ガーデン便り

2024-03-03 12:42:00

2024年3月3日 2月のガーデン便り「春の気配」

2月のガーデン便りです。

本日はひな祭りの33日、このところ真冬に逆戻りの天候が続いています。昨日の京北は一日中、雪が降ったりやんだり。ガーデンは最高気温が3、夕方4時には、1まで下がってきました。大変寒く、外の作業はつらいものがあります。作業の遅れを寒さのせい、天候のせいに、またしてもしてしまいます。

今朝は氷点下まで冷え込みましたが、日中は昨日より気温が上がりそうです。

しかしながら、春はすぐそこまで来ています。早春のガーデンで、真っ先に咲く花は、ロウバイです。満月ロウバイは、花の中心に紫褐色の輪が入るため「満月」の名が付けられたとのこと。最近は紫褐色の輪がなくても、丸弁で色の濃いものを「満月」として販売しているようで、ガーデンにあるロウバイもこの後者の方の品種みたいですね。

2024.02.11_満月ロウバイ_IMG_6280_s.jpg 2月11日撮影 満月ロウバイ 

まだ、木は小さいのですが、昨年よりも花数が増えました。ロウバイはロウバイ科の植物です。蝋細工のように光沢があり、そのため蝋梅と書いて、ロウバイと呼ばれます。花は黄色、気品のある香りの花をつけます。寒くても花の香りで、心がさわやかになる花木です。

枝が折れやすいとのことで、ガーデンの満月ロウバイも、下の枝が折れてしまいましたので、剪定して、机に水を入れたビンを置いてかざりました。何とも良い香りが漂ってきます。

 

2番目に咲く花はリュウキンカです。リュウキンカは、雪解けとともに芽吹き始めるため「春の訪れを知らせる花」としても有名だそうです。湿地を好む、このリュウキンカは、3月〜4月にかけて次々と黄色の花を咲かせます。直径は3cmほど、地面の低い位置、高さは15cm20cmほどで咲く花です。花後に金平糖のような見た目のかわいらしい種子をつけるのが特徴で、キンポウゲ科の特徴を顕著に表していますね。

2024.02.29_リュウキンカ_IMG_6343_s.jpg 2月29日撮影 リュウキンカ 

開花期が終わり、夏が近づくと地上部の茎や葉が黄色く枯れてしまい、根だけで休眠期に入ります。私はこの休眠の現象を初めて見たとき、株が枯れてしまったものと勘違いしてしまいました。この状態で真夏を乗り切り、冬になると葉っぱが地上に芽吹きはじめ、雪が降り積もろうが、全く問題ありません。大変丈夫な植物ですね。

 

ネコヤナギは早春にモフモフとした花穂(かすい)を付けます。挿し木でよく増えるので、増やしたネコヤナギをガーデンのあちこちに植えました。今年も、モフモフが春を告げるかの如く、各枝にモコモコと開きました。

2024.02.18_ネコヤナギ_IMG_6320_s.jpg 2月18日撮影 ネコヤナギ

 

フキノトウは、フキの花です。以前、私の実家の庭にあったフキの根の一部を掘り取って、ガーデンに植えたものですが、地下茎が伸びてよく増えます。そういえば長野大町のラカスタ・ナチュラルヒーリングガーデンにも、あちこちにフキが植えられていました。

2024.03.02_フキノトウ_IMG_6379_s.jpg 3月2日撮影 フキノトウ

山菜として食用にするフキノトウは、結構にがいのですが、このにがさが良いという人も多いでしょう。写真のフキノトウは、すでに花が出てきてしまっていますので、ちょっと収穫には遅すぎます。

 

213日、山主のYさんが、愛犬のかんちゃんを連れて、夕方ガーデンにやってきました。1月のガーデン便りで、私が「ササユリの球根を14粒」いただいた、と書いたものですから、Yさんは「これはいかん」と思ったのでしょう。追加でササユリの球根を、どかっと、まとめて持ってきてくれました。ありがたく拝受し、さっそく、植え付けを行いました。

ササユリは気品に満ちた白色の花を咲かせ、日本特産の代表的なユリです。山や森林によく自生しています。中部地方以西の本州、四国及び九州に分布するユリ科の多年草だそうです。東日本を代表するユリがヤマユリなら、ササユリは西日本を代表するユリであり、葉の幅が極端に狭く、ササのように見えることからササユリと名付けられたとのことです。

2024.02.18_いただいた培養栽培によるササユリの球根_IMG_6318_s.jpg 2月18日撮影 いただいたササユリの球根

ササユリの植え付けには肥料はやらないほうが良いと聞きましたので、山のエリアに行って、土壌の表層に堆積しているピートモスのような土壌を採取し、それを植え付け場所にすき込みました。計測してはいませんが、弱酸性の土壌となっていると思います。ササユリに適した土壌環境に整え、球根を植え付けました。ガーデン内の半日蔭の場所に3か所、山のエリアで1カ所、合計4カ所、100球ほどの球根を植え付けています。写真のように球根はまだ小さく、花が咲くまでには3年以上かかると思います。大切に見守っていきたいと思います。

 

さて、ガーデンの改良工事の状況ですが、まず、一本目の暗渠(あんきょ)工事を行っています。建物北側の北側ガーデンエリアとの段差部分に、昭和の工事でU字溝が設置され埋まっていたものを、以前、掘り起こしました。このU字溝は残念ながら排水路には使えない状態でしたので、ここにコルゲート管を埋め込み、建物東側の排水路に接続します。

2024.02.18_暗渠としてコルゲート管を敷設_IMG_6332_s.jpg 2月18日 コルゲート管の敷設作業

コルゲート管の下には、ガーデンで掘り起こしたコンクリート片や瓦片を敷き詰め、高さ調整をしてあります。コルゲート管を敷設した後、その上にササなどの枝葉を重ねていきます。こうすることによって、泥がコルゲート管に入りにくくする効果があります。この上にさらに土を盛り、花壇とする予定です。まだまだ、労力がかかりますが、少しだけ前に進みました。

 2024.02.18_設置したコルゲート管_IMG_6336_s.jpg 2月18日 設置したコルゲート管

2024.02.20_コルゲート管の上にササなどの枝葉を積んでいく_IMG_6338_s.jpg 2月20日 コルゲート管の上に枝葉を積んでいく

梅のつぼみがだいぶ膨らんできました。23日中には開花すると思います。春はすぐそこまで来ています。雑草も活発化してきています。忙しくなります。

2024.03.02_梅のつぼみ_IMG_6385_s.jpg 3月2日撮影 梅のつぼみ

 

本日1200分の気温は5.7、天気は快晴です。少し気温が上がってきました。昼からは、コニファーのブルーアイスが成長して密集してきていましたので、そのうち1本を建物南側のエントランスゾーンに移植をしようと思っています。背丈は2.5mにもなっていますので、慎重に移植します。  

 

ではまた。

ブナの森ガーデンにて

小田木 一富