますので、燃費が気になります。
これまで4年半乗っていたトヨタのシエンタでは、冷暖房を使わない、一番条件の良い時で、往復の燃費はせいぜい29km/ℓが最高でした。この9月に新型のシエンタに買い替えたところ、驚くべきことに、9月の冷房をかけた状態で、いきなり31.7 km/ℓを記録、先日の涼しい日には33.0km/ℓを突破しました。
これにはびっくりですね。ガソリン代が少しでも減ることは、年金生活者にとって大変うれしいニュースです。トヨタの技術開発の進歩には、敬服すべきものがあります。安全性能も格段に上がっていました。年寄りが運転する車の事故のニュースが絶えない昨今ですが、年配者こそ最新の車に乗るべきです。古い車をいつまでも後生大事に乗ることは、いつか大事故を発生させることにつながります。最新の安全技術を備えた車に乗ることこそ、ドライバーの義務であると私は思っています。
9月1日に、山のエリアを見回っていたところ、歩道の両側に植林したヤマザクラの葉っぱが、あちこちでシカに食われた跡を発見しました。ほとんど丸坊主になっていたり、枝が無残に折られていたり。ざっと見た限りでは、260本中8割のヤマザクラの苗木が被害にあっていました。山のエリアでササユリを植え付けてあった場所も襲われ、何本かのササユリの苗が食べられていました。
あわてて、シカの進入経路を確認しました。ありました。山のエリアの西北の防獣ネットの鉄製支柱の1本が斜めに倒れており、シカが簡単にネットを飛び越えることができる状態でした。すぐに応急処置を施し、元の防獣ネットの状態に戻しました。
ガーデンエリアの被害も点検しましたが、なぜか、タイタンビカスの花と葉っぱだけが食われていました。ほかの植物に被害はありません。タイタンビカスは茎と根は残っていますので、枯れることはないでしょう。
その後しばらく経過を観察していましたが、9月26日にガーデンエリアのモミジアオイの花がいつの間にか食われていたことに気が付きました。また、シカの侵入があったようです。けれども、今度の侵入ルートは別ルートです。山のエリアの防獣ネットに異常はありません。考えられるのは、ガーデエリアの南西側に隣接するSさん別宅北側の里道ルートの一部を京北土木事務所が工事したことにより、里道の高さが高くなり、相対的にガーデンの防獣フェンスが低くなってしまった箇所があり、そこを飛び越えて侵入したものと考えられます。
シカは自分がフェンスを飛び越えてガーデンに侵入できることを学習してしまったようです。すぐに、防獣フェンスに追加して、高さ2mのシカよけネットを8mの幅で設置しました。この対策により、シカはガーデンに侵入できなくなりました。本日まで、シカの侵入はありません。
では、9月の開花状況をお話ししたいと思います。
クレオメは夏から秋にかけて咲く花です。日照が当たり始めると、花はしぼんでしまいます。そのため、花の写真を撮るためには、朝一番の日が当たらない状態でしか、撮影ができません。ですので、ガーデンの主役にはなれない花です。
ハギは暑さの影響で、今年はまばらに咲いています。7月ごろから咲き始めているのですが、全体できれいに咲く状態が、これまでのところ出現していません。テレビのニュースで流れるハギの映像も、はやり同じようにあまりきれいな状態ではありませんでした。これも、猛暑のなせる結果なのかもしれません。
ダリアは今年の球根の植え付けがあまりにも遅かったため、成長が芳しくなく、途中で枯れてしまったものも結構ありましたが、赤福と皇帝ダリアハイブリッドガッツァリアだけは、元気に咲いています。
バラは、アドーアロマンティカ、ルビーフラワーカーニバル、ツルバラバレリーナ、サイラスマーナー、ノヴァーリス、アプリコットキャンディ、が咲きました。
ベンケイソウは、今年、1株を4株に株分けし、ガーデンのあちこちに植えたのですが、猛暑で水分が足りなかったのでしょう、茎の何本かが枯れてしまったものが続出しました。しっかり水まきをしていた1株は、ご覧のように大丈夫でした。
オトコエシは、オミナエシの花のピークが終わったころ、黄緑色のつぼみがたくさん出現し、白い小さな花をたくさんつけます。
フロックスはまだ咲き続けています。特に白色は株が大きく、長期間咲きます。
アオイ科フヨウ属の宿根草、モミジアオイ、タイタンビカスは、元気に咲いていましたが、残念ながらシカの食害の被害にあいました。今年の開花は、これで終了です。
ムクゲは何種類かを点在させて植えているので、9月も、よく咲いています。
パンパスグラスは植えてから5年がたち、大株に成長しました。穂の高さは3mになります。
ソリダコファイヤーワークスは上野ファームのカレンダーに登場していたのを見つけて、苗を購入して植え付けたものです。大変丈夫で、暑さ寒さも全く問題ありません。株が大きくなってきましたので、株分けしなければなりません。冬の作業ですね。
ムサシノキスゲ、ニッコウキスゲがなぜか二番花を付けました。例年この時期には咲かなかったのですが、株が大きくなったせいか、それとも猛暑のせいか、よくわかりません。
ヒヨドリバナは、ガーデンで勝手に芽が出て咲いた自生植物です。写真は山のエリアのヒヨドリバナです。
アメジストセージ、ラベンダーセージは厳冬期を屋外で越すことができません。冬の間は、根を掘り起こし、建物内で越冬させます。
ルドベキアタカオは切り戻して再度花が付きました。なかなか、丈夫な植物です。こぼれ種でも、どんどん増えていきます。
酔芙蓉(スイフヨウ)は午前中に開いた白い花が午後になると桃色に変わっていきます。
ゴンフレナラブラブラブ、去年の株は越冬に失敗したので、今年新たに1株の苗を購入し、さし芽で増やし、今、開花の真っ盛りです。
シオンは結構背丈が高くなります。そのため、今年は成長の途中で摘心し高さを抑えましたが、それでも、私の背丈ぐらいで花が咲いています。もう少し低く抑えなければなりません。
その他、スピードリオン、タカサゴユリ、ロベリアブルーセレクション、百日草、オオケタデ、サルスベリ、ノリウツギ、ヘリアンサスレモンクィーン、ブッドレア、ムラサキシキブ(実)、などが開花、もしくは開花中です。
最後に、92歳の父の状況ですが、猛暑で散歩をしなかったため急激に歩けなくなってきたと、弟から聞いていました。ガーデンの水やりを気にする必要がなくなった9月28、29日に、実家の浜松へ行ってきました。自力でソファーから立ち上がるのも大変な状態でしたので、直ちに、立ち上がり補助具と4つ足の杖を購入し、家の中では、何とか歩き回ることができるようにしました。もう、自力で新幹線に乗り、京都に来ることはできません。大変残念な結果となってしまいましたが、ガーデンがオープン出来たら、私が車で浜松まで迎えに行き、ガーデンに連れてくるつもりです。オープンを急がなければなりません。
本日12時00分の気温は19.0℃、天気は雨です。午後も雨が降り続いていますので、外での作業はできません。早めに帰ります。
ガーデンの秋の花、ヨメナが咲き始めました。今年の秋は、あっという間に終わってしまいそうです。
ではまた。
ブナの森ガーデンにて
小田木 一富